部屋の形を学習して、効率の良い掃除を行う
また、Roborock S6で力を入れているのがマッピング機能の優秀さ。本体上部には360度スキャンできるレーザー式の距離センサーを搭載。室内の障害物を効率良く避けるとともに、正確に部屋の形を把握します。レーザー式センサーなので、一般的なロボット掃除機が搭載するカメラ式センサーと違って、暗い部屋でも正確なマッピングが可能です。
さらに、部屋の形を学習すると可能な限り効率のよい動きで掃除をします。たとえば、縦長の部屋の場合、縦方向に動いて掃除する動きを選択します。これは横方向に移動するより方向転換する回数が少なく、全体の掃除時間を短縮することが可能だからです。
アプリで遠隔操作や特定のエリアの掃除も可能
ちなみに、本製品は専用のスマートフォンアプリとの連携が可能なIoT家電。マッピングした「部屋の地図」はスマートフォンのアプリからチェックすることも可能です。また、学習した部屋の地図は、部屋ごとにエリアわけすることも可能。特定のエリアだけを掃除させることもできるので、汚れやすいキッチンだけを掃除したい、食事後のリビングだけを掃除したいという要望にも応えてくれるといいます。また、アプリで表示させた地図から、一部のエリアを「掃除しないエリア」として登録したり、逆に一部のエリアだけ掃除させることも可能です。このエリア指定は最大5つまで作ることができます。
もちろんスマートフォンでRoborock S6を遠隔操作することも可能。会場ではRoborock S6を開発したRoborock社CEOのチャン・ジン氏が自身のスマートフォンから北京にある自宅のロボット掃除機を動かすというでモンストレーションも行われました。面白いのが、アプリ上でRoborock S6の移動ルートと現在位置がリアルタイムでわかること。アプリ上で部屋の地図を表示できる高級ロボット掃除機は数多くありますが、実は掃除ルートを表示する製品はほとんどありません。
チャン・ジン氏は「ナビゲーションシステムが優秀といわれるロボット掃除機も、リアルタイムに掃除の軌跡を表示することはありません。Roborock S6は『賢さ』に自信があるので、その素晴らしさがわかるように、あえて移動ルートがわかるようにしています」とコメントしました。
フローリングメインの家にとってはかなり優秀!
吸引掃除と水拭き掃除を同時に行えること、そして吸引掃除のパワフルさ、アプリ連携による遠隔操作や細かな掃除場所の指定ができる点など、Roborock S6は少し体験しただけでも最新ロボット掃除機の名に恥じない、非常によくできた製品です。これだけ優秀にもかかわらず、本体直径は約35cmとほぼルンバと同サイズなのも魅力的です。
フローリング床は掃除機をかけただけではべたっとした汚れはとれません。一度のロボット掃除機でさらさらの気持ちよい床を楽しめる本製品は、フローリングエリアが多い家庭では大活躍してくれそうです。
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