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2020/8/19 18:30

「タッチレスなタッチスクリーン」でどういうこと? AIを使った最新技術が加速中

画面を指で触れることで操作できる「タッチスクリーン」。スマホやタブレット、PC、券売機、ATMなど、今日ではさまざまなものにこのタッチスクリーンが採用されています。でも新型コロナウイルスの感染予防の観点から、「できるだけ物には触れたくない」と考える方も多くいるかもしれません。そんな「タッチレス」ニーズを満たすような、画面に触れることなく操作ができるタッチスクリーンがイギリスで開発されました。

↑タッチスクリーンでクルマを運転

 

タッチスクリーン自体は、クルマに搭載されたディスプレイにもすでに採用されており、冷暖房や音楽の設定、カーナビゲーションなどの操作を行うのに使われています。しかし、運転中にタッチしたい部分を的確に指で触れることはなかなか難しく、操作にもたついたり、別の部分に触れたりすると、事故などの危険にもつながりかねません。そこで画面に触れずに操作できるタッチスクリーンの開発に、イギリスのケンブリッジ大学研究チームがジャガー・ランドローバーと乗り出したのです。

 

AIが操作時間を減らす

触らないタッチスクリーンの開発には、多くの電化製品でも一般的になってきている、人の視線やジェスチャーを追跡する技術が採用されました。それに加えて、ユーザーがどの部分を指さそうとしているかを自動的に判別するために、AI技術などを活用したマシンインテリジェンスも使用しています。

 

開発チームは、このタッチスクリーンを使って運転シミュレーターや実際の道路でテストを実施。その結果、操作時間を最大で50%短縮することに成功しました。つまり、視線や手の動きなどから操作を予測することで、操作時間は短くなるということが示されたわけです。操作にかかる時間が短くなれば、運転中のリスクを減らし、安全運転につながることも期待されます。

この触らないタッチスクリーンの技術は、スマートフォンなどのさまざまなデバイスにも応用可能。スマホに利用すれば、ウォーキングやランニング中の画面操作も簡単に行えるほか、病気などが原因で身体に震えが生じる方も操作しやすくなると考えられます。

 

また、駅の券売機のように、不特定多数の人が利用するタッチスクリーンの場合、新型コロナなどのウイルスや細菌の感染も気になりますが、画面に直接触れることなく操作することができるようになれば、感染予防にも大いに役立つことになるでしょう。近い将来、多くのデバイスが「タッチレス・タッチスクリーン」に変わっていくかもしれません。

 

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