AV
2016/10/25 21:00

ソフトバンクがオーディオ新ブランド「GLIDiC」発表! “iPhone 7ショック”に適応したワイヤレスイヤホン2種を発売

ソフトバンク コマース&サービスは、ソフトバンクセレクションのオーディオ新ブランドとして「GLIDiC(グライディック)」を立ち上げると発表した。第1弾として、美しいアルミニウムボディとワイヤレスの軽快な装着感を両立したネックバンドイヤホン「Sound Air WS-5000」を11月25日より、国内最小クラスを実現したワイヤレスヘッドセット「Sound Air WS-3000」を10月21日より、それぞれ発売する。

 

いずれもオープン価格の設定だが、同社オンラインショップでの価格は、Sound Air WS-5000が7992円、Sound Air WS-3000が4968円。全国の大手家電量販店、全国のSoftBankショップ、SoftBank SELECTIONオンラインショップで取り扱う。

20161025-i06
↑Sound Air WS-5000(左)と、Sound Air WS-3000(右)

 

モバイルに焦点を当てた新ブランド「GLIDiC」

「GLIDiC」は、「滑空する」という意味の「GLIDE」と、英語で名詞が形容詞化する際の“iC”を組み合わせた造語。キーメッセージを「動くひとの、音」としてオリジナル製品を展開する。SBS事業本部 マーケティングコミュニケーション課 課長 岩永公就氏は、「将来的にはこのGマークが“音が良いオーディオブランド”と認知されるように育てたい」としており、製品化に対する意気込みは相当なもの。GLIDiCというブランド新たに立ち上げることで、ソフトバンク以外のユーザーにも使ってもらえるよう、“オーディオ製品”としての取り組みをさらに強化していくという。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
↑ブランドのキーメッセージは「動くひとの、音」

 

↑SBS事業本部マーケティングコミュニケーション課 課長 岩永公就氏
↑SBS事業本部マーケティングコミュニケーション課 課長 岩永公就氏

 

↑新ブランド「GLIDiC」の立ち上げに合わせて2モデルを含む全5モデルを投入。「SoftBank SELECTION」とは差別化される
↑発売中の3モデルも新ブランドに吸収される。従来の「SoftBank SELECTION」ブランドは他社とのコラボモデルが中心となる

 

製品開発で重視されたのは、スマホユーザーに向けてモバイルに最適なサウンドエクスペリエンスを提供するということ。単に音質を重視するのではなく、音楽再生時のボーカルや動画視聴、通話においても人の声が鮮明に聞き取りやすいように独自にチューニングを施した。このチューニングは、VGP2016で金賞を受賞した「SE-5000HR」と同様、音響メーカーから移籍してきた社員が中心となって行っている。また、デザイン面でもスマホを組み合わせた際のマッチングも考慮して開発しているという。今回発表された2モデルは、いずれもBluetoothを採用したワイヤレスモデルとなっており、イヤホン端子を廃止した“iPhone 7ショック”にも適応する製品となっている。

 

デザインにも音質にもこだわった「Sound Air WS-5000」

WS-5000はSE-5000HRをベースにワイヤレス化を図った製品で、SE-5000HRと同様に筐体にアルミニウム合金を採用。高磁力ネオジウムマグネットドライバーとノイズを低減するアルミニウムハウジングの組み合わせにより、ワイドレンジで歪みのないクリアなサウンドを実現している。長時間再生にも対応しており、ネックバンドタイプのコンパクトな製品ながら約8時間もの連続再生を可能としている。金属ボディながら、わずか15gという軽さも見逃せない。コーデックはSBCのほか、iPhoneやiPadにはAACで、Android OSにはaptXで対応する。カラーは、ブラックとカッパーの2色。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
↑WS-5000の概要

 

↑Sound Air WS-5000のブラック。青みがかった漆黒となっている
↑WS-5000のブラック。青みがかった漆黒となっている

 

↑
↑カッパーは、モチーフである金管楽器らしさを感じる色合い

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA
↑人気のSE-5000HRを踏襲したデザイン

 

本体にアルミ合金を採用したことについてSBS事業本部 戦略商品企画部 戦略商品企画課 小宮義徳氏は、「SE-5000HRと同様に金管楽器をイメージしつつ、小型でありながらしっかりした音を奏でるモデルに仕上がった」と説明する。

↑SBS事業本部 戦略商品企画部 戦略商品企画課 小宮義徳氏
↑SBS事業本部 戦略商品企画部 戦略商品企画課 小宮義徳氏

 

コスパを意識しながら音質を追求した「Sound Air WS-3000」

一方のWS-3000は、既発売の「SE-1000」をベースにワイヤレス化したBluetoothイヤホンで、イヤホン部とレシーバー部の2つのパーツで構成されている。イヤホン部はSE-1000同様にネオジウムマグネット採用の8mm径ドライバーユニットを採用し、ケーブルには音のセパレーションを向上させるため、4芯独立構造のフラットタイプを採用。ハウジングにはアルミ素材を採用して豊かな低音とクリアな中高音域を実現したとする。クリップタイプのレシーバー部は、大きめの3ボタンリモコンやマイクを装備。コーデックはiPhoneとの組み合わせを想定してSBCのほかにAACをサポートする。カラーはレッド、ブラック、ホワイトの3色。

↑WS-3000のレッド。SE-1000と同じフラットタイプのケーブルを採用しながら、セパレーションを高めるために新たに4芯独立構造とした
↑WS-3000のレッド。SE-1000と同じフラットタイプのケーブルを採用しながら、セパレーションを高めるために新たに4芯独立構造とした

 

↑WS-3000はブラック、ホワイトもラインナップする
↑WS-3000はブラック、ホワイトもラインナップ

 

↑WS-3000の概要
↑WS-3000の概要

 

また、同社はこの2製品について高いコストパフォーマンスを強調する。「コストパフォーマンスは相当に高いと感じてもらえるのではないか」(小宮氏)、「良い製品をコスパよく提供していきたいと強く思っている」(岩永氏)と、今後も高品質ながら価格を抑えた商品展開を重視していく戦略を示した。

 

なお、この発表の場では、新たに投入された「GLIDiC」と、従来の「SoftBank SELECTION」との2つのラインナップを引き続き展開することも発表された。今後同社がすべて企画・開発を手掛けたオーディオ製品を「GLIDiC」とし、他社とコラボした製品については従来同様に「SoftBank SELECTION」として展開するという。先日発表されたばかりのAstell&KernとコラボしたaptX HD対応のBluetoothオーディオレシーバー「XHA-9000」は、このSoftBank SELECTIONに該当する。

↑Astell&Kernとコラボした既発売のXHA-9000。Astell&KernのDAPを組み合わせることでBluetoothでもハイレゾ相当の音質で楽しめる
↑Astell&KernとコラボしたXHA-9000。Astell&KernのDAPを組み合わせることでBluetoothでもハイレゾ相当の音質で楽しめる

 

ソフトバンク コマース&サービスでは、今回発表した製品について「ソフトバンクユーザー以外もターゲットに定めている」(岩永氏)という。今回の力の入れ方から推察するに、ヘッドホンの新たなブランドとして立ち上がっていく可能性はかなり高い。とくにスマホとの親和性は熟知している同社だけに、今後の動向にも期待したいところだ。