グルメ
2017/5/20 14:00

評論家が認める“すんごいウマイ”ハンバーガーとは? 「和」の町・根津のアメリカン「HEDGE8」の魅力

ハンバーガーストリート・松原好秀の「週末はハンバーガー」 「HEDGE8」(根津)

 

いまや都内国内至るところにハンバーガーショップは大増殖中だが、文京区の根津にも、もう3年も前から評判の店がある。根津といえば江戸時代よりつづく「和」の情趣が残る一帯だ。隣は佃煮屋。裏は金太郎飴を売る飴屋。2店に挟まれて問題のその店「ヘッヂエイト」はある。

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これぞハンバーガー本来の「ワル」なおいしさ!

扉を開けると中からハードロック、ヘヴィメタル。TVモニターにはカーレースの映像。冷蔵ケースには米国のクラフトビールが90種類近く収まる。同店はズバリ、ハンバーガーとアメリカンモータースポーツ、そしてクラフトビールの店であるーーその親和性の高さ!

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店主森さんは高校時代「自動車工作部」に所属していた根っからのメカ好き・クルマ好き。カナダへ留学後、上野駅の「Hard Rock CAFE」に7年勤めるが、担当はキッチンでなくホールだった。森さんのハンバーガーの原型はハードロックカフェでなく、留学先のバンクーバーで食べた「すんごいウマイ」ハンバーガーにある。

↑「自家製チリビーンズ」(599円)はビーンズとは名ばかりで、正体はほぼ「煮込み肉」。長時間煮込んだUSビーフの肉片がゴロゴロ!
↑「自家製チリビーンズ」(649円)はビーンズとは名ばかりで、正体はほぼ「煮込み肉」。長時間煮込んだUSビーフの肉片がゴロゴロ!

 

同店のバーガーにはどこかアチラらしさがある。パティはUSビーフ100パーセント。ブロック肉をひたすらハンマーで叩いて作るチョップ肉のパティでサイズ150グラム。ゴリゴリ硬すぎず、「ハンバーガーのビーフ」らしさが的確に表現されている。バンズは森さんの従兄弟が営むパン屋作。「平べったくしてくれ」と頼んだ特注品で、高さより横の広がりを求めた辺りもアチラらしさだ。

 

バーガーメニューは10品。どれも良い意味で「ジャンク」な、ワルな感じがよく出ている。鳴り響くロックを背に、ラベルデザインも楽しい米国のクラフトビールと合わせれば、思わずニヤリとワルな笑いがこみ上げるーーそんな店。

↑「ベーコンチーズバーガー」(1299円)。チョップ肉のパティに生のオニオンの辛味が絶妙な合いの手。チーズとベーコンの塩気もまた実にハンバーガーらしい
↑「ベーコンチーズバーガー」(1299円)。チョップ肉のパティに生のオニオンの辛味が絶妙な合いの手。チーズとベーコンの塩気もまた実にハンバーガーらしい

 

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― shop data ―

所在地:東京都文京区根津1-22-12

アクセス:東京メトロ千代田線 根津駅歩2分

オープン:2014年8月21日

営業時間:平日 12:00~15:00(LO14:30) 17:00~23:00、土日 12:00~23:00

定休日:水曜日(要確認)