デジタル
2022/11/24 19:00

Meta、未成年のユーザーを守るための新対策を導入

FacebookやInstagramの親会社であるMetaは、10代の若者をネットでの被害から守るため、「怪しい」大人からのメッセージを制限する対策を導入することにしました。

↑子供たちのプライバシーを守る(画像提供/Meta)

 

公式ブログによれば、16才未満(一部の国では18才未満)のユーザーは、Facebookで新規アカウントを作成すると、標準設定が「よりプライベート」になるように変更されたとのこと。これにより、友達リストやタグ付けされた投稿、フォローしているページやアカウントを閲覧できる人が制限されるそうです。

 

また、今後は既存の10代ユーザーにも同じような設定に変更するよう呼びかけていくとのこと。こうした「なるべく未成年の情報を見知らぬ大人に見せない」配慮は、昨年10代のアカウントを標準で非公開としたInstagramの動きに続くものですが、さらに、「怪しい」大人が10代の若者と接触することを防ぐ、新たな対策も打ち出されています。

 

例えば、最近ブロックされたり、若者から報告されたりした大人のアカウントは「怪しい」と判定。そうした大人は、若者の「知り合いかも」にも表示されないとのこと。ほか、Instagramでは怪しい大人が10代の若者のページを見た場合、メッセージボタンが表示されないテストも行っているそうです。

 

また、Metaは、10代の若者のためのグローバルプラットフォームを、全米行方不明・被搾取児童センター(NCMEC)と協力して構築しているとのこと。彼らが自分の性的な画像が公共のオンラインプラットフォームで晒される恐怖に直面した場合、対処するための手引きを今後数週間のうちに用意すると述べられています。

 

年齢の垣根を越えて人々と交流できるオンラインコミュニティは、一つ間違えれば狡猾な大人が知識や経験に乏しい若者を搾取する場になりかねません。こうした取り組みが、着実に広がるよう望みたいところです。

 

Source:Meta
via:Engadget