オウルテックは、10月14日にオンライン上で「秋の製品展示会」を開催しました。紹介するジャンルごとに3部構成で行われ、第1部ではスマホ関連のデジタルガジェットやアクセサリー、第2部ではアウトドア関連製品、第3部ではオーディオ製品の新製品が登場しました。本記事では、GetNavi webでもおなじみのオーディオ評論家・野村ケンジさんも登壇した第3部の模様を振り返っていきます。
同社企画部の安藤省吾さんによれば、現在のワイヤレスイヤホンのトレンドは、「1万円以下のロープライスモデルの増加」「1.5~2万円のハイコスパモデルの登場」「小型化または大容量バッテリーを搭載するモデルへの二極化」の3点。オウルテックもこのトレンドに沿った新製品を作っています。そのなかで同社がコンセプトとしているのが「とにかく楽しい」アイテムであること。コスパが良いだけでなく、各製品にそれぞれの面白さが詰まっているのが同社の製品の特徴です。
オーディオマニアとして有名な声優・小岩井ことりさんは、同社のイヤホンを「ジェネリックイヤホン」と表現しているそう。これまで高価だった高性能イヤホンを、ジェネリック薬品のように手に取りやすい価格で提供していることからこのネーミングを思いついたそうです。それを聞いた野村さんも「安い、というよりハイコスパのイメージが強いですね」と同社の製品のクオリティに太鼓判を押しています。
最初に登場した製品は、今夏に発売されたばかりの完全ワイヤレスイヤホン「SAMU-SE04S」(実売価格1万4800円)。SAMU-SE04の後継機となるこのイヤホンは、特殊な二重構造を採用したDual-Layered Carbon Driverに加え、同価格帯のライバル製品より高スペックのチップセットを装備し、従来品よりも高品質なサウンドを届けられるようになったそう。
また、前モデルのユーザーの声をもとに、シリコンイヤーチップを柔・硬2タイプ、低反発素材のイヤーチップを1タイプ、合計3種類のイヤーチップを計10個付属しています。音だけでなく、装着感の面からも、音の楽しみを拡げてくれるアイテムといえそう。本品について野村さんは、実際に使用させてもらった感想として「(現行品である)SAMU-SE04を持っている人も買い替えて欲しいくらい良い」と述べており、着実な進化を感じたようです。
次に、安藤さんが「野村さん、お待たせしました!」と取り出したのが、「SAMU-SE05」(7180円)です。同社のSamuシリーズのなかでもエントリーモデルにあたる本品は、フィット感に焦点を置いて開発されています。小さな女性の耳でも圧迫することなく装着しやすい形状になっており、発表会でモデルを務めたオウルテックレディの武田美憂さんは「このイヤホンを耳に入れると周囲の音が聞き取れないくらい、しっかりフィットする」と語っていました。野村さんは「歩くときにつけていると危険かもしれませんね」と注意を喚起しつつ、「発売をずっと待っていた、音楽に集中できるイヤホン」と評価しています。