TCL JAPAN ELECTRONICSは、新技術を搭載したモデルを含むテレビの2026年モデルを発表しました。ラインアップと市場想定価格(税込)は下記のとおりです。
SQD-Mini LED X11Lシリーズ(75V/85V/98V型、900,000円前後~)
SQD-Mini LED C8Lシリーズ(55V/65V/75V/85V/98V型、260,000円前後~)
SQD-Mini LED C7Lシリーズ(55V/65V/75V/85V型、220,000円前後~)
RGB-Mini LED RM7Lシリーズ(65V/75V型、価格未定)
QD-Mini LED A400Mシリーズ(55V/65V/75V/85V/98V型、155,000円前後~)
4K量子ドット A400シリーズ(55V/65V/75V型、130,000円前後~)
4K量子ドット T6Dシリーズ(43V/50V/55V/65V/75V型、90,000円前後~)
2K量子ドット S5Lシリーズ(32V/40V型、55,000円前後~)

発売はいずれも5月21日で、S5Lシリーズだけ2026年6月となっています。
独自技術の採用で色の美しさを追求した大画面テレビ
これまでTCLは量子ドットMini LEDに注力してきましたが、今回発表したフラッグシップのX11Lシリーズ、プレミアムモデルのC8Lシリーズ、ハイグレードモデルのC7Lシリーズには、新たにSQD(スーパー量子ドット)と名付けた技術を採用。「SQD-Mini LED」と称したテレビを投入します。

スーパー量子ドットは従来の量子ドットに比べて、高効率の発光素材や高密度の電子層などを備えているため色域が高いとしており、色再現の精度が69%向上。また、パネル内のフィルター素材を変更することで色域が33%上がったとのこと。
これらによってSQD-Mini LEDテレビは、国際電気通信連合(ITU)が定めた広色域映像規格のひとつであるBT.2020の色域を100%カバーしています。

輝度も高く、C7Lシリーズで最大3,000nits、X11Lシリーズにいたっては最大10,000nitsを実現しています。さらにバックライトの制御技術も高度で、C7Lシリーズは最大約1,600のエリア分割、X11Lシリーズは最大20,736のエリア分割で映像を表現。相当ハイスペックな仕様となっています。



発表会場で見たX11Lシリーズは、スペックが示すとおりやはり色の鮮やかさが目立ちました。たとえばフルーツの赤は見る角度や光の当たり具合で変わりますが、そうした同じ赤でも少しずつ変わる色味を細かく表現しています。
また、黒の締まりにも特徴を感じました。夜景のシーンにおいて、ネオンが光っていない部分はまさに漆黒といえるもので、有機ELに近い映像を表現。これにより、ネオンもより際立って見えます。


テレビの新技術として話題を集めているRGB Mini LEDを搭載したRM7Lシリーズも発売します。色の3原色である赤(R)・緑(G)・青(B)の、独立したMini LEDを敷き詰めて、明滅と色を緻密に制御することで、色の表現力を向上。TCLはこのRGB Mini LEDを、独自のレンズで拡散することで、色が干渉するクロストークを制御しているといいます。


このほか、量子ドットを採用したQD-Mini LEDテレビや手頃な価格で購入できる4K/2Kテレビも発売。まさにフルラインアップといえる製品群をそろえました。

日本市場の認知度を上げるためにアンバサダーを起用
テレビの発表に合わせ、新ブランドアンバサダーに俳優の山崎賢人さんが就任したことも発表しました。起用理由については「常に新しい域に挑戦している、枠にとらわれない表現、日本だけでなく世界を見据えているといった、TCLの掲げる『Inspire Greatness』と一致することから」とのこと。

ブランドのキャッチコピーも発表。スペック寄りの訴求ではなく、「観る人」を主軸にすえ、あらゆる映像体験を「最高の状態で届ける」という意思をシンプルに表現するために「いちばん綺麗に、観てほしい。」というコピーで訴求していくそうです。
TCLは毎年のように新モデルのテレビを日本に投入しており、徐々に存在感を示しています。ただ、多くの人が知るブランドかというとそんなことはなく、TCLも「日本市場はまだ伝わっていないのが現状の認識」ととらえています。
今回のラインアップ投入、山崎賢人さんの起用、新しいキャッチコピーで、認知度やシェアがどこまで拡大するかが、今後の注目となりそうです。