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2023/5/15 11:45

Apple Watchの転倒検出、ひき逃げの被害者や散歩中に倒れた高齢者の命を救う!

Apple Watch SEやApple Watch Series 4以降には転倒検出機能が備わっており、着用した人が転倒した場合は検知して、必要に応じて緊急通報サービスに自動的に連絡してくれます。

Image:Apple

 

この機能が、少なくとも2人の命を救ったことが明らかとなりました。それぞれ、米国のミネソタ州とオハイオ州で起こったことです。

 

まずミネソタ州では先月、マイケル・ブロドコルブさんが自宅の前でひき逃げ事故に遭いました。彼のApple Watchは激しい転倒を検知し、一定の時間内に反応がなかったため、911(米国の緊急通報用電話番号)に電話を掛けました。また家にいる奥さんや子供たちにもメールを送ったこともあり、すぐに助けを呼ぶことができたそうです。

 

結局ブロドコルブさんは肋骨と尾骨に大けがを負いましたが、命は助かりました。そしてアップルのティム・クックCEOに事情を説明するメールを送ったところ、一刻も早い回復を祈る返事をもらったとのこと。ブロドコルブさんはApple Watchを「絶対に命を救うツールです」と語っています。

 

かたやオハイオ州のシンシナティでは、83歳のウィリアム・フライヤー氏が川沿いを歩いていたところ、膝が折れてしまいました。周囲には誰もいませんでしたが、Apple Watchが転倒を検知して救急隊に連絡するとともに、娘と義理の息子にも知らせました。

 

その後、救急隊員により病院に運ばれることに。X線検査の結果、大きな血栓が転倒の原因だと分かりました。普通なら起こる息切れや胸痛、疲れやすさもなく、非典型的(珍しい、予期しない)症状だったため、本人には自覚がなかったわけです。

 

フライヤーさんは血栓を除去してもらい「Apple Watchが助けを呼んでくれたことに感謝している」と語っています。血栓により肺塞栓症(肺の血管が詰まる)を起こしており、放置すれば30日後の死亡率は最大で50%になることもあるそうです。

 

Apple Watchの転倒検出機能は、iPhoneのWatchアプリを開いて「緊急SOS」をタップし、「転倒検出」をオンにすることで有効にできます。Apple Watchの設定やヘルスケアアプリで年齢を55歳以上に設定している場合は自動的に有効となっていますが、若いユーザーでも念のためにオンにしておいてもいいかもしれません。

 

Source:CBS News,WCPO
via:MacRumors