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2023/9/8 10:45

手を汚さずに捨てられる! シャープの紙パック式スティック掃除機のストレスフリーな使い勝手

シャープは、業界初(※)となる紙パックに触れることなくごみ捨てが可能なコードレススティック掃除機「RACTIVE Air(ラクティブ エア)<EC-KR1>」を 9月7日に発売する。同機種は、「パックinカップ」構造を採用。さらに、モーター音や駆動音なども低減した。価格はオープン価格で、推定市場価格は7万7000円前後(税込)。

 

※国内販売の紙パック式スティック掃除機において(2023年8月29日現在、同社調べ)

 

掃除機の主流はスティックタイプ、手入れのラクさが決め手

シャープが実施した掃除機の需要動向調査によると、近年の主流はスティック掃除機で2022年度には業界出荷台数596万台のうち428万台と全体の約7割に達した。さらに2023年度には、447万台に達する見込みとのことで、スティック掃除機への需要はますます高まりそうだ。その上で、同社は紙パック掃除機を選ぶ理由についても調査。上位には「掃除機の手入れが少ない」「ごみ捨ての回数が少ない」「捨てるとき手が汚れない」など、手入れやごみ捨ての不満軽減にもとづく理由が挙げられていた。

↑ユーザーが紙パック式掃除機を選ぶ理由のトップは、「掃除機のお手入れが少ない」25%だった

 

これらの理由は、そのまま紙パック式掃除機を使用しての不満につながる。同社は、「紙パックを外すときにごみが落ちる」「紙パックに触らないといけない」などの不満が挙げられていることに着目。SNSに寄せられた意見では、掃除機の手入れの手間や駆動音に不満が多かったことから、これら2つの不満解消に対するニーズに注目した。

↑紙パック式掃除機を使っていて不満な点では、「ごみ捨ての不満」が31%で最も多かった

 

ボタンを押すだけと簡単な「パックinカップ」構造

↑9月7日に発売されるコードレススティック掃除機「RACTIVE Air(ラクティブ エア)<EC-KR1>」。標準質量 1.3kg、カラーはブラックのみ

 

今回発表されたRACTIVE Air(ラクティブ エア)<EC-KR1>は、紙パックに触れることなくごみ捨てが可能な業界初の「パックinカップ」構造を採用した。新構造「パックinカップ」は、本体から取り外し可能なダストカップに紙パック(集じん容積 0.37L)を装着。ダストカップ本体のボタンを押すだけで、ごみを紙パックごと捨てられるというもの。

↑「パックinカップ」の取り出しイメージ。ダストカップ本体にある黄色ボタンを軽く押しただけで、簡単にフタが開いた。紙パックも、下に向けるだけで抵抗なくスルッと落ちて行った

 

紙カップごと捨てるので、ごみが舞い散らず、フィルター掃除などの手間も軽減されるという。ダストカップは、丸ごと水洗いが可能なので、手軽に清潔な状態を保つことができる。

↑「パックinカップ」の構造。紙パックの取り付けも、カップに入れてカチッと押し入れるだけと簡単だ

 

この新構造により、ごみが溜まった状態下における吸引力低下も抑制される。一般的に紙パック式掃除機は、ごみが溜まると空気の流れる流路がふさがってしまい吸引力が低下する。「パックinカップ」では、紙パックにごみが溜まった状態でも、上下左右に空気が流れやすい流路を確保することで吸引力低下を抑えられるという。

↑流路確保のイメージ

 

不快な音を抑制する独自の低騒音化技術

同機種は、独自の低騒音化により運転時に不快に感じる耳触りな音(ピーク音)の低減(※)も実現した。モーター音を抑える「遮音防振構造」や駆動音を抑える「ダンピングコントロール」を搭載。2022年度の低騒音化技術非搭載機の既存モデル「EC-AR8」と比べ、実音感を約17%低減した。これにより、運転音は64~約57dBという、人はもちろん、より広い可聴域を持ち音に敏感な犬や猫などもペットにも配慮した運転音を実現した。

 

※同社調べ。低騒音化技術非搭載2022年度機種<EC-AR8>の「強モード」と<EC-KR1>の「強モード」との同社運転音評価試験による。ピーク音が低騒音化技術非搭載機種よりも低減されていることを確認。

 

↑低騒音化技術非搭載機の既存モデルと比較すると、ピーク音の抑制効果が著しいことがわかる

 

ブラシは、髪の毛やペットの毛が絡みにくい、高密度縮毛ブラシ「からみにく~いブラシ」。さらに、吸込口の端までブラシが届く「端までブラシ」構造なので、掃除しづらい壁際などのほこりをかき取りながら吸い取れる。付属する「ハンディノズル」と「すき間ノズル」は「新スグトル構造」で、すき間掃除とハンディ掃除の切り替えが、かがまずスムーズに行える。

↑「端までブラシ」構造で、キワぼこりをかき取ることができる。かがまずにアタッチメントを交換できる「新スグトル構造」で棚や階段などの掃除をシームレスに行うこともできるのが嬉しい

 

そのほか、テーブルやイスにサッと立てかけられる「ちょいかけフック」、家具下6cmまで入り込み、低いところも掃除がしやすい「ペタッとヘッド」、本体パイプ部にすき間ノズルを収納できる「ツールホルダー」が備わっている。掃除機を立てた状態で収納できるスタンド台には、付属のノズルも収納可能。充電時間は約4時間で、標準の吸込口での最長運転時間は標準モードで約35分、自動モード約24分、強モードで約9分だ。別売りの抗菌3層紙パックは5枚1210円(税込)。紙パック1枚の交換目安は、1日1回掃除をした場合で約1.5か月。

↑別売りの抗菌3層紙パック<EC-330PN>は、5枚入り1210円(税込)で9月7日から発売開始

 

同社によると、ユーザーの「ラク家事」志向により、お手入れが楽な紙パック式スティックの構成比は伸長傾向にあるという。2023年度には約13%まで構成比が伸びると予測されており、今後も「ラク家事」を重要視するユーザーをターゲットに製品展開を行っていくとのこと。

 

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