家電
掃除機
2023/10/13 5:30

シャオミが2万円台の高機能ロボット掃除機を日本初投入。低価格とは思えない多彩な機能搭載

Xiaomi Japan(以下、シャオミ)は、9月27日に「事業戦略・新製品発表会」を開催した。スマートフォン、スマートバンド、タブレット、テレビ、ロボット掃除機など7製品を一挙に発表。なかでも注目を集めたのは、同社にとって日本初投入となるロボット掃除機「Xiaomi ロボット掃除機 S10」とグローバルで発表されたばかりの新型スマートフォン「Xiaomi 13T」シリーズ。本記事では、この2製品を中心に新製品について紹介していこう。

 

LDSレーザーナビゲーション搭載、4000Paの吸引力で粉塵も簡単に取り除く

↑シャオミが日本初投入したロボット掃除機「Xiaomi ロボット掃除機 S10」

 

「Xiaomi ロボット掃除機 S10」は、9月27日から同社公式ストア(Mi.com)、アマゾン、楽天市場で発売を開始している。実売価格は2万4800円(税込、以下同)。同モデル最大の特徴は、LDSレーザーナビゲーション技術が搭載されていること。

 

360度スキャンにより住環境を素早く特定し、正確なマッピングを構築。マップをもとに、クリーニングスケジュールをカスタマイズする。異なるホームエリアを自動的に分割してくれるので、例えば掃除したいエリアとそうではないエリアを設定することも可能だ。もちろん、段差や障害物をリアルタイムで検知して、衝突やスタックを最小限に抑える機能も備えている。

↑内蔵センサーで端からの落下も防止する

 

同じ価格帯のロボット掃除機には、基本的にセンサーやカメラを通じて部屋をマッピングする機能が備わっていないことが多い。そのため、あらかじめ決まった動きで掃除をすることしかできなかったが、同モデルでは自由度の高いマッピング機能により、環境に合わせて掃除方法を選択することができる。

 

掃除ルートは「Y字」と「ジグザグ」を組み合わせたものとなっており、「Y字」で手作業での掃除をシミュレートし、「ジグザグ」で掃除の効率性を高めるのだそう。加えて、水拭き機能も備わっており、モップヘッドの水分量を適切に調整できるスマートウォータータンクを搭載している。

 

驚くべきは吸引力にもある。同価格帯では2000Pa程度の吸引力のロボット掃除機が多いなか、同モデルは4000Paの強力なファンブロワーを搭載。掃除のモードも「サイレントモード」「標準モード」「ミディアムモード」「ターボモード」の4段階を備えており、粉塵や髪の毛も簡単に取り除く。

 

掃除状況の確認や遠隔操作、タイマー設定などは、スマートフォンにシャオミの共通アプリ「Mi Home」をインストールして行うことが可能。バッテリー容量は3200mAhで、フル充電時に標準モードで最長130分間稼働する。

↑スマートフォンアプリ「Mi Home」の使用イメージ。システムアップデートをオンラインで入手することもできる

 

同社 プロダクトプランニング部 本部長の安達晃彦氏は、「価格を見ていただくと、多彩な機能を備えたワンランク上のロボット掃除機であることがおわかりいただけたと思います」と、同モデルへの自信を覗かせた。そのうえで、「価格面で今までロボット掃除機の導入に躊躇していた人や、2台目の掃除機の導入を考えている人にぜひおすすめしたい」と、締めくくった。

 

「Xiaomi 13T」シリーズ、19分でフル充電可能な最上位機種も登場

↑12月上旬以降に発売予定の「Xiaomi 13T」「Xiaomi 13T Pro」

 

同社の新型スマートフォン「Xiaomi 13T」シリーズは、エントリーモデルの「Xiaomi 13T」とハイエンドモデルの「Xiaomi 13T Pro」がラインナップされる。「Xiaomi 13T」はau、UQ mobileで、「Xiaomi 13T Pro」はソフトバンクと家電量販店で、いずれも12月上旬以降に発売予定。価格は追って公開される予定とのこと。

 

両モデルに共通する最大の特徴は、高機能カメラだ。約5000万画素の広角レンズと望遠レンズ、約1200万画素の超広角レンズを搭載。広角レンズは1/1.28インチ大型センサーとなっている。さらにOISを備えており、手ブレを抑えて夜景など暗いシーンでも高精度の撮影が可能となる。望遠ズームは光学2倍ズームでのポートレート撮影に対応。

 

光や色彩の変化、物体の動きを認識してディテールまで鮮やかに再現する「Xiaomi Imaging Engine」、人物や動物を自動的にフォーカスし追尾する「Xiaomi ProFocus」にも対応する。

 

また、約6.7インチ有機LEディスプレイを搭載。解像度は1.5K(2712×1220)で1インチ当たりの画素数は446ppi。リフレッシュシートは144Hzに対応し、動きの早い滑らかで快適な使い心地を実現した。

 

各モデルの特徴については次の通りだ。「Xiaomi 13T」は、SoCに「MediaTek Dimensity 8200-Ultra」を採用した。バッテリー容量は5000mAhで、急速充電機「67W Xiaomi ターボチャージ」(別売り)により15分で約50%まで充電可能だ。メモリは8GBで最大13GBまで拡張できる。

 

「Xiaomi 13T Pro」はSoCに、より高性能な「MediaTek Dimensity D9200+」を採用。こちらもバッテリー容量は5000mAhだが、同梱の急速充電機「120W Xiaomiハイパーチャージ」により19分で100%の充電が可能となる。メモリは12GBで、最大20GBまで拡張可能。

↑「Xiaomi 13T」シリーズはいずれも3色展開。左からブラック、メドウグリーン、アルパインブルー

 

そのほか、約6.8インチのディスプレイや約5000万画素のメインカメラを搭載した、新型スマートフォンのプレミアムエントリーモデル「Redmi 12 5G」、エントリーモデルのタブレット「Redmi Pad SE」から6GB+128GB版/4GB+128GB版、人気スマートバンドシリーズの最新モデル「Xiaomi Smart Band 8」、Google TV搭載のスマートテレビ「Xiaomi TV A Pro」が発表された。

↑新型スマートフォンのプレミアムエントリーモデル「Redmi 12 5G」は10月6日から順次発売開始。実売価格は、2万9800円

 

↑エントリーモデルのタブレット「Redmi Pad SE」は9月27日から発売開始している。実売価格は、6GB+128GBが2万9800円、4GB+128GB版が2万1800円

 

↑9月27日から発売開始した、人気スマートバンドシリーズの最新モデル「Xiaomi Smart Band 8」。実売価格は5990円。バッテリー持続時間が最大14日間から16日間に進化した

 

↑10月中旬より順次発売予定の「Xiaomi TV A Pro」。実売価格は、32インチ 3万2780円/43インチ 5万4780円/55インチ 7万6780円/65インチ 10万9780円

 

同発表会では、Xiaomi Japanの取締役社長に就任した大沼彰氏が、同社の今後の展開について語った。国内ではスマートフォンのイメージが強い同社だが、近年ではIoT家電にも注力しており、グローバルでは6億5000万以上ものデバイスが繋がっているという。

 

同社は「優れたテクノロジーを誰もが利用できるようにする」というメッセージをグローバルに打ち出しており、製品をユーザーの手が届きやすい価格で提供できるための取り組みとして、年間純利益が5%を超えないようにしている。大沼氏は「『スマートな暮らしをすべての人へ』ということが私達の使命だと思っています。シャオミの革新的な技術によるスマートな製品を適正な価格でお客様に提供していきたい」と、日本での事業展開について宣言した。

↑Xiaomi Japan 取締役社長 大沼彰氏

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】