個性的な味ながら飲み疲れなくてフレンドリー
前述したように、「SPRING VALLEY 豊潤<496>」は「キリンラガービール」の約1.5倍となる麦芽を使い、ホップは4品種をブレンド。また、発酵中にホップを投入して7日間じっくり漬け込むなど、キリン独自の「ディップホップ製法」という香り付けで、苦味は抑えながら豊潤な香りを実現しているのが大きな特徴です。
飲んで感じるのは、クラフトビールらしいインパクトがありながら、重厚感や鮮烈な香りがいい意味で抑えられていて、バランスよくまとめられているところ。コクは濃厚ながら重すぎず、苦味はあってもキツすぎず、余韻はすっきりしていてキレも十分。香りは柑橘系も感じさせつつフローラルなほうに寄っていて、エレガントな方向性です。
コクが豊かで香りが華やか。味のボリュームがありながら、後口がクリアでのどごし爽快。クラフトビールは個性的な味わいが特徴なので、慣れていれば気になりませんが、何杯も飲めないという人も少なくないでしょう。この「SPRING VALLEY 豊潤<496>」はそういった飲み疲れがないフレンドリーなおいしさになっていて、どんな料理にもよく合う味となっています。
また、特にチーズを使った料理との相性が抜群で、トマトなどの酸味やスパイス、ハーブなどにもよく合うとのこと。筆者はチーズケーキやピザと合わせてみましたが、確かにお互いの個性を引き立て合うおいしさで、ベストペアリング!
「苦味が強いクラフトビールはちょっと」「クリーミーな泡がビールの魅力」「爽快感やのどごしが大事」といった、従来のビールファンも満足できるはずの「SPRING VALLEY 豊潤<496>」。価格が比較的手ごろで、身近な店で買える手軽さも嬉しいこの新商品、ビール好きの人はぜひ飲んでみてください。