グルメ
ラーメン
2016/9/19 11:00

【絶品ラーメン】美しいスープに自家製麺がマッチ! キャリア30年の‟新人”が作り上げた東京・矢口渡「中華soba いそべ」

ラーメン好きミュージシャン田中 貴さんが、気になるラーメン店を訪問するコーナー。今回は、東京・矢口渡の「中華soba いそべ」を訪問。このお店は、店主が50代半ばからラーメンの修行をイチから始めて出店したといいますが、なぜその年齢でラーメン店の出店を思い立ったのでしょうか? そして、そこからイチから作り上げたラーメンとは? さっそく見ていきましょう!

 

ラーメン作り30年のキャリアを持つ‟新人”登場

東京・矢口渡駅前の中華料理店「寶萊軒」は、磯部 亨さんの父親が50年ほど前に始めた店。元々は祖父が新橋で創業したというから、三代続く老舗だ。30年共に働いた父を3年前に亡くし、店の改築を機に一念発起、「残り少ない人生、新しいことに挑戦してみたい」と、50代半ばにしてラーメン専門店へとリニューアルすることを決意、イチから修行を始めた。

 

修行先に選んだのは、磯部さんが好きな池尻大橋の人気店「八雲」。ラーメンのルックス、メニュー構成は「八雲」そのものだが、味作りに関しては教わらなかったのでオリジナルだ。

 

一番大変だったのは、無化調スープ。一般的‟街中華”では化学調味料で味を調えるので、未経験だったのだ。試行錯誤して完成した、丸鶏と昆布など魚介系のバランスが抜群なスープに合わせるのは、「寶萊軒」の頃から評判の自家製麺。国内産小麦にこだわり、新たに作り上げた麺は、しなやかさとフレッシュさが感じられる。製麺所のものを使う「八雲」にはない味だ。

↑白旨にこにこワンタン麺(肉2コ・エビ2コ)900円。白醤油を使った見た目も美しいスープは、甘みも感じるまろやかさ。たんたん亭、八雲スタイルのワンタンも絶品だ
↑白旨にこにこワンタン麺(肉2コ・エビ2コ)900円。白醤油を使った見た目も美しいスープは、甘みも感じるまろやかさ。たんたん亭、八雲スタイルのワンタンも絶品だ

 

新規客も増え、早くも人気店となっているが、何よりうれしいのは、以前の店に数十年通っていた常連が、新しいラーメンを食べに何度も来てくれることだそう。変わらない良さというのもあるが、磯部店主はチャレンジする道を選んだ。ここから新たに「中華soba いそべ」としての歴史が始まるのだ。

↑リニューアルから半年で完成した「つけsoba」も提供開始。磯部店主の妥協を許さない姿勢が伺える
↑リニューアルから半年で完成した「つけsoba」も提供開始。磯部店主の妥協を許さない姿勢が伺える

 

【今回訪れた店】

20160918-s2 (1)

中華soba いそべ

住所 東京都大田区多摩川1-20-14

営業時間 【火・木・土・日】11:30~15:30、18:00~21:00【月・金】11:30~15:30

定休日 水曜日