ネーミングがその時代を映し人々に受け入れられたモノのみが生き残る、と言っても過言ではないだろう。我々にとってお馴染みのあの商品名やブランド名がそれを証明している。
その由来やエピソードを、日本ネーミング大賞で讃えられたものからピックアップして紹介する。
東京スカイツリー

東武鉄道/東武タワースカイツリー
東京スカイツリー
【名前の由来】空に開かれた東京の新コミュニティシンボル
一般公募約1万8,600件の中から選考。世代を超えた親しみやすさ、100年先に残る東京のランドマークとしての品格を選定基準に、有識者意見と全国投票によって決定。「ツリー(木)」には人々が集い心を寄せ合う、豊かなコミュニティのシンボルという意味がある。
ウォシュレット

TOTO
ウォシュレット アプリコット
22万7920円
【名前の由来】“拭く”から“洗う”へ新たなトイレ文化を普及
おしりを“拭く”から“洗う”へ。新たなトイレ文化を普及させるべく、“Let’s Wash(さぁ、おしりを洗いましょう)”を逆にして“ WASHLET”と命名した。1980年に発売開始され、他社製品を含めた温水洗浄便座の一般世帯における国内普及率は現在8割を超えている。
ルンバ

アイロボット
Roomba Max 775 Combo
ロボット+AutoWash 充電ステーション
19万9800円
【名前の由来】踊るように掃除する暮らしのパートナー
“Room(部屋)”と“Rumba(踊りの名前)”を掛け合わせた造語。弾むような発音と、家族の一員として可愛がってもらえる親しみやすさから『Roomba』と命名した。ルンバの開発者であるコリン・アングル氏は「名前をつけることは、命を吹きこむこと」とコメントしている。
空調服

空調服
空調服長袖ブルゾン KU90550
5830円
【名前の由来】聞いただけで魅力が伝わる、親しみやすいネーミング
ファンで外気を取り込み、汗を蒸発させて身体を冷やす衣服。省エネを目的としたエアコン開発を起点に、「部屋全体ではなく人間だけが涼しくなればよい」という発想の転換から誕生した。2002年に開発愛称として使われた「空調服」の名は、聞いただけで商品の魅力が伝わる、親しみやすく覚えやすい日本語のネーミングとしてブランドに引き継がれた。
きのこの山・たけのこの里


明治
「きのこの山」「たけのこの里」
オープン価格(実勢280円前後)
【名前の由来】洋菓子に日本語でネーミングする大胆な発想
板チョコが主流の1970年代、個性的なきのこ・たけのこ形のチョコレート菓子として誕生。当時は横文字の商品名が全盛だったが、郷愁や人間の優しさといったイメージを付加する“山”の文字を取り入れ、パッケージも緑色を主体に里山の風景を大胆に表現した。
瞬足

アキレス
瞬足 JJ-260
5390円
【名前の由来】速く走りたい!子供たちの挑戦を語感で応援
左回りのトラック競技で転倒する子供が多いことを背景に開発された、左回りに特化した左右非対称ソールのスニーカー。由来は“瞬く足”と“俊足”を掛けた造語で、速そうな意味合いだけでなく、瞬発力やスピード感をイメージさせる語感の爽快感も兼ね備えている。
プチプチ

川上産業
プチプチ
※川上産業株式会社は2026年10月1日より、プチプチ株式会社に社名変更します。
【名前の由来】誰もが知っているあの言葉を商品名に
梱包などに使用する気泡緩衝材。川上産業では発売当初『エア・バック』という商品名で販売していたが、業務中に「プチプチとつぶす気泡緩衝材です」と説明することが多かったことから、思い切って商標登録。一般的に通用されていた擬音語を商品名として採用した。
スカイライン

日産自動車
スカイライン
544万2800円〜
【名前の由来】山の稜線を駆けるような爽快な乗り味
「山並みと青空を区切る稜線」を意味する。初代モデルは1957年に富士精密工業の主力乗用車として発売。当時の石橋正二郎会長はブリヂストン創業者でもあり、同社製のゴルフボール「ブルースカイ」「スカイウェイ」と共通性のある空に因んだ言葉が検討された。
鍛高譚

合同酒精
鍛高譚
985円(720ml)
【名前の由来】タンタカの伝説をモチーフにしたしそ焼酎
北海道白糠町で栽培される赤しそを使用した焼酎で、“鍛高(タンタカ)”はアイヌ語でカレイ科の魚を指す。白糠町の鍛高山で、海の仲間を救うためにタンタカが川を遡り、香り高い薬草(しその葉)を持ち帰ったという、伝説に基づく民話が名の由来。語感も心地良い。
オルファ

オルファ
大型カッターナイフ 万能L型
オープン価格(実勢858円前後)
【名前の由来】“折る刃式”を世界に羽ばたかせたネーミング
由来は1956年に発明された『折る刃式カッターナイフ』で、『オルファ』の名は1967年に初めて商品パッケージに登場した。“OLHA”ではなく『OLFA』としたのは、“H”を発音しない国(フランスなど)でも伝わりやすいからで、当時から世界展開を視野に入れていた。
「日本ネーミング大賞 2026」応募概要
■応募対象
2025年10月1日〜2026年9月30日の間に、日本国内で販売または提供されている「商品名」「サービス名」「社名」「ブランド名」等で、商標登録がされているもの(※20年前に発売されたロングセラー製品でも、期間内に販売されていれば対象となる)
■応募期間
2026年9月1日(火)〜10月10日(土)
■応募方法
公式ホームページのエントリーフォームより
【エントリーフォームはコチラ】
■応募費用
ネーミング1件(1部門)につき5500円
■2026年度地域フォーカスエリア
「広島県」
※地域ソウルブランド部門において、広島県の企業・団体等が商標を持つネーミングの応募費用は無料。
日本ネーミング大賞2026
https://j-naming-award.jp
※本記事に登場する商標について、「東京スカイツリー」は東武鉄道株式会社・東武タワースカイツリー株式会社、「ウォシュレット」はTOTO株式会社、「ルンバ」はアイロボットコーポレーション、「空調服」は株式会社空調服、「きのこの山」「たけのこの里」は株式会社明治、「瞬足」はアキレス株式会社、「プチプチ」は川上産業株式会社、「スカイライン」は日産自動車株式会社、「鍛高譚」は合同酒精株式会社、「オルファ」はオルファ株式会社の登録商標です。
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