黒い紙の上でも目盛りが浮き出る! 視認性抜群で老眼にもやさしい「画期的な定規」2本を使ってみた

ink_pen 2026/5/24
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黒い紙の上でも目盛りが浮き出る! 視認性抜群で老眼にもやさしい「画期的な定規」2本を使ってみた
きだてたく
きだてたく
きだてたく

1973年京都生まれ、東京都内在住。フリーライター/デザイナー。 小学生の頃、勉強も運動も見た目も普通の子がクラスでちやほやされるにはどうすれば良いかを考え抜いた結果「面白い文房具を持ち込んで自慢すればいい」という結論に辿り着き、そのまま数十年、何一つ変わることなく現在に至る。自称世界一の色物文具コレクション(3000点以上)に囲まれながらニヤニヤと笑って暮らす日々。ウェブサイト「デイリーポータルZ」では火曜担当ライターとして活躍中。

画期的な機能を打ち出しにくい定規

文房具トリビアの定番には「ものさしと定規の違いはなにか?」というのがある。

ものさしは「長さを測る」ための道具で、一番端がゼロ目盛りになっている。対して定規は本体に沿って「線を引く」ための道具で、端からゼロ目盛りまで少し余白があるのだ。

……といっても日常的にはどっちでも特に問題ない話で、せいぜい飲み会の席で披露して周囲から「へー」と言われるぐらいのものだろう。

それはさておき、今回は最新の定規を2点紹介したい。

定規というのは構造がシンプル(板に目盛りを刻んだだけ)なだけに、なかなか“画期的な機能の新製品”というのが出づらいジャンルだ。それだけに、今回の新製品がどちらも機能的に「目盛りの見やすさ」にスポットしていることは、なかなか興味深い。

そして、実際に試してみると確かに目盛りの見やすい定規であり、画期的なぐらいに使いやすかったのである。

ヨクミエルーラー

黒い紙の上でも目盛りが見える

レイメイ藤井

ヨクミエルーラー 全4色

各230円(税別)

まず取り上げるのは、レイメイ藤井から発売された「ヨクミエルーラー」。

プラスチック製の薄い透明15cm定規で、基本的には小中学生が使う想定のデザインだが、これが大人、特に老眼で目がショボつく人たちにドンピシャでオススメしたい定規なのだ。

とはいえ、この時点では何がどう目盛りが見やすくて、どこが老眼世代にオススメなのかはわかりづらいと思う。

そこで、試しに従来の透明プラ定規と並べて、黒い紙の上に置いてみよう。どうだろうか?

↑従来の透明定規と比べると、目盛りの読みやすさは歴然。

どちらも透明プラ定規なので、黒い紙の上では黒で印字された目盛りが見えづらくなるはずなのだが、なぜかヨクミエルーラーのほうは目盛りがクッキリと読み取れる。

これは、目盛り印字の下に特殊な印刷が施されており、濃い色に乗せるとその部分が浮き出るようになっているからである。

↑下地を裏側から見たところ。この通りうっすら透けているのに、濃い色の上に乗せると隠ぺい力が高まるというのが不思議だ。

絶妙な半透明性

そして、この下地印刷が特殊なのは、ただ単に隠ぺい性の強い塗料を塗ったのではなく、絶妙に半透明性を維持しているところだ。

半透明なので、例えば印刷された書類の上に乗せると下の文字がうっすらと見えるが、目盛りはそこに紛れず、クッキリと見えるのである。

老眼で目のピントが合わせにくい筆者でも、これなら一発で目盛りが読み取れた。これは本当に助かる。

↑文字印刷の上に乗せて2つを比較すると、従来の透明プラ定規(下)は文字と目盛りが溶け合って読みにくくなっていることがわかる。

かといって、印刷が下地で完全に隠されると、定規を当てる位置の見当が付けづらくなる。印刷に合わせて線を引いたり、長さを測ったりするためには、この適度な透け具合と目盛りの可読性の高さが共存しているのが重要というわけだ。

読書にも使える

↑中央の透明窓はリーディングツールとしても利用可能。

ところで、定規の中央だけは下地印刷が施されず、幅7mmほどの透明ラインとして残っている。ここは文章の読み取り用の窓として機能するのだ。

読みたい文章の上からこの窓を乗せると、その上下の行がそれぞれ程良く視界から隠されることで、窓に収まった行にだけ集中できる。疲れ目などによる、いわゆる“目がすべる”状態でも文章を落ち着いて読み進められるため、これもなかなかありがたい機能である。

直尺 タフホワイト

見やすくてカッコいい目盛り真っ白な板面で視認性アップ

目盛りが読み取りやすい2つ目の定規の新製品は、シンワ測定「直尺 タフホワイト」だ。

シンワ測定

直尺 タフホワイト 30cm青数字入

1800円(税別)

シンワといえば、金属製定規(直尺)の大メジャーブランド。シンワの名前に覚えがなくても、ペンギンのブランドマークに見覚えのある方は多いのではないか。

↑ホームセンターに行けば見かけることが多い、おなじみのペンギンマーク。Shinwaの「S」の字を鳥に見立てたデザインなのだとか。

金属製定規といえば、そのほとんどがステンレスシルバーにエッチング加工で目盛りが刻まれたものなのだが、タフホワイトはその名の通り板面が真っ白である。

実のところ、ステンレスシルバーの板面に黒の目盛りは、暗い場所では非常に読み取りづらい。屋外でDIYをするときは、夕方になると目盛りを読むためだけに照明を点ける必要があったぐらいだ。

しかし、タフホワイトとステンレスシルバーを比較してみると、ここでも違いがはっきりとしている。暗い場所でも白地に黒目盛りならコントラストが強く、目をこらす必要もなくサラッと読み取れた。

↑暗所でのステンレスシルバー直尺(下)との比較。目盛りの視認性はこれぐらい違う。
↑30mmの辺りに撮影用リングライトが反射しているのだが、言われないと分からないぐらいにチラつき・反射が少ない。

ちなみに、この板面の白は「落下の衝撃でも塗装が剥がれにくいタフなプレミアムホワイトコートを採用している」とのこと。

直尺なんて傷ついてナンボの現場ツールだし、いずれ傷が付いたところから塗装が剥がれてくるとは思うが、それでもこの視認性の良さは捨てがたいメリットだろう。

見た目の良さに惚れる

↑読みやすさだけでなく、青い目盛りがとても美しい。ステンレス地に赤い目盛りほど目立ちすぎないのもいい。

加えて、個人的な好みではあるが、この白地に100mm刻みの青い目盛りが美しく映り、品があって素晴らしいのだ。

正直、まず見た目の良さに惚れて購入してしまい(30cmの直尺はわが家に7〜8本はあるにもかかわらずだ)、あとから「おっ、思った以上に視認性が高くて使いやすいな」と機能を把握したほどである。

持っているだけでテンションが上がるほどにかっこいいうえ、性能が高ければ、それは買って損がないという話。直尺を買う予定があるなら、いまはタフホワイトがオススメだ。

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