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クルマ
2016/10/16 11:00

“通”しか知らない人気車の激安グレード! ハイブリッドよりもガソリン車が狙い目だ!

クルマは人気車ほどグレードが多く、どれがおトクかわからないことも。そこで、装備の隅々まで知る“通”に指南してもらい、もともと手ごろで、かつ激安グレードなクルマを決定。グレードを知り尽くしたプロが解説していきます。

 

【教えてくれる人】

自動車ライター

室田佳彦さん

「ザ・マイカー」など専門媒体への寄稿多数。グレードごとの装備の細かい違いまで熟知しています。

 

【ミニバン編】

ミニバンの価格帯は200万円弱~700万円と幅広く、大型では400万円の車種までよく売れています。新しいほど便利アイデアが採用され、中級クラスからは電動スライドドアや自動ブレーキが標準になることが多いです。

 

ハイブリッドよりガソリン車を選択すべし! 装備の充実度も素晴らしい

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ホンダ

フリード Gホンダセンシング(6人乗りFF・CVT)

210万円

コンパクトカーサイズながら大人の男性が3列利用できる広さを確保。先代より内装の質感が見違えるほど良くなり、ハイブリッドはもちろん、ガソリン車も燃費性能を向上させました。

 

 

【“通”の激押しポイント】

「ハイブリッドとは40万円近い価格差ながら、走行感覚は価格差ほど大きくはありません。ガソリン車の最上級グレードなので装備は充実。自転車の積載には2列目の隙間が利用できます」(室田さん)

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↑2列目は360㎜のスライド量があり、この調整で使い勝手を大きく変えられます

 

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↑2列シートモデルとなる「フリード+(プラス)」もラインナップします

 

装備はシンプルながら段違いの使い勝手が◎

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トヨタ

ヴォクシー

X“Cパッケージ”(8人乗り FF・CVT)

225万4255円

1.8ℓのハイブリッド車と2.0ℓガソリン車を揃える定番ミニバン。3列ともシートは広く、乗り降りしやすいフロア高で使い勝手に優れます。兄弟車であるノアと装備・価格は変わりません。

 

【“通”の激押しポイント】

「荷物も載せるにはこのぐらいのサイズが欲しいです。最廉価グレードなのでパワースライドドアも自動ブレーキもオプションですが、優れたパッケージング、座席レイアウトは変わりません」(室田さん)

 

【SUV編】

500万円以上の高額車が売れていますが、中心価格帯は200万円台。高価格でも売れるので、先進安全装備を標準化する新型車が目立ちます。全般的には割高で、他カテゴリと比べるとおトクとはいえません。

 

ワンランク上の車格を150万円代から楽しめる

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スズキ

イグニス ハイブリッドMX

セットオプション装着車 (FF・CVT)

159万8400円

1.2ℓながらFF車で900㎏を切る軽量ボディのため、1.5ℓ車に劣らない走行感覚を持つコンパクトSUV。大きな床下収納が特徴で、見た目以上の積載能力を持ちます。

 

【“通”の激押しポイント】

「内装の見た目が良くなるフルオートエアコンや大きな床下収納は本グレード以上で装備。セットオプションは歩行者検知式自動ブレーキなどが加わり、注文しておいて間違いありません」(室田さん)

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↑筒状デザインのエアコン操作部は内装のアクセント

 

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↑荷室は面積が狭いぶん、床下空間を利用して積載能力を高める工夫がなされています

 

価格の安いガソリン車だが質感などはハイブリッドと同じ

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ホンダ

ヴェゼル G(FF・CVT)

192万円

フィットをベースにSUVに仕立てたクルマで、スタイリングの良さと燃費の良さでヒット中。先進安全装備が強化されたマイチェン以降のモデルはどんな人にもオススメです。

 

【“通”の激押しポイント】

「ハイブリッドが高価なぶん、ガソリン車は割安。「G」は自動ブレーキがオプションになるが、パーキングブレーキのホールド機能を装備します。これで200万円を切るのは満足感が高いです」(室田さん)

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↑高級車が多く採用する電子制御パーキングブレーキを装備

 

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↑ロックと連動して畳まれるミラーも、一度味わうと便利さを痛感します