そのユニークなデザインから、ガジェット界のサードウェーブと称されるNothing。最新の同社製スマホ「Phone (4a) Pro」が、2026年4月22日(水)に発売されました。Nothing公式ストアおよび楽天モバイルでの取り扱いで、価格は12GB+256GBモデルが79,800円(税込)です。
実はこの「Pro」と名付けられたモデル、日本では待望の販売でもあります。前世代にあたる「Phone (3a) Pro」は海外のみの販売でしたが、その独特なデザインは国内でも話題になっていました。後継機種の日本上陸を喜んでいる人も多そうです。

一方で、Proの付かない「Phone (4a)」も日本に上陸しており、2026年5月8日から販売が始まりました。どちらも「a」が付いたミドルレンジモデルですが、スペックも価格も「Phone (4a) Pro」の方がわずかに上。そのパワフルな性能や、独特なデザインをじっくりと見ていきましょう。
惚れ惚れするアルミボディ

Phone (4a) Pro最大の特徴は、アルミユニボディで構成されたインダストリアルな佇まいです。非常にカッコよく、約8万円でこのクールなデザインを手に入れられるのは、かなりニヤけます。
SoCはSnapdragon 7 Gen。カラーは記事でお見せしているシルバーのほか、ブラックとピンクがラインナップされています。重量は約210gで、IP56の防水・防塵機能を搭載。FeliCa、デュアルSIM(eSIMと物理SIM)、指紋認証にもしっかり対応します。バッテリー容量は5,080mAh。

ディスプレイサイズは約6.83インチで、視認性の良いフレキシブルAMOLEDを採用。リフレッシュレートは最大144Hz、解像度は2,800×1,260ドット。ピーク輝度はNothingスマホ史上でも最大の5,000nitsを叩き出しています。画面の見やすさはハイエンドモデルに引けを取りません。

『アークナイツ:エンドフィールド』を60fps+中程度グラフィックでプレイしてみると、わずかにカクつくものの不満なく遊べるレベルでした。

グラフィック設定をみると、高や最高は選べなくなっています。ですがアルミ筐体やベイパーチャンバーによる放熱が活きているようで、高負荷状態でも遊べる印象です。価格を思えば充分な操作性ですが、『POCO X8 Pro』のようなゲーミングスマホを代替できるほどではないのであしからず。

カメラバンプ部分は透明のアクリルで素材で縁取られており、Nothingのアイコンともいえるシースルーデザインが息づいています。カメラバンプ部と背面のスキマがちゃんとシーリングされていて、ホコリが入りにくいのもナイスなデザインです。

左側面にはNothing独自のAI機能を呼び出す物理ボタン、Essential Keyを搭載。タップすると画面をスクショし、その内容をAIが要約。スクショはメモとして専用アプリのEssential Spaceに保存されます。長押しすれば録音も可能で、とっさのアイディアのメモや録音に役立ちますよ。
さて、Nothingといえば背面のLEDライトも個性です。このモデルにはGlyph Matrixと呼ばれるLEDライトエリアがあり、通知や時計、あるいはコミュニティーユーザーが自作したアプリを表示させることができます。


例えばこちらはデジタル時計。レトロなドット表示が可愛らしいですね。

こちらは月相を表示した様子。実践的に使うなら時計でしょうけど、こうした遊び心があるのはNothingらしいところです。YouTubeで「Glyph Matrix」を調べると、様々なアニメーションやエフェクトを見ることができますよ。
ソニー製センサーとプリセットで、カメラ機能を使い倒せ!
Phone (4a) Proの明確な個性のひとつが、メインカメラにソニー製の高画質センサー「LYT-700C」を採用している点です。メイン50MP+光学3.5倍望遠50MP+超広角8MPのトリプル構成ですが、解像度や構成自体は「Phone (4a)」と同じ。メインカメラの画質差が、Proたるゆえんですね。

というわけで、メインカメラでパシャリ。かなり気持ち良い色じゃないですか? 自動HDRオンですがイヤなこってり感も抑えめです。メインセンサーが高画質なので、切り出しての2倍ズームも良い色になってくれます。

こちらは光学3.5倍ズームの望遠カメラでの撮影。最大で140倍までデジタルズームできますが(Phone (4a)は最大70倍)、現状でも充分な圧縮感です。日本では未発売でしたが前モデル「Phone (3a) Pro」が3倍ズームだったので、望遠具合も進化しています。

超広角は8MPと控えめですが、悪いものではありません。それにNothingのカメラは、後述するプリセットで仕上がりをいじれるのも強みですから。

プリセットでは、カメラのモード、焦点距離、フィルター、チューニング(コントラストや彩度など)、画面比率などを自由に設定・保存可能。さらに他ユーザーが作成したプリセットを読み込んだり、LUTを読み込んで好みのフィルターを追加したりすることもできます。

プリセットを変えるだけで、かなり雰囲気の違う写真になったと思いませんか? デフォルトでもいくつかのプリセットがあり、様々な画作りを楽しめます。より踏み込むなら自分なりの色を作り込んだり、配布されているプリセットやLUTをインポートしたりするのもヨシ。

メインカメラは特に色乗りがよく気持ち良い写真が撮れますが、個人的には3.5倍の望遠撮影が楽しいですね。

これも望遠+既存プリセットですが、玉ボケの光芒が気持ち良い。スマホカメラをより深く楽しめる、素敵な機能だと思いますよ、プリセット。
唯一無二のデザイン。だけじゃあない

一番のキャッチーな要素は、やっぱりアルミボディと背面デザイン。ですが見た目だけでなく、重めのゲームも遊べるスペックとディープなカメラ機能も、Phone (4a) Proの魅力です。
本機とPhone (4a)のどちらを買うべきかで悩んでいる人は、スペックとデザインが分水嶺となるでしょう。SoCこそ共通ですが、最適化やクロック数の違いでPhone (4a) Proの方が概して高性能です。と言っても、ゲームをプレイしないならあまり気にならないでしょうし、正直なところ、デザインの差が占める部分の方が圧倒的に大きいですからね。
Nothingのスマホは所有欲にガツンとくるものが多いですが、Phone (4a) Proは特にその傾向が強い一台です。金属は使い込むほどなじんでいきますし、ハードもソフトも自分だけのスマホになっていく過程は、ワクワクするものがありませんか?