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2023/3/27 11:45

米麻薬取締局、AirTagを捜査に使用。他のGPSトラッカーより信頼性が高いから?

アップルの忘れ物トラッカーAirTagは、本来はなくしものを探すためのガジェットですが、結果として自動車泥棒の逮捕に繋がることもありました。そんななか、米麻薬取締局(DEA)が中国から国内の麻薬製造業者に送られた違法な用具を追跡するためにAirTagを使ったと報じられています。

↑AirTagの“潜入捜査”!?

 

米Forbes報道によると、米国境警備隊は2022年5月、中国からのピルプレス機と錠剤染料を含む2つの荷物を発見しました。これらは麻薬の売人宛ての荷物だと疑われ、DEAに通報されたとのこと。そこでDEAは荷物にAirTagを貼り付けて動きを追跡することを選んだものの、こんなやり方でAirTagを使ったのは初めてのようです。

 

なぜDEAがGPSベースの追跡装置ではなくAirTagを使ったのか、捜索令状には記載されていません。が、AirTagについては「正確な位置情報」が得られ、それにより「麻薬や麻薬の稼ぎを保管する場所、規制薬物を入手する場所、それらを配布する場所に関する証拠を入手できる」と説明されています。

 

Forbesの取材に応じた元刑事は、DEAがAirTagを使ったのは、接続性の信頼性が他のデバイスよりも高いからではないか(追跡しやすい)、あるいは過去に警察が使ったGPSデバイスが失敗したからではないか、と推測しています。

 

AirTagには追跡を防止する機能も備わっており、こうした「潜入捜査」には向いていないかもしれません。もしかするとDEAが、AirTagに何らかの加工をしていた可能性もありそうです。

 

Source:Forbes
via:MacRumors