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2022/5/3 13:45

今年秋の「iPhone 14」、米ドル高とロシア危機のために値上げ? アナリストが警告

アップルは第2四半期の業績を発表し、厳しい環境のなかでも売上高は前年同期比で9%増加、1~3月期としては過去最高を更新したと述べていました

 

しかしアナリストらは、今年秋に発売とみられるiPhone 14(仮)シリーズは為替レートのために米国以外では(13シリーズより)値上げとなり、アップルの収益が落ち込む原因となるかもしれないと警告しています。

 

アップルのティム・クックCEOは、第2四半期が「記録的な業績」だったと報告するとともに、第3四半期は部品の供給不足等により40億ドル~80億ドル相当の売上機会を失う可能性が高いと警告しました。談話のなかで挙げられた「収益に大きな打撃が予想される」5つの理由は次の通りです。

 

  • 部品の供給不足
  • 中国における新型コロナ禍の混乱
  • 為替レートの低迷
  • ロシアでの販売減
  • インフレによる消費者の消費意欲の減退

こうした発表につき、PED30では13人のアナリストらの反応がまとめられています。今後のアップルの業績に関しては概ね楽観的ではありますが、その中でChris Caso氏は「秋にiPhone 14シリーズが発表される際、米国外でiPhoneの価格が上がる可能性がある」と警告を発しているしだいです。

 

Caso氏いわく、ロシア問題と為替問題(米ドル高)が長期的に続く可能性があるとのこと。特に後者により、アップル製品の価格も米国外では軒並み上昇するかもしれず、ことiPhone 14については「特に不運なタイミング」となる恐れがあると指摘されています。

 

つまり秋にiPhone 14が発売されるまで米ドルが高いままであれば、アップルは各国の現地価格を引き上げる必要があるかもしれない。過去にそうした事態があった場合、アップル製品の需要にマイナスの影響があった、というわけです。

 

おそらくiPhone 14シリーズよりも先に、6月のWWDC(世界開発者会議)では「M2」搭載MacBook AirやMac miniが発表される可能性が高いはず。どちらも「安さ」が魅力的な製品カテゴリーですが、1ドル130円を前提にされたなら、とても割安とは言えなくなるかもしれません。

 

Source:PED30
via:9to5Mac