マイナーチェンジの折りには、走りの進化も著しい近年のマツダ車。アクセラもその例に漏れず、要注目のポイントはむしろ目に見えない部分にある。その代表格が、Gベクタリング・コントロールという新しい車両制御だ。これはハンドル操作に応じてエンジントルクを緻密に変化させ、操縦性や快適性を向上させるというもの。使用シーンも日常域から緊急回避時まで幅広く、一貫した制御効果を付加し、あらゆるドライバーへ運転の安心感を提供してくれる。特に降雪、降雨時などの滑りやすい路面でより高い効果を発揮し、操縦安定性を向上するのだ。
実際、走らせてみるとその効能は確かに実感できた。コーナーではクルマの挙動が滑らかになり、結果的に走りの質感が向上。乗員にかかる加速度の変化をより滑らかにつなぐことで、体の揺れが減り、乗り心地の改善も見られる。個人的意見だが、クルマ酔いにも効果があるのではないかと感じた。また、新型ではハンドルのフィードバックも正確になり、操る面白さも高められている。
そしてこの技術、新採用の1・5ℓディーゼルだけでなく幅広いモデルに標準搭載されたこともうれしいポイントといえそうだ。
1.5ℓディーゼルを スポーツに新採用
ハッチバックのスポーツでは、セダンに未設定の1.5ℓディーゼルが選べる。新機軸のG-ベクタリングコントロールは、ハイブリッド(セダンのみ)以外の全モデルに採用。
インテリアは上質感がアップ!
インテリアでは、ステアリングやメーターのデザインを変更。またトリム類も手直しを受けたことで、操作性や視認性だけでなく見ための上質感も着実に向上させている。
マツダ
アクセラ
ハッチバック/セダン
[スポーツ15XD] ●全長×全幅×全高:4470×1795×1470㎜●車両重量:1360㎏●総排気量: 1498㏄●エンジン形式:直列4気筒DOHCディーゼル+ターボ●最高出力:105PS/4000rpm●最大トルク:27.5㎏-m/1600~2500rpm●JC08モード燃費:21.6㎞/ℓ