iOSおよびiPadOSには、保護者が子どもがiPhoneやiPadを使うことに制限を設けられる「スクリーンタイム」機能があります。
いわゆるペアレンタルコントロールの一種ですが、アップルがこの機能にバグがあると認め、状況を改善するためのアップデートをすると約束しました。
スクリーンタイムは、保護者が子どもの持つデバイスを遠隔で管理できる機能です。デバイスごと使用できる時間帯を設定したり、アプリの時間制限を設定したり、不適切なコンテンツをブロックしたりもできます。
が、米The Wall Street Journal(WSJ)によれば、一部の保護者がスクリーンタイムの設定がリセットされたり、ファミリー共有グループに属するすべてのデバイス間で同期されないことがあると苦情が寄せられているそうです。
要は、子どもが制限時間を超えてiPhoneを使ったり、保護者が見せたくないコンテンツを見ている可能性があるわけです。アップル公式のディスカッションページでも、約2300人のユーザーが同じ問題を抱えていると報告しています。
アップルは早くからこの問題を認めており、5月のiOS 16.5アップデートで修正したはずでした。が、WSJのテストでは、iOS 17のパブリックベータ版でもバグが続いているそうです。
アップルの広報担当者はWSJに対して、「我々はこのような報告を非常に深刻に受け止めており、状況を改善するためにアップデートを続けています」と回答しています。
WSJには、ペアレンタルコントロールのために定額制アプリを使い始めたり、あるいはAndroid端末への乗り換えを検討する保護者の声が寄せられています。アップルも家族ぐるみのiPhone離れを食い止めるため、早急な対策が迫られそうです。
Source:The Wall Street Journal
via:MacRumors