グルメ
立ち食いそば
2018/5/15 19:00

【立ち食いそば】住民のために、あえて他店の味を再現!? さば節の濃厚つゆが笑顔を呼ぶ中延の名店

「大和屋」は、ゆで麺・甘辛つゆの正統派立ち食いそばを出す店。朝6時15分に店が開くと、10人で満席のカウンターは早起きの職人さんですぐにいっぱいに。その後もビジネスマンをはじめ幅広い層の客で賑わう。

 

熱々の甘辛つゆがうまい! 中延住民のソウルフード

↑「五目天そば」(430円)玉ねぎ、かぼちゃ、いかげそなど7つの具材入りかき揚げをトッピング。つゆを吸って崩れる衣がうまい!

 

店の魅力は、第一につゆにある。丼が持てないほど熱々のつゆをゴクリと飲むと、そのうまみに笑みがこぼれる。だしは濃厚なコクを出すために、さば節のみを使用。カエシにはだししょうゆを使うが、これは静岡県掛川あたりの味なのだとか。

 

そして、そのつゆに浸っているのがふわふわのゆで麺だ。やや細めで独特のもっさり感があり、甘辛のつゆとよく絡む。天ぷらは16種類あり、ショーケースにずらりと並ぶ様は壮観。定番のかき揚げのほか、五目天やげそ天が特に人気だ。

↑ぶつ切りのいかげそと玉ねぎのかき揚げがのった「げそかきそば」(400円)。げその食感とうまみで一気に完食できる。このほか4~10月はもりそば、冷やしそば、うどん、きしめんを扱う

 

店主はもともと浜松町で別の立ち食いそば店をやっていたが、バブル期の地上げに遭い閉店。中延で新規巻き返しを図った。幸運なことに、この場所は大和屋以前もその前も立ち食いそば店で、最初から〝常連〟がいた。店主は、大和屋以前に中延駅前にあった店のつゆの味をあえて再現。ゆえに、数十年ぶりにこの地を訪れた人が「ここの味はいつも変わらないね」と喜んだという。大和屋は、中延定番の味を守り続けているのだ。

大和屋
住所:東京都品川区中延4-5-4
営業時間:6:15~21:00(月~土)、7:00~14:00(日)、6:15~15:00(祝日)
定休日:無休

 

【その他のお店を知りたい方はコチラ!】
20171228-s500
立ち食いそば名鑑120 首都圏編
定価:本体690円+税
発売日:2017年12月7日
発行所:(株)学研プラス