音楽ストリーミング大手のSpotifyが、アプリ内でフルレングス(再生時間が長い)のミュージックビデオ提供を検討しているとの噂が報じられています。
米Bloombergの情報筋によると、Spotifyはすでに協力する可能性あるパートナーとの交渉を始めているそうです。どの企業が交渉に応じたのか、またビデオの視聴機能がいつアプリに追加されるのかは明らかになっていません。Spotifyは、コメントを拒否しています。
現在Spotifyアプリ内での動画は、ポッドキャストやアーティストが30秒だけ配信できる「Clips」、曲の再生中にループする10秒のGIFアニメ等に限られています。同社は数年前にも、米コメディ・セントラルやESPNなどテレビ番組を配信したことがありましたが、大きな人気は得られませんでした。
すでにApple Musicは何年も前から、ミュージックビデオを配信しています。しかし、Spotifyの規模はApple Musicに匹敵するものであり、YouTubeで音楽ビデオを見ていた人々や、InstagramやTikTokのようなSNSから音楽好きの視聴者を呼び込むことにも役立ちそうです。
また、そこまで多くの新規ユーザーを招けなかったとしても、すでに有料プランに加入している人々が他のサービスに乗り換えることを思いとどまるかもしれません。
ほかSpotifyはロスレスストリーミングサービスを含めた最高額プラン「Supremium」を準備中との噂もあり、今後の動きを見守りたいところです。