Googleの次期フラッグシップモデル「Pixel 11」シリーズに搭載予定の「Tensor G6」チップは大幅な進化を遂げる一方、ハイエンドなゲームの利用には向かないままになると報じられています。
Android Authorityによれば、Tensor G6のCPUは「Arm C1-Ultra」1基と「C1-Pro」6基の構成となり、現行のTensor G5世代(Cortex-X4/A725/A520)から刷新されるとのこと。これにより、シングルコアの性能は理論上で約40%高速化し、マルチコアについても動作周波数の向上や小型コアの削減によって、さらなるパフォーマンスの伸びが期待されています。
もっとも、競合他社のチップと比べるとコア構成はやや控えめです。MediaTekのDimensity 9500やSnapdragonといった強力な構成には及ばず、その実力はExynos 2600クラスをわずかに上回る程度にとどまると見込まれています。
また、グラフィック性能を左右するGPUについては、前モデルの「PowerVR DXT」系から「Cシリーズ(CXTP-48-1536)」に変更される見通しで、バッテリー持ちなどの省電力性能を重視した設計になると推測されています。
その結果、2026年のフラッグシップ機(Snapdragon 8 Elite Gen 5やDimensity 9500、Exynos 2600搭載機)のゲーム性能には及ばないままになると分析されています。
しかし、これまでもGoogleはTensorチップの設計においてベンチマークの数値を競うことを重視してきませんでした。次期モデルでも他社に追随するのではなく、独自のAI機能を展開するためのプラットフォーム構築が主な狙いとなるようです。
例えば、これまで採用していたSamsung製のExynosモデムを廃止し、「MediaTek M90」に移行することで、通信速度やバッテリー持ちが大幅に改善されるとの期待も寄せられています。
このほか、Titan M3セキュリティチップや新世代のTPU「Santafe」、ISP「Metis」なども搭載される予定です。単純な計算能力や重量級ゲームの動作ではなく、クラウドを介さないオンデバイスAIや独自の写真編集機能などが、Pixel 11の主なセールスポイントとなりそうです。
Source: Android Authority
