AV
2017/1/4 12:00

2016年のAV機器を彩ったアナログプレーヤーとプロジェクターを改めて振り返る

ハイレゾブームがひと段落といったAV業界において、オーディオではアナログレコードがヒット。10万円超えの高価格帯のレコードプレーヤーも販売を伸ばしました。さらに自宅のどこでも手軽に映像を楽しめる、ソニーのポータブルプロジェクターも話題に。そんな人気AV機器を評論家・麻倉怜士さんが解説します。

 

【レコードプレーヤー】

35万円を超えるプレミアムな300台限定モデルが即完売!

5万円前後の手ごろな再生機が登場し、ブームを後押ししました。一方で、35万円を超えるテクニクスの50周年記念モデルが即完売したことも話題に。

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テクニクス
SL-1200G
9月9日発売 35万6400円

テクニクスによるターンテーブルの名機SL-1200シリーズの量産型最新モデル。限定モデルと同じくコアレス・ダイレクトドライブモーターを採用し、安定した回転と振動低減を実現しました。麻倉さんも「テクニクスならではのダイレクトドライブ技術を継承。オールドファンやプロDJをもうならせる音を実現しました」と絶賛。

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最近では珍しいダイレクトドライブ方式を採用。古参テクニクスファンの琴線に触れました。

 

【超短焦点プロジェクター】

1月の予約開始後すぐ品切れし10月まで出荷停止状態に

ソニーが提案するコンセプトLife Space UXから生まれた製品。1月20日の予約開始から注文が殺到。生産が追い付かない状態が続き、次回出荷がなんと10月下旬となるほど品薄に。超短焦点プロジェクターのほか、グラススピーカーも好評でした。

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ソニー
LSPX-P1
2016年1月20日発売 実売価格9万7180円

動画・静止画を部屋の様々な場所に投影できるプロジェクター(右)と、HDMI端子を備えるワイヤレスユニット(左)のセット。PCなどを接続して、最大80インチで楽しめます。麻倉さんも「部屋のどこでも映像と音を楽しむというスタイルを提案。クオリティと使い勝手に優れることで、受け入れられました」と振り返ります。

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部屋の壁が大画面プロジェクターに。生活のなかで自然に映像を楽しむ斬新な提案が受けました。

 

【解説してくれた人】
デジタル・メディア評論家 麻倉怜士さん

GetNaviでの連載をはじめ、多媒体で評論・執筆を行うAVの第一人者。大学講師も務めるなど幅広く活動しています。