乗り物
クルマ
2023/1/29 20:30

静かで力強く走行できるシャーシ性能が魅力のメルセデス・ベンツ「EQB」

気になる新車を一気乗り! 今回の「NEW VEHICLE REPORT」でピックアップするのは、メルセデス・ベンツのEQB。SUVのピュアEVで、実用性について見どころが多いモデルだ。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【EV】

メルセデス・ベンツ

EQB

SPEC【EQB350 4MATIC】●全長×全幅×全高:4685×1835×1705mm●車両重量:2160kg●パワーユニット:電気モーター×2●バッテリー総電力量:66.5kWh●最高出力:195[98]PS/5800〜7600[4500〜14100]rpm●最大トルク:37.7[15.3]kg-m/0〜3600[0〜4500]rpm●一充電最大航続距離(WLTCモード):468km

●[ ]内はリアモーターの数値

 

電動化によってシャーシの性能強化も魅力に!

Cセグメントというギリギリコンパクトなクラスながら、3列シートを実現。日本の都市部で理想的なパッケージとして大人気のSUV、GLBのEVバージョンといえるEQBだけに、メルセデスの電動車ブランドである“EQ”のなかでも一番人気のモデルだ。

 

リーズナブルな価格でFWD(前輪駆動)のEQB250は一充電走行距離が520km(WLTCモード)、ハイパフォーマンスで4WDのEQB350 4MATICは468kmと航続距離はそれぞれ十分で、プレミアムブランドの電気自動車のなかでも、多くの人が購入の第一候補としているモデルというのにも納得できる。

 

SUVらしいボクシーなスタイルも魅力だが、その背の高さによるデメリットを打ち消してしまうのが電気自動車ならでは。バッテリーを床下に敷き詰めているので、低重心で操縦安定性が高い。環境負荷が低減できるだけではなく、静かで力強く走行できるシャーシ性能でも魅力のモデルだ。

 

[Point 1]随所に専用デザインを採用

アンビエントライトやメーター回りなどが専用デザインとなるが、インパネの作りは基本的にエンジンモデルのGLBと変わらない。最新のメルセデスらしく運転支援関連の装備は充実している。

 

[Point 2]荷室の使い勝手はベース車と同等

3列シートまで使用する状態でも荷室容量は110Lを確保。後席を完全にたためば、容量は最大で1620Lにまで拡大する。SUVとしての実用性はハイレベルだ。

 

[Point 3]ベース車のイメージも踏襲

随所に専用デザインを採用しつつ、外観はベースとなったGLBのイメージを踏襲。日本仕様は、2WDの250と前後にモーターを搭載した4WDの350 4マチックの2グレードが揃う。

 

[Point 4]3列目シートは身長制限アリ

3列目は身長165cm以下という制限付きだが、コンパクト級SUVとしては満足できる広さを確保。2列目には前後スライド機構も備わる。

 

[ラインナップ](グレード:パワーユニット/駆動方式/税込価格)

EQB250:電気モーター/2WD/822万円

EQB350 4MATIC:電気モーター×2/4WD/906万円

 

文/石井昌道 撮影/市 健治

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】