デジタル
2017/2/24 14:09

1万4800円の格安スマホ「Tommy」を引っ提げてフランス発のスマホメーカーWikoが日本上陸!

フランスでシェア2位を誇り、ヨーロッパを中心に世界各国で人気急上昇中のスマホメーカーWikoがついに日本に上陸しました。Wikoは2011年に設立したばかりのベンチャー企業ながら、2013年にはフランス2位のシェアを獲得。その後、世界21か国へ進出し、いまや世界34か国で展開しています。2016年には累計販売台数1000万台を突破し、過去2年間で2倍の伸びを記録した急成長著しい企業として注目されています。

 

日本市場第1弾となるのは、2016年にリリースしたばかりの端末「Tommy」です。国内販売価格は1万4800円(税抜)、と格安スマホの中でも安い部類に入るリーズナブルモデルを投入してきました。狙いはずばり10~20代の若年層とのこと。日本の学生、特に高校生にはiPhoneの人気が高いだけに、どれだけ食い込めるか期待したいところです。

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↑Tommy

 

Tommyは、格安モデルながら、高音質な通話が行えるVoLTEに対応。内蔵ストレージは16GBとちょっと少なめですが、海外モデルは8GBが標準ということで、日本仕様として増強しています。64GBまでのマイクロSDカードも使えるので、必要であればストレージを追加可能です。

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↑Tommyはグローバルに販売されています

 

ディスプレイは5型のHD解像度(1280×720ドット)と、格安モデルとしては標準的なスペック。カメラはアウトカメラが800万画素、インカメラが500万画素とこちらも標準的です。

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↑5型のHDディスプレイを採用

 

Wikoの最大の特徴のひとつがカラバリ。フラッシュレッド、トゥルーブラック、ブリーンの背面カバーを第1弾として用意し、その後サンイエロー、ホットピンク、クールグレーを投入予定です。ちなみにブリーンはグリーンとブルーの造語になっており、いわゆる青緑で、某ボーカロイドのメインカラーっぽい色です。格安スマホにありがちな安っぽさの印象もなく、シンプルでロゴが引き立つ良いデザインが魅力的ですね。

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↑左からフラッシュレッド、トゥルーブラック、ブリーン

 

同社が日本への進出が慎重となったのは、日本の通信事業が世界とは異なるユニークさがあり、しっかりと市場を調査したうえでの結果とのこと。また、そんな特殊な市場でありながら進出してきた理由として、SIMフリー市場の広がりや、日本のマーケットバリューおよびそこで得られるラーニングバリューが高いと判断したためとしています。

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↑Wiko Asia Hubのプロダクトマネージャーであるステファン・フェン氏(中央左)と、Wiko Japanの前田浩史社長(中央右)

 

格安スマホというと、中国、台湾、韓国あたりのメーカーのイメージがありますが、すでに国内市場に参入しているAlcatel(アルカテル)をはじめとしたヨーロッパ勢も今後続々参入してくるでしょう。ヨーロッパらしさを感じさせてくれる個性的な端末がリリースされれば、日本市場でも人気が出るかもしれません。