グルメ
お酒
2017/5/5 20:30

【3分で覚える日本酒】パリの三ツ星レストランが認めた味とは? これだけは覚えてほしい「愛知県の日本酒」3選

愛知県は、日本酒のイメージがあまりありませんが、木曽三川などの伏流水や良質な酒米に恵まれ、実は日本酒の生産量が多い県。みそを使った濃い味付けの郷土料理の影響などにより、旨口のお酒が多いです。今回は、なかでも注目の3つの銘柄を紹介。いずれも間違いのない実力派なので、ぜひ名前だけでも覚えて帰ってください!

 

その1

3年以上熟成させた純米大吟醸をブレンド

20170505-s2 (3)

義侠(ぎきょう)

慶(よろこび)

純米大吟醸

1万2960円(1.8ℓ)

兵庫県特A地区の東条産山田錦を使って米の旨みを表現する蔵元で、熟成酒を揃える蔵としても有名です。蔵の冷蔵庫の中には、1977年から現在までの熟成酒が3万本以上ストックされ、それぞれ精米歩合に応じた温度で管理されています。慶は3年以上熟成させた40%精米の純米大吟醸をブレンドしたもの。750㎏の小仕込みで丁寧に造られており、複雑で奥行きのある味わいが楽しめます。

 

蔵元コメント

20170505-s2 (5)

山忠本家酒造 山田昌弘さん

義侠 慶は、完全受注で年に一度の蔵出しのみの商品。熟成による立体的な味わいと、ブレンドによる複雑さ、繊細さが楽しめます。今後は、一生「これ以上の酒を造れない」と思いながらも毎年味を更新し、その酒の熟成という未来を夢見て、醸し続けていきたいです。

 

 

その2

燗につけると米の旨みが一層ふくらむ

20170505-s2 (2)

長珍(ちょうちん)

特別純米

2786円(1.8ℓ)

新聞紙に包んで出荷する「しんぶんし」シリーズで有名な蔵。本品は、豊かな旨みと爽や
かな香りを持ち、燗につければ米の旨みがより一層ふくらみます。燗は41℃から55℃程度まで幅広く対応するので、初心者でも安心です。

【長珍ならコチラもオススメ】

燗にすると抜群にウマい高コスパなお酒

20170326-s4-18

長珍 本醸造

2100円(1.8ℓ)

東京「味ノマチダヤ」で販売する銘柄で。一升2100円と抜群のコスパを誇ります。味のりのいい芳醇な味わいで、先述の特別純米酒と同様、温度帯を選ばないのが特徴。燗にするとウマさが引き立ちます。

 

 

その3

パリの三ツ星レストランに採用されるなど世界が認めた味

20170505-s2 (1)

醸し人九平次(かもしびとくへいじ)

EAU DU DESIR(おーどでじーる)

3810円(1.8ℓ)

パリの三ツ星レストランに採用されるなど、国内外の評価が高い同銘柄。蔵元の久野九平次氏は、元パリコレモデルという異色の経歴の持ち主で、日本酒の可能性を探る活動に積極的です。2010年には兵庫にスタッフを常駐させ、山田錦の栽培を開始。昨年はフランスでワイナリーも取得し、現地での醸造を目指しています。そんな久野氏が味で最も重視するのが酸。本品も存在感のある酸を軸に、果実の風味が広がる華やかな酒質となっています。

 

蔵元コメント

20170505-s2 (4)

萬乗醸造 久野九平次さん

当社の目標は、国内だと「日本酒の新たな価値の創造と向上」、世界では「日本酒のポジションの確立」。そのためのアクションが、「コメ・ワイン」へのアタックです。しかし、活動すればするほど、ワインが世界基準だと思い知らされます。ならば頭を垂れ、相手の懐に飛び込むことを選びました。そこには、必ずや日本酒の新たな未来があると信じています。時間は掛かりますが、マー、気長にご記憶下さい。

 

 

以上、愛知県で覚えておきたい日本酒3選でした。「義侠」「長珍」「醸し人九平次」の名前を覚えていただき、飲食店で見かけたら、ぜひ試してみてくださいね。