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2016/5/24 18:22

「昭和歌謡」の名曲を最新のハイレゾイヤホンで聴いたら全然違う世界が広がっていた!

以前、GetNavi webでも紹介した、新進気鋭のオーディオブランド「campino audio」のハイレゾ対応イヤホン「CP-IE300H」。音の響きを追求した本格派ながら、1万円を切る6500円(予定価格)という低価格を実現しています。

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さらに、クラウドファンディングサービス「Makuake」では、早割支援を募集しており、5月30日までに申し込めば割引価格の5200円でリターンを受け取れます(先着300個/5月24日15時の時点で残り130個:編集部調べ)。

 

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音響効果の高い“壺”をモチーフにしたイヤホン

CP-IE300Hは、音質とフィット感を追求し、音の響きに優れるという“壺”をモチーフにしたデザインが特徴のカナル型イヤホン。軽量で剛性の高いアルミニウム削り出しのハウジングが、不要な振動とノイズを抑制。ノズルの長さを調整することにより、フィット感も高めています。カラーは、スタンダードなWhiteとBlackに加え、初回限定生産でGoldとcampino Orangeを用意。

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ボイスコイルを振動板に直結したドライバーデザインにより、伝達ロスとノイズを軽減し、のびやかな高音域を実現。再生周波数帯域は5Hz~45kHzで、ハイレゾの再生にも対応しています。

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ケーブルは4芯が独立した設計で、左右の音のセパレーションを追求。線材には高純度無酸素銅(4N OFC)を用い、クリアなサウンドを実現します。

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ハイレゾで楽しむ「昭和歌謡」

今回は、このCP-IE300Hをお借りして、ハイレゾ業界で静かなブームとなっている「昭和歌謡」の名曲の数々を聴いてみました。再生はiPhone 5sと、エレコムのハイレゾ対応ポータブルアンプ/DAC「LHP-CHR192」を使用しています。

 

1曲目.尾崎紀世彦「さよならをもう一度」(FLAC 96kHz/24bit)

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本曲は、キーヨこと尾崎紀世彦の代表曲「また逢う日まで」とカップリングでハイレゾ販売されている名曲。作詞は「また逢う~」と同じく阿久 悠ですが、作曲は川口 真が担当しています(「また逢う~」は筒美京平)。

 

冒頭、サビのメロディからいきなりテンションMAXで歌い上げたあと、ピアノをバックに切なげに歌うAメロの落差が個人的には聴きどころですが、ハイレゾ版で注目したいのは、そのあとに入ってくるブラスとストリングスのサウンドです。

 

ハイレゾフォーマットと生楽器の相性は抜群で、センチメンタルに鳴るブラスや、きらびやかなストリングスが、CDよりもクリアかつ生々しく聴こえます。70年代の音源は生楽器が基本ですので、ハイレゾ化の恩恵を受けやすいといえるでしょう。

 

CP-IE300Hはアルミボディならではの、ボワつきのないタイトなサウンドで、しっかりハイレゾの音を再生していると感じました。

 

2曲目.南 沙織「傷つく世代」(FLAC 96kHz/24bit)

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沖縄から現れた伝説のアイドル南 沙織は、有馬三恵子・筒美京平ペアのもと数々の名曲を送り出してきましたが、デビュー曲「17才」や「純潔」と並んで有名なのが、この「傷つく世代」です。

 

曲中にエレキギターやピアノで何度も弾かれる緊迫感のあるフレーズが印象的で、若さの危うさや疾走感を感じさせる素晴らしいアレンジとなっています。

 

南 沙織のちょっと甘くてクセのあるボーカルも見事に曲にマッチしており、ハイレゾ版では、その伸びやかな歌声をしっかり堪能できます。

 

70年代の楽曲には、クセの少ないフラットな音質のCP-IE300Hがピタッとはまり、心地よく聴けます。

 

3曲目.フィンガー5「個人授業」(FLAC 96kHz/24bit)

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フィンガー5の「学園天国」や「恋のダイヤル6700」は、現代でもたびたびカバーされているので、若い世代でも曲を聴いたことをある人は多いと思います。

 

実は、この「個人授業」がヒットする前は、「ベイビーブラザーズ」という名前のグループだったのですが、鳴かず飛ばずでこの曲が売れなければ沖縄に帰ってしまうところだったそうです。

 

起死回生の1曲を作ったのは、のちのピンクレディー旋風の仕掛け人となる阿久 悠と都倉俊一。この「個人授業」は、GS(グループサウンズ)の影響も感じられるバンド風サウンドで、低域でうなるベースの音が効いており、とてもカッコよく仕上がっています。

 

ハイレゾ版では、ボーカル・晃のハイトーンボイスが聴きどころ。ちょっとサイケな雰囲気を醸し出しているAメロのハモリも、とてもクリアに聴くことができます。

 

4曲目.岩崎宏美「センチメンタル」(FLAC 96kHz/24bit)

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岩崎宏美といえば、なんといっても筒美京平の手による初期のディスコサウンドでしょう。ヒットした「ロマンス」をはじめ、いずれも劣らぬ名曲揃いのなかでチョイスしたのは、3枚目のシングル「センチメンタル」です。

 

フィリーソウルのサウンドをバックに、岩崎宏美ならではの透明感のある伸びやかな歌声が素晴らしく、いまなお色あせない魅力をたたえています。

 

岩崎宏美のシングル群は、ハイレゾ化にあたって新たにマスタリングをされており、最新のデジタルフォーマットに合った“お化粧”が施されています。むかしの音源を持っている、という人も新鮮な感動があること間違いナシなので、ぜひ聴いてみて下さい。

 

5曲目.欧陽菲菲「恋の追跡(ラブ・チェイス)」(FLAC 96kHz/24bit)

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はじめにお伝えしたいのは、欧陽菲菲は「ラブ・イズ・オーヴァ―」だけの人ではないということ。70年代の東芝音楽工業時代に出した初期の楽曲は本当に名曲ばかりなので、機会があればぜひ聴いて頂きたいと思います。

 

そのなかでも、1972年にNHK紅白歌合戦・初出場の際に披露した「恋の追跡(ラブ・チェイス)」は圧巻の出来。ギンギンのブラスサウンドを従え、スピード感のあるサウンドを、吐息交じりのボーカルで余裕たっぷりに歌いこなす姿は、ファンキーそのものです。

 

日本語がネイティブでないことを逆手に取ったような、独特のアクセントやイントネーションがスパイスとなっており、従来の日本人歌手では歌えなかったパッション溢れる歌声を聴かせてくれます。

 

ハイレゾ版では、緊迫感のあるブラスにさらなる重厚感が加わり、ライブさながらの迫力のある音を聴くことができました。

 

以上、ハイレゾで楽しめる昭和歌謡の名曲5曲をお届けしましたが、今回ご紹介した曲以外にも、まだまだたくさんの音源がハイレゾ化されていますので、ぜひ聴いてみて下さい。

 

なお、ご紹介した楽曲のうち、南 沙織はmoraとVICTOR STUDIO HD-Muiscのみ、それ以外はmora、e-onkyo music、VICTOR STUDIO HD-Muiscの各サイトでハイレゾ配信しています。

 

【URL】
mora http://mora.jp/
VICTOR STUDIO HD-Muisc http://hd-music.info/
e-onkyo music http://www.e-onkyo.com/music/