デジタル
2017/1/1 10:00

VRの次は「MR」の時代に! Microsoft HoloLensの登場で映画の世界が現実になる

360度の映像に没入できるVR(バーチャルリアリティ)は本サイトでも何度も取り上げていますが、それとはまったく違う体験ができる新型ヘッドマウントディスプレイが登場します。日本マイクロソフトのMicrosoft HoloLensは、段見ている現実世界に仮想現実を投影したMR(ミックスドリアリティ=複合現実)を実現。映画のようなサイバーなホログラムが現実のものとなります!

 

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日本マイクロソフト

Microsoft HoloLens

33万3800円〜

2017年1月発売予定(開発者および法人向け)

世界初の、自己完結型ホログラフィックコンピュータ。頭部に装着すると、3Dホログラフィックが視覚に投影され、まるで現実世界と仮想世界が融合したような視界を体験できます。Windows 10を搭載し、単体&ケーブルレスでゲームやPCの操作が可能。

 

透過型レンズの登場で仕事や生活スタイルが変わるかも!?

 自分の部屋でゲームの主人公と1対1で対峙し、また、自宅にいながらにして、ショッピングサイトの商品に触れられる――そんな夢のような体験を実現してくれるのが、日本マイクロソフトから発売される「Microsoft HoloLens」。見た目は、VR(バーチャルリアリティ)用のヘッドマウントディスプレイそのもの。しかし、見える世界は、VRのそれとはまったく異なります。

 

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↑高性能センサーを搭載し、装着者の動きを感知。動きに連動して、3D映像が変化します

 

同社はこの世界を、MR(ミックスドリアリティ=複合現実)と命名。VRのように視覚を奪われることなく、我々が普段見ている現実世界に仮想現実を投影するのです。部屋全体でゲームのキャラクターが動き出し、スマホを持たなくたって、遠方の友人や家族とテレビ電話ができてしまう――仕事や生活のスタイルが、ガラリと変わる日も近いかもしれません!

 

 

【西田宗千佳さんがHoloLensのギモンの答えを解説!】

ジャーナリスト 西田宗千佳さん

フリージャーナリスト。IT、モバイル機器、家電、ゲームに精通しています。

 

Q いままでのVRと何が違うの?

A 実際の風景と映像がミックスされ、「世界全体がディスプレイ」になります

「HoloLensは“1m先でズレが髪の毛1本分”という高精度な位置把握システムを持ち、映像を実景の位置に合わせられます。なので“卓上に仮想の物体を置く”のも簡単。四角い画面の中だけでなく、周囲すべてがディスプレイになります」

 

Q 今後、どの領域で使われるの?

A まずは特定の業務向け。2017年以降は一般的な事務にも使えます

「まずはエンジニアや企業内での教育向け。しかし2017年には、通常のWindows 10に同様の機能が搭載されます。ワープロなど“普通のPCの作業”を行うことも可能。ただし、別途機器の購入が必要で、安価な製品では機能も限定されます」