ビジネス
エクセル時短術
2019/10/27 6:00

【エクセル】列や行を固定したまま数式をコピーできる「複合参照」とは?

このコーナーでは、エクセルのいまさら聞けない基本的な機能や、達人が使っている超速ワザなど、オフィスワークに役立つ情報を紹介します。

 

相対参照、絶対参照に続く第3のセル参照「複合参照」をご存じでしょうか。数式をコピーした際に、相対参照は参照先の位置関係(例:左隣のセル)を、絶対参照は参照先のセルそのもの(例:C3セル)を固定させますが、複合参照は列や行のいずれか(例:B列)を固定させることができます。(相対参照・絶対参照についてはコチラ

 

複合参照を含む数式をつくる

複合参照を指定する際、行番号を固定する場合は、セルを指定してF4キーを2回押して行番号に「$」を付けます。列番号を固定する場合は、F4キーを3回押して列番号に「$」を付けます。

 

ここでは、ドル円換算表で5ドルと10ドルの換算式を作成します。

082-01
↑ 1ドル99円というのは固定したい値なので、まず、絶対参照を使ってセルB3に「=$A$3*」と入力します。そして、次に行だけ固定するために、複合参照するセルB2を指定し、F4キーを2回押します

 

082-02
↑ 「=$A$3*B$2」に変わります。Enterキーを押します

 

複合参照の数式が入力されます。

 

複合参照式をコピーすると、列や行が固定される

上で行番号を固定した複合参照が入った数式を列方向にコピーします。

082-03
↑ セルB3をセルC3にコピーします

 

082-04
↑ セルC3に数式がコピーされ、10ドルの換算結果が表示されます(セルC3: =$A$3*C$2)

 

このように、セルを列方向にコピーすると、固定されていない列番号は「B」から「C」へ変わりますが、固定されている行番号は「2」のまま変わりません。

 

難しいように感じるかもしれませんが、行と列の「$」がついたほうが固定される、とイメージすれば簡単です。役立つ場面も多いのでぜひ覚えてみてください。