ファッション
2017/8/4 11:00

ビジネスシーンで大活躍の“ラグスポ”とは? ロレアート参戦で見直される名機のセンス

様々なシーンやファッションに合う使い勝手の良さが魅力のラグジュアリースポーツ系ウオッチ。“ラグスポ”は1970年代に誕生し、90年代に開花。そして今、絶頂期を迎えています。

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ロレアートの参戦で 今、最もアツいカテゴリー

ゴールドが当然だった時代、オーデマ ピゲのロイヤルオークが切り拓いたジャンルが今をときめくラグスポです。その後1976年にノーチラスが続き、ヴァシュロン・コンスタンタンをもって“ラグスポ御三家〞と呼ばれるようになりました。誕生当初のアグレッシブなデザインはよりラグジュアリーに、よりスポーティにと進化しており、現行モデルは耐衝撃性や耐久性など機能性を高めながら完璧なセンスを体現しています。その御三家に殴り込みをかけたのが、復刻したロレアート。ビッグ・パイロット・ウォッチや、ラグスポ黎明期の攻撃的なスタイルを感じさせるクストスも条件を満たします。ただ、いずれもフォーマルシーンで使うのは掟破りなので注意しましょう!

 

【ラグスポ3箇条】

①ケースやベゼルのデザインが個性的でラグジュアリー

②衝撃に強く、耐久性を備えた作り。防水性は6気圧以上

③ダイアルの装飾は少なめでビジネススーツにも合う意匠

 

イタリア大聖堂に着想を得た丸型+八角形のユニークな構造

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↑ジラール・ペルゴ「ロレアート42mm」128万5200円/Ref.81010-11-431-11A/自動巻き/10気圧防水/直径42㎜、厚さ10.88㎜

 

創立225周年を記念して昨年復活したジラール・ペルゴの「ロレアート」がラインナップを強化。本機はメンズの主力となる42㎜径で、ブレスとケースが一体化した独特のスポーティ&エレガントな雰囲気は特筆ものです。ダイアルは1975年のオリジナルからクルー・ド・パリ装飾を経承しています。

↑42㎜に拡大したケースに合わせ、パワーリザーブ54時間を誇るインハウス・ムーブメントCal.GP01800を搭載(左)、ラグやループのないブレス一体型ケースの上に、鏡面仕上げの八角形ベゼルをセット(右)
↑42㎜に拡大したケースに合わせ、パワーリザーブ54時間を誇るインハウス・ムーブメントCal.GP01800を搭載(左)、ラグやループのないブレス一体型ケースの上に、鏡面仕上げの八角形ベゼルをセット(右)

↑ムーブメント、外装とも、ラ・ショー・ド・フォンのマニュファクチュールで、熟練職人が伝統的な装飾を丁寧に施す(左)、ケースとベゼルは、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の八角構造とドーム状の天蓋を連想される(右)
↑ムーブメント、外装とも、ラ・ショー・ド・フォンのマニュファクチュールで、熟練職人が伝統的な装飾を丁寧に施す(左)、ケースとベゼルは、フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の八角構造とドーム状の天蓋を連想される(右)

 

複数の彫りを重ね合わせた伝統の文字盤装飾

↑オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク・オートマティック」194万4000円/Ref.15400ST.OO.1220ST.01/自動巻き/50m防水/直径41㎜、厚さ9.8㎜
↑オーデマ ピゲ「ロイヤル オーク・オートマティック」194万4000円/Ref.15400ST.OO.1220ST.01/自動巻き/50m防水/直径41㎜、厚さ9.8㎜

 

1972年にラグジュアリースポーツ系の先駆けとして誕生した歴史的名作モデルの現行版。美しいエッジが際立つ八角形ベゼルや、遊びを絶妙に調整したブレスなどこだわった作り込みで時計ファンを虜にしています。文字盤は細かな凹凸が印象的なグランド・タペストリー。100年以上前の旋盤を使って、数種類の彫りも重ね合わせる「ローレリーフ」という伝統技術が用いられています。

 

唯一無二の存在感を放つ流麗なオクタゴンフォルム

↑パテック フィリップ「ノーチラス」392万400円/Ref.5712/1A/自動巻き/6気圧防水/直径40㎜、厚さ8.52㎜
↑パテック フィリップ「ノーチラス」392万400円/Ref.5712/1A/自動巻き/6気圧防水/直径40㎜、厚さ8.52㎜

 

潜水艦ノーチラス号の舷窓に着想を得た八角形ケースを備えるSS製ラグジュアリーウオッチ。22K製マイクロローターを備えるわずか3.98mm厚の自社キャリバーに、ムーンフェイズ、ポインターデイト、パワーリザーブを搭載しています。

 

時計界の巨匠と呼ばれ、数々の名作を世の中に送り出してきたデザイナーのジェラルド・ジェンタ。彼の手によって生み出されたロイヤルオークは、ラグスポという新しいジャンルを確立させる基盤を作りました。そして40年以上経った現在も廃れることなく、さらにラグスポ熱は高まっています。その秘密の一つには、いつの時代にも通用する美しいデザインにあるのかもしれません。