ゲーム&ホビー
2022/7/21 20:10

マインクラフト、NFTやブロックチェーン持ち込みを許すつもりはないと宣言! カネ儲けが理念と反しているため

Mojangは20日、Minecraft(マインクラフト/略称「マイクラ」)にブロックチェーン技術やNFTを持ち込ませるつもりはないとの声明を発表しました。NFTとマイクラの統合は「一般的にサポートまたは許可しない」と宣言されています。

↑© 2022 Microsoft

 

NFTとは非代替トークンであり、所有証明書つきのデジタルデータのこと。仮想通貨と同じくブロックチェーン技術により発行および取引されます。最近はゲーム業界の中でも関心が高まっており、『Ultima Online』生みの親がブロックチェーンとNFTに特化したMMO制作を発表したり、NFT取引できるゲーム機が予告されたりと話題を呼んでいました。

 

さてMojangの声明によると、プレイヤーに安全なプレイを提供するためにも、ブロックチェーン技術を同社のクライアントやサーバーアプリへの統合は許されないとのこと。これにはワールドやスキン、仮面アイテムやmodなどをNFT化することも含まれています。

 

その理由は、NFTやブロックチェーン技術がマイクラの「クリエイティブに誰もが参加し、一緒に遊ぶ」という価値観と一致しないため。NFTはコミュニティを「持つ者と持たざる者」に分けるおそれがある一方で、NTFにまつわる投機や投資の考え方はゲームのプレイよりも利益を追わせるものであり、プレイヤーの長期的な喜びとは矛盾しているとの考えが述べられています。

 

またサードパーティ製NFTの中には信頼性が低くて、購入したプレイヤーに損失を与えるものもあると指摘。それらに基づくアイテムが予告なく消されたり、詐欺的に価格がつり上げられるなどの懸念も示されています。

 

ただし、今後もブロックチェーン技術がどのように進化していくかを見きわめ、より安全な体験やゲームに使えるかどうかを判断していくそうです。つまり将来的にNFTとのつながりを許す可能性は否定されていませんが、今すぐブロックチェーン技術を実装する予定はないともクギを刺しています。

 

ゲームにNFTを取り入れる動きに対してはプレイヤーの反発も根強く、あるゲームフェスティバルで「ゲームにとってNFTは悪夢」と講演した開発者が拍手喝采を浴びたこともありました。NFT関連企業も、まず根づきつつある不信感をなくし、信頼を得ることが先かもしれません。

Source:Mojang
via:Engadget