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2024/5/25 11:30

好調ハイセンスのコスパがさらにアップ! 4K液晶テレビ「U9Nシリーズ」が劇的に進化した

ハイセンスジャパンは2024年テレビの新製品として、Mini LEDと量子ドットダイナミックカラーを搭載した4K液晶テレビ「U9Nシリーズ」を6月に発売します。サイズは75V型と65V型を用意。実売予想価格は75V型が40万円前後、65V型が30万円前後です。

↑中央が「U9Nシリーズ」。左が「U8Nシリーズ」で右が「U7Nシリーズ」

 

↑「U9Nシリーズ」のサイズは65V型で144.9×86.4(90.4)×29.0㎝、75V型で167.1×99.2(103.1)×34.0㎝ ※ともに高さ2段階あり

 

新エンジンがコンテンツを認識して自動で高画質化

本製品は従来製品「U9Hシリーズ」から画質が大幅な進化を遂げています。なかでも注目はTVSレグザと共同開発した新エンジン「HI-VIEWエンジンII」。地デジ/BS/CS、4K放送、ネット動画、ゲームなどのコンテンツを、AIが認識して⾃動的に最適な⾼画質に調整します。

↑新エンジン「HI-VIEWエンジンII」がコンテンツに応じて最適な画像処理を施します

 

このほか、「HI-VIEWエンジンII」によって、さまざまな高画質処理も実現。階調段差を抑制する「バンディングノイズ制御」や映像の揺れを抑える「フレームジャダー低減」、速い動きもすっきりクリアに⾒せる「クリアモーションPro」、肌の質感をリアルに再現する「美肌リアリティーPro」などを搭載しています。明るさや照明の色などに応じて自動で画質を調整する「おまかせセンサーPro」も便利。

↑バンディング制御の比較映像デモ。従来製品(左)ではノイズのしま模様がはっきり見えますが、U9Nシリーズ(右)ではグラデーションがなめらかです(画面右半分を参照)

 

明暗のメリハリがきいた高コントラストな映像を実現

さらに、⼩型のLEDバックライトを数多く敷き詰めることで、明るく⾼コントラストな映像を実現。さらに構造の最適化によって従来⽐で約187%の⾼輝度化(ピーク輝度)を実現し、昼間でも⾒やすい画⾯を実現しました。

エリア分割機能の「ローカルディミングアドバンスト」も搭載。直下型Mini LEDバックライトのエリアごとに分割して光の点灯を制御することで、従来のローカルディミングよりエリアを約4倍に細分化しました。明るい部分はより明るく、⿊い部分はより⿊く再現することで、有機ELに迫る⾼コントラストを実現します。

また、量⼦ドットダイナミックカラーを搭載し、バックライトの光を量⼦ドットで変換することで純度の⾼い⾊を実現。特に緑と⾚の⾊表現が⼤幅に改善し、リアルに近い広⾊域を実現するとのこと。

 

パネルには従来の低反射処理よりも画面の映り込みを50%低減するARコートの低反射素材を新採用。また、ヘイズ(曇り具合)も低く、斜めから見ても白っぽくならないのが特徴です。

 

さらに、ハイコントラストで高画質な広視野角パネルを採用することで、どの角度から見ても色が褪せることがないほか、STW補正処理搭載によって、斜めから見たときの光漏れを90%以上抑制。どこから見ても黒がくっきり見えるとのこと。

↑従来モデル(左)とU9Nシリーズ(右)を斜めから見た画面比較。U9Nシリーズは色の変化を抑え、物体の輪郭もしっかり描いており、その差は歴然です

 

ゲーマーにはうれしい機能を満載

ゲームを楽しむための機能も充実。4K 144P入力の最新ゲーム機でも約0.83msの低遅延を実現する「ゲームモードPro」に対応し、ボタンを押してから表示されるまでの遅延が少ないので、アクションゲームやFPS、格闘ゲームなど早い動きのゲームに最適です。

 

また、ゲームプレイに特化したメニューを新搭載。リフレッシュレート、HDR、VRRの状況を随時確認でき、画像が暗くて暗部のディテールがよく見えないときなどもメニューからカンタンにバックライトや暗部ガンマを調整できます。

↑新搭載のゲーミングメニュー(画面は共通のメニューを持つU7Nシリーズのもの)

 

FPSゲームで活用できる「照準表示」も搭載しました。HDMI2.1規格の4K 144P入力に対応し、ちらつきやカクツキを抑制。従来モデルはリフレッシュレート(1秒間のコマ数)を倍速(120Hz)としていましたが、本製品では144Hzとしてさらになめらかな映像を実現し、次世代のゲームも存分に楽しめるといいます。

 

リモコンはBluetooth対応でどこに向けてもコントロールが可能なほか、12社の動画配信サービスのダイレクトボタンを備えているのが便利。

 

音質の面では、2.1.2chの7スピーカーシステムを搭載し、実用最大出力60Wという迫力の立体音響を実現。前後左右に加えて、高さ方向の音表現も可能な「Dolby Atmos」にも対応しています。

 

「U8Nシリーズ」と「U7Nシリーズ」も5月に発売

このほか、Mini LEDと広色域量子ドットを搭載した4K液晶テレビ「U8Nシリーズ」と、量子ドット搭載の4K液晶テレビ「U7Nシリーズ」も5月中旬に発売されます。「U8Nシリーズ」は55V型、65V型、75V型、85V型の4サイズで、実売価格は16万8000~35万8000円(税込)。「U7Nシリーズ」は43V型、50V型、55V型、65V型の4サイズで、実売価格は10万8000~17万8000円(税込)。

↑「U8Nシリーズ」の概要。エリア分割数やピーク輝度、パネルの低反射処理などは上位モデルの「U9Nシリーズ」に及びませんが、Mini LEDと広色域量子ドットを搭載し、144Hzの「ゲームモードPro」 に対応。「HI-VIEWエンジンII」を搭載し、多彩な高画質処理を実現しています

 

↑「U7Nシリーズ」の概要。Mini LEDは搭載せず、エリア分割には対応していませんが、広色域量子ドットを搭載。144Hzの「ゲームモードPro」や「HI-VIEWエンジンII」もしっかり搭載しています

 

今回の新製品にはTVSレグザの高画質技術との共通点が数多く見られ、その技術を惜しみなく投入したモデルであることがうかがえます。その意味で、元々高く評価されていたコスパがさらにアップした印象。近年はシェアを伸ばしているというハイセンスですが、今後もさらに多くのユーザーの支持を集めそうです。

↑生成AIを活用した接客サービス「AI接客アドバイザー」も発表されました。ハイセンスのテレビに関する質問にチャット形式で素早く答えてくれるのが便利。一部店舗に設置されたタブレットから利用できるほか、スマホでQRコードを読み取れば利用できます