デジタル
2016/11/17 19:00

キーボードマニアも納得の打鍵感! Wi-Fi搭載で便利に進化したポメラ「DM200」

先日発売されたポメラの最新モデル「pomera DM200」は、テキスト入力特化型の端末ということで、ライター業を生業としている者にとっては気になるデバイスでした。そこで今回は、このDM200が本当に“使える”製品なのか、実際に使って試してみました。

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↑pomera DM200(4万9800円/税抜)

 

ポメラってどんな機器?

まずは、ポメラについて簡単に説明しましょう。ポメラはオフィス用品大手のキングジムが発売した、キーボード搭載のデジタルメモ端末です。文字通り、テキストの入力に特化した端末で、画面は白黒、画像の表示やインターネットサイトの閲覧などもできません。そのぶん、コンパクトで軽量な本体やバッテリーの長時間駆動など、メリットも多く、文字サイズの切り替えや縦書き対応などテキスト入力がしやすい環境が整っているのが特徴です。いまでも根強いファンがいる「ワープロ」に近い存在といえば、その立ち位置が理解できるでしょう。

 

今回、発売された最新モデルの「DM200」は、シリーズで初めてWi-Fiを搭載し、EvernoteやGmailアカウントとの連携によりネット経由でテキストファイルをアウトプットできるようになりました。これまでのポメラは、入力したテキストファイルをどうやってほかのデバイスに送ったり共有したりするかが課題でしたが、今回のWi-Fi搭載によって、大きな一歩を踏み出したといえます。ただし、ブラウザ機能はないためインターネットサイトを見たり、メールを確認することはできません。

 

また、本モデルの専用バージョンともいうべき日本語変換ソフト「ATOK」が搭載されているのも、20年来のATOKユーザーである筆者にとっては非常に高評価です。

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↑ATOKに対応

 

筆者はライターという職業柄、日々大量のテキストを入力することに追われています。つまり、テキストの入力環境はとても重要な問題でして、そのためキーボードにはこだわりがあります。特に、キーボードを見ずに入力するブラインドタッチを習得してからというもの、キーの配列や打鍵感などが自分好みのキーボードでないと、仕事がまったく捗らどらなくなってしまいました。普段使用しているパソコンは、キーボードで選んでいるといっても過言ではありません。そこで、今回はpomera DM200のキーボードに特化して、その性能をチェックしていきたいと思います。

 

本体はやや重めだがキーボードは使いやすい

まずはハードウェア本体から。サイズ感としてはB5ノートよりも少し小さい程度ですが、重さは580gと見た目に比べてズッシリとした印象です。

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↑左側面にはmicroSDカードスロットと充電にも使用されるmicroUSB端子が配置

↑左側面にはmicroSDカードスロットと充電にも使用されるmicroUSB端子が配置

 

肝心のキーボードに移る前に、筆者がキーボードに求める要素を挙げておきます。

・キー配列

・キーピッチ

・キートップの面積

・打鍵感

 

特に、ホームポジションに指を置いてタッチタイピングするには、キー配列とキーピッチが重要になります。基本的にキーボードを見ないで入力するため、いつもの場所にあるはずのキーが別のキーだったりすると、入力ミスにつながりかなりのストレスになります。また、打鍵感は好みによりますが、自分にあわないと疲れやストレスの原因になるため、筆者としては重要視しているポイントです。

 

DM200のキー配置は、一部を除いて、ごく標準的な日本語キーボードになっています。キーピッチは17mm。キートップの面積は横が約14mm、縦が約12mmで、少し横長です。

↑キー配列。一部を除き、標準的な日本語キーボードです
↑キー配列。一部を除き、標準的な日本語キーボードです

 

↑キーピッチは17mm
↑キーは横14mm。キーピッチは17mm

 

↑気になるポイントとして、左上の「1」キーが横長になり、代わりに「半角/全角」切り替えキーが最上段に配置されています
↑気になるポイントとして、左上の「1」キーが横長になり、代わりに「半角/全角」切り替えキーが最上段に配置されています

 

普段は、PCで19mmのフルピッチキーボードを使用しているため、DM200のピッチは少々窮屈に感じましたが、端末のサイズから考えるとなかなか健闘しているといえます。

 

DM200キーボードまとめ

さて、DM200のキーボードの評価ですが、配列はさほど問題がなく、窮屈と感じたキーピッチも慣れれば十分適応できるレベルです。特筆すべきはその打鍵感でしょう。短いストロークで最小限の力で入力することが可能で、筆者好み。打鍵感も軽快で、サクサク入力できます。また、筐体の剛性が高いおかげで、ハードパンチャーがキーを強打してもたわむことなく、安定して入力できます。

 

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この高い剛性は、本体の重さと引き替えになったと思われますが、筆者的には多少重くなっても快適に入力できる方を支持します。

 

では、DM200が果たして実際の仕事に使えるかどうか? という結論ですが、確かにブラウザ機能を排したことで、PCと比べて仕事への集中度は上がります。また、実機を使ってみて、キーボードも十分なクオリティだということがわかりました。

 

しかし、製品レビューやレポートなどを執筆する場合、製品のスペックをネットで調べたり、製品画像を見ながらキャプションをつけたりするため、DM200だけでは原稿を書き上げることは出来ませんでした。スマホやタブレットを組み合わせて補完できないこともないのですが、スマホを片手にテキストを打つのはあまり現実的ではなく、素直にモバイルPCを持ち歩くほうが早いです。

 

DM200は、外出先でサラッと原稿やブログなどの文章を下書きするような、サブ機としての使い方が合っていると思います、また、どうしても書き上げなければならない原稿があるときに、ネットやメール、SNSの誘惑を断ち切って仕事する際にも活躍してくれそうです。そういう意味では、いつも原稿が遅いと催促されがちな筆者にぴったりなデバイスなのかもしれません。