これまで初代iPhoneの未開封品は、ネットオークションにて530万円超といった高値で取引されてきました。それらをはるかに超える、19万372.80ドル(約2600万円)で落札したコレクターが現れました。
これまでの初代iPhone(2007年製造)の最高落札価格は6万3,356.40ドルでした。今回の記録は、それを200.48%も上回ったことになります。
今回の落札品は、ストレージ4GBを搭載した極めて初期のものです。以前の最高額は8GBでしたが、逆に容量が少ないことになります。当時の希望小売価格499ドルから、実に400倍近い高値が付いたわけです。
なぜ、とんでもない高値が付いたのか? それは4GBモデルが、発売からわずか2か月で販売中止された超レアものだったからです。iPhoneコレクターにとっては「聖杯」だという声もあります。
さらに今回のiPhoneは、工場出荷時に密封され、一度もアクティベートされていない「例外的な状態」であるとのこと。 箱の状態は、表面と端ともに「事実上完璧」であり「きれいな工場出荷時のシール」も保たれており、背面のラベルも当時のままでした。
この出品を扱ったLCGオークションは、出品者につき「iPhoneが初めて発売されたとき、アップルのオリジナル・エンジニアリング・チームの一員であったため、出所は原始的」つまり工場出荷時のままのピカピカであると示唆し、価値の高さを強調しています。「コレクターや投資家は、これ以上優れたものを見つけるのは難しいでしょう」とのことです。
同オークションでは、別の初代iPhoneも落札されています。ストレージ8GBだったため5万3,725.20ドル(約740万円)というお安さ……と錯覚してしまいそうです。
Source:LCG Auctions
via:Ars Technica