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2018/2/13 19:00

新生FREETELが新機種「REI 2 Dual」「Priori 5」を発表! 今後はeSIMスマホへの展開も?

2月9日、SIMフリースマホや格安SIMのブランドとして知られる「FREETEL(フリーテル)」から、新製品が発表されました。SIMフリースマホとして「REI 2 Dual」「Priori 5」の2機種が登場。どちらも同日15時より予約申し込みが開始されています。

 

そもそも、FREETELといえば、元々プラスワン・マーケティング社が運営していたブランド。格安SIMを取り扱うMVNOという側面と、自社ブランドのSIMフリー端末を販売するスマホメーカーの2面性を持っていました。しかし、プラスワン・マーケティングは昨年12月に民事再生法を申請。現在、MVNO事業は楽天に、端末開発部門は「MAYA SYSTEM」へと事業譲渡されています。

 

↑発表会には、MAYA SYSTEMの吉田利一 代表取締役が登壇。同社は2007年に設立し、事業内容はITソリューション事業、コールセンター業務・人材派遣、IoT事業など。同氏は「FREETELブランドの端末は、国内に加え、ベトナムを拠点に東南アジアでも展開したい」との旨を述べていた
↑発表会には、MAYA SYSTEMの吉田利一 代表取締役が登壇。同社は2007年に設立し、事業内容はITソリューション事業、コールセンター業務・人材派遣、IoT事業など。同氏は「FREETELブランドの端末は、国内に加え、ベトナムを拠点に東南アジアでも展開したい」との旨を述べていた

 

今回発表された2つの新機種は、MAYA SYSTEMに事業譲渡されてから、新体制下で初めて発表・発売するモデルとなります。

2眼カメラを搭載する「REI 2 Dual」

「REI」シリーズの新モデル「REI 2 Dual」は、同ブランド初となる背面デュアルカメラを搭載しました。ディスプレイは5.5インチのフルHD。2.5Dガラスを採用しています。ディスプレイ下部には、物理ホームボタンはなく、画面上にナビゲーションバーが表示される仕様。また、背面には指紋センサーを搭載し、ワンタッチでロック解除などが可能です。

 

↑REI 2。背面は3Dガラスを採用。光沢が美しい。カラーはWHITE、BLUE、BLACKの3色展開
↑REI 2。背面は3Dガラスを採用。光沢が美しい。カラーはWHITE、BLUE、BLACKの3色展開

 

↑ホーム画面。アイコンのデザインなどは、オリジナルとなっている
↑ホーム画面。アイコンのデザインなどは、オリジナルとなっている

 

カメラは1300万画素のRGBカメラとモノクロカメラを搭載。なお、センサーにはソニーのIMX258を採用します。撮影機能としては、背景をぼかす「ボカシモード」や、夜景でも色をしっかりと残せる「夜景モード」を搭載。なお、4K動画撮影もサポートします。

 

↑ボカシモードを選択した画面。撮影後でも焦点を調整できる
↑ボカシモードを選択した画面。撮影後でも焦点を調整できる

 

そのほか、フォーカス速度をアップし、AE/AFロックに対応。指紋センサーはシャッターとしても使えるようになりました(工場出荷時はオフになっている)。前面カメラは、1600万画素。美肌加工機能「ナチュラル美顔モード」を実装します。開発担当曰く、メイクの厚塗り感がでないのがウリ。

 

↑「ナチュラル美顔モード」では、0〜5の6段階で補正具合を調整できる
↑「ナチュラル美顔モード」では、0〜5の6段階で補正具合を調整できる

 

なお、CPUは新たにSnapdragon 625(8コア、2.0GHz)を採用。これによりワイヤレスオーディオ規格の「aptX」をサポートします。また、バッテリーは3300mAh搭載で、連続待受時間は25日間。

 

↑下り通信速度は最高300Mbps。対応バンドは、海外使用も意識したという。Wi-Fiは11acにも対応
↑下り通信速度は最高300Mbps。対応バンドは、海外使用も意識したという。Wi-Fiは11acにも対応

 

↑ホーム画面は「らくらくモード」「安全キッズモード」「親指モード」を選択可能に
↑ホーム画面は「らくらくモード」「安全キッズモード」「親指モード」を選択可能に

 

同機の実売価格は、3万9744円。2月9日15時から既に予約開始となっており、同月16日に発売されます。

7色カバー同梱の「Priori 5」

エントリーモデルとして展開する「Priori 5」には、7色のバックカバーを同梱。好みに合わせてカバーを付け替えられるのが特徴です。カメラは、シンプルな機能のみを実装。6段階の「ナチュラル美顔モード」はREI 2 Dual同様に利用できます。

 

↑Priori5の画面サイズは5.0インチで重さは135g。背面カバーは全7色
↑Priori5の画面サイズは5.0インチで重さは135g。背面カバーは全7色

 

↑背面はさらさらした触り心地。手のひらに収まるサイズ感は従来シリーズを踏襲した
↑背面はさらさらした触り心地。手のひらに収まるサイズ感は従来シリーズを踏襲した

 

CPUには、Snapdragon 210を搭載。RAMは2GB、ROMは16GBとなります。また、ローエンドモデルながらDSDSに対応。

 

↑バッテリーは2300mAhで、背面カバーを外した状態で取り外し可能。バッテリーパックには「プラスワン・マーケティング」の社名がチラリ
↑バッテリーは2300mAhで、背面カバーを外した状態で取り外し可能。バッテリーパックには「プラスワン・マーケティング」の社名がチラリ

 

同機の実売価格は1万8144円。こちらも2月9日15時から既に予約開始中、同月23日より発売となります。

 

プラスワン・マーケティング時代から協業開発してきた「jetfi」は3月から翻訳機能も導入へ

モバイルWi-Fiルーターの「jetfi(ジェットファイ)」は、MAYA SYSTEMが従来より販売していた製品。SIMカードの差し替え不要で100か国以上での通信に対応。4G LTEをサポートします。有料オプションにより、IP電話網を利用した通話もでき、海外から国内に通話し放題となります。

 

↑jetfi。ナノSIMスロットも備え、国内通信網もサポート
↑jetfi。ナノSIMスロットも備え、国内通信網もサポート

 

また、バッテリー容量は5350mAh。スマホを2〜3回充電できるモバイルバッテリーとしても機能します。加えて3月から有料オプションとして、新たに翻訳機能が追加される予定。同機のレンタル価格は680円/日(税抜、以下同)。300MB/日を利用できます。また、販売価格は2万4800円となります。

 

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「FREETELと手を繋ぎたいと思ったのは、eSIMを使ったWi-Fiルーターを出したかったから」と吉田氏は語ります。昨年6月から海外eSIMソリューションを中心として協業に向けた検討開始したことがプラスワン・マーケティングとの出逢いのきっかけだったとのこと。

 

同氏は「今年はeSIMスマホの元年でいろんなものが出てくるのではないだろうか。また、今後は海外eSIMスマートフォンを開発していきたい」といった趣旨も述べていました。そのうち、海外利用に適したミッドレンジ帯のSIMフリースマホが、同ブランドから登場してくるかもしれません。