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2024/2/24 5:45

丸山礼×渡邊圭祐が語る『すっぴんヒーロー』で伝えたい思い「みんなが無条件に幸せになる資格がある」

2月24日(土)に放送される、土曜☆ブレイク『すっぴんヒーロー』(TBS 午後2時~2時54分/一部地域を除く・TVer、TBS FREE、U-NEXT Paraviコーナーで配信あり)で主演を務める丸山礼さんと共演の渡邊圭祐さんにインタビュー。現場での裏話や、ご自身にとってのヒーローなどを語ってもらいました。

『すっぴんヒーロー』©TBS/撮影:加藤春日

 

本作は、変身すると最強パワーを手に入れる代わりに“すっぴん”になってしまうという、悩めるスーパーヒーローの恋と勇気と葛藤を描いた新感覚ヒーロー・ラブコメディだ。スーパーマーケットの店員として働く傍ら町の平和を守るために日々こっそりと活躍するスーパーヒーロー・ひろこを丸山さんが演じ、そんなひろこが住む町の交番に新しく赴任してきた、笑顔が爽やかな警察官・藤崎を渡邊さんが演じる。

 

◆本作に出演することになっての感想を教えてください。

丸山:興奮は遅れてやってきたみたいな感じでした。あと、ラブをやったことがなかったので、すごく緊張して、その時点で「大丈夫かな、私」と。これまでコントじみたドラマや作品での役が多かったので、封印しなくてはいけないんじゃないかと心構えをしました。

 

渡邊:そうだったんだと思ってしまうぐらいに、丸山節がさく裂していました(笑)。僕は初めての警察官役で、こんなに固い職業の役をやるのもほとんどなかったので、楽しみでした。

 

◆現場の雰囲気はいかがでしたか?

丸山:撮影が4日間しかなかったので、あまり皆さんと深い話はしてなくて…。でも、我々は撮影に入る前にリハーサルがたくさんあったんです。そのタイトなスケジュールをこなさなくてはいけないので、カメラさんにも来ていただいて、イメージをすごく作りながらたくさんリハーサルしました。あとはおちゃめな監督がいらっしゃるので、たまに重いシーンもありながらも、みんなわりと楽しい、和気あいあいとした現場だったと思います。

 

渡邊:その通りだと思います。4日間で撮り切らなくてはいけないという時間に追われている中でも、現場の空気が悪くなることもなく、楽しく。見ている人にポップな気持ちを与える楽しい作品でもあるので、現場もそういう空気感でした。

 

◆お互いの印象は?

丸山:顔面の余白がない私が150%だとしたら、彼は30%ぐらいという印象を最初に抱きました(笑)。あとは、入る前に舞台などの出演作を見させていただいていたので、「あのカッコいいスラッとした人と…!」「きゃー!めちゃくちゃ私のこと見ている…!」みたいな感じでした(笑)。

 

渡邊:テレビやYouTubeでの印象をなんとなく持っていたので、明るい方だろうと思っていたんですけど、ものすごく真面目。そしてすごく不器用なんですよ。

 

◆どういったところでそう感じられましたか?

渡邊:この取材でもそうですが、スラスラと言葉を楽しそうにしゃべるじゃないですか。でも、別の方向から「丸山さん、今お願いします」と言われたりすると、急に真顔になって「はい」と言うんです。

 

丸山:2つのことが同時にできません。

 

渡邊:なので、ひとつのことに全力を注ぐ人なんだなという印象です。

 

丸山:それを最初の日に言われて、「あ、見抜かれちゃった」と(笑)。

 

渡邊:2日目です(笑)。

 

丸山:それも覚えてないぐらい、ひとつのことしかできないので不器用ですね(笑)。でもすごく構ってくださって、「今こうしたらいいですよ」「こっちに来てください」と、お兄ちゃんみたいな感じでサポートしていただきました。

 

◆役に向けて、準備されたことはありますか?

丸山:ひげや毛穴とかどうしようみたいな感じで思っていたのですが、いざすっぴんになったら「もっとメークしている時との差が欲しい」となったので、1か月ぐらい眉毛の手入れをやめて、ぼさぼさにして入りました。あと、スーパーで働いている役なので、ちょっとタクシー移動を控えて、電車移動を心がけました。電車に乗っていると、いろんな方がいるなと人間観察ができるので、見られてよかったなと思いました。

 

渡邊:僕は警察官の役だったので、信号を守るみたいな普段通りの生活を心がけました。

 

◆本作に出演されて、こういう演技も楽しいなと感じたことや、撮影で印象に残ったエピソードを教えてください。

丸山:これまでコメディーはあったけどラブがなかったので、やっぱりそういう面では面白かったです。 あと渡邊さんと至近距離になることが何回もあったし、抱えていただくことも何回もあったのに、おなかはすくのでご飯を食べてしまって、気をつけることができなかったのが心残りです…。

 

◆ひろこの妄想シーンもすごく楽しそうですよね。

丸山:そうなんですよ。そこは本領発揮させてもらいました。面白かったですか?

 

渡邊:面白かったです。

 

丸山:よかった。本当に違う世界に行ってしまうほどの妄想癖があるひろこさんなので、そこは没入していただけたらうれしいですし、(渡邊さんに)お付き合いいただいて、コスプレもあります。そこが最大の見どころです。

 

◆渡邊さんは、その妄想シーンはいかがでしたか?

渡邊:本読みの、声だけの時点でまず面白かったんです。丸山さんがどうやるんだろうっていうのがすぐ想像できるような本でもありましたし、その想像をちゃんと超えてくる本読みがあって、さらに想像を超える撮影があって。だから、カメラ外だった時は僕、基本ニヤニヤしていました(笑)。

 

丸山:本当にいっぱい笑ってくださったから、とても助かりました。

 

◆撮影中の裏話をお聞かせください。

渡邊:シーンが終わると、監督がとことこと僕が待機しているところに来て、「さっき、こんなことがありました」と報告してくれるぐらい、風通しがいい現場でした。基本笑ってNGを出しての繰り返しでしたよね。

 

丸山:撮影が4日間しかなかったので平和でした。あとイナバウアーして抱えてもらうシーンがあるんですけど、たぶんリハーサルを含めると100回ぐらい練習して。ちょっとよろけて抱えてもらう時に、ものすごく後ろに反るのでそこで腰を痛めました(笑)。

 

◆丸山さんはお笑いのお仕事と、演技のお仕事をされている中で、役者業への思いはありますか?

丸山:何かに成り切る面では一緒なのかなと思いますし、お笑いの面がなかったら、ここまでの私にはなってないので。コントをやらせてもらった上での、こういう演技のお仕事なのかなと感じています。

 

◆渡邊さんは30代になって、役者への思いだったり、目標が変わったりという心境の変化などありますか?

渡邊:びっくりするぐらいなくて。30歳になったからといって、という感覚です。ただできる役が変わってくるとは思うので、そこにちゃんとフォーカスを当てながら、大人の役もやれるようになればいいなという感じです。

 

丸山:こういうことを言ってみたい。私はすぐ決めちゃうから。たぶんルーティンとかないタイプですよね。

 

◆丸山さんから刺激を受けたことはありましたか?

渡邊:芸人魂みたいなものはすごく感じました。その芸人のギアで来てないっていうのもすごく感じたので。そういう意味では器用だなって思いました。

 

丸山:結局、器用なのか、不器用なのか(笑)。

 

◆丸山さんが演じるスーパーヒーロー・ひろこは超人的なパワーを持っているということですが、欲しい力はありますか?

丸山:掃除する力が欲しいです。本当に掃除が苦手で、たまに足の踏み場がなくなってしまう時があったりするので…。あと、ひろこの怪力のパワーもいいですよね。模様替えが一気にできそう。

 

渡邊:僕は料理ができるようになりたいです。包丁さばきがすごいみたいな感じに憧れますし、角煮をうまく作りたいです。

 

◆ひろこは藤崎にひと目ぼれしますが、お二人が最近したひとめぼれは何かありますか?

渡邊:基本、物を買うときはひと目ぼれです。家具や服は基本ひと目ぼれが多い気がしますね。最近はリビングに置く、テーブルを買いました。

 

丸山:私、好きになる時、ひと目ぼれが多いかもしれないです。そこはちょっとひろこさんと似ているかも。芸能界にいるとイケメンの方とバッティングすることが多いので、もう全員好き(笑)。全員好きになって、「お疲れさまでした」と言った瞬間に、その人のSNSを調べちゃいます(笑)。

 

◆では、ご自身にとってのヒーローはどなたでしょうか?

丸山:ロバートの秋山竜次さん。私は芸能界に入る時から物まねもさせていただいたこともあってヒーローですし、この間、福岡の空港でたまたまお会いして。「礼ちゃん」と声を掛けられて、誰だろうと思ったら、秋山さんで「俺みたいな女がいると思ったよ」と言われて、すごくカッコいいって思っていました。秋山さんに憧れて芸能界やってきて良かったなって思いますし、演技も上手で大河ドラマにも出られているし、これからも追いかけたいヒーローだなって思います。

 

渡邊:僕は家族ですね。シンプルに家族を見て育ったから、家族がヒーローです。

 

◆最後に、見どころをお願いします。

丸山:私が演じるひろこは、普段スーパーで働いている女の子ですが、過去のある出来事をきっかけに訓練をして、怪力や俊足といった力を手に入れて、ただ、ヒーローに変身すると、すっぴんになってしまうところには納得いってない、すっぴんヒーローです。すっぴんヒーローがたまたま出会った警察官の藤崎さんとのちょっとラブも見えながらも、すっぴんでも毎日頑張る女性たちも出てきて、そういう人たちの背中を押す作品でもあります。私、幸せになっていいのかなとよく思うのですが、ひろこさんのフィルターを通した時に、いろんな人と手を取り合いながら、笑って幸せになっていいんだと。みんなが無条件に幸せになる資格があるんだなと思えたので、皆さんにもそういうふうに感じ取ってもらえたらうれしいなって思います。

 

渡邊:今、丸山さんが言ったこともそうですが、今回プロデューサーさんがすごく熱い思いを持って、初めてこの企画を通したということもあって、全員が力を合わせて今回の作品を作り上げたので、本当にいろんな人の背中を押せる作品ができたんじゃないかなと思います。そこも含めながら見ていただけたらより楽しいんでもらえると思います。

 

PROFILE

丸山礼

●まるやま・れい…1997年4月1日生まれ。北海道出身。AB型。

 

渡邊圭祐

●わたなべ・けいすけ…1993年11月21日生まれ。宮城県出身。

 

番組情報

土曜☆ブレイク『すっぴんヒーロー』

TBS ※一部地域を除く

2024年2月24日(土)午後2時~2時54分

 

<配信>

TVer・TBS FREE:放送終了後、2週間限定見逃し配信

U-NEXT Paraviコーナー:放送終了後配信スタート

 

公式サイト:https://www.tbs.co.jp/program/suppinhero_tbs/

公式X(旧 Twitter)&Instagram&TikTok:@suppinhero

 

©TBS/撮影:加藤春日