18世紀に京都で活躍し、現代に通じる高いデザイン性とユーモラスな世界感で年々注目が高まる天才絵師・伊藤若冲(いとうじゃくちゅう/1716~1800)。その初期から晩年に渡る代表作89点が一堂に会する、東京初の大回顧展「生誕300年記念 若冲展」が上野の東京都美術館で開催されます。テレビ・雑誌など各メディアで取り上げられ、多くの来場者が詰め掛けることが予想される本展覧会の開会を前に、ひと足早く展示の様子をのぞいてきました。
幻の「動植綵絵」と「釈迦三尊像」が初めて一堂に!
「若冲」という名前を聞いたことがなくても、その作品を見たことがある人は多いかもしれません。例えば、8万6000個のマス目で描かれた大作「鳥獣花木図屏風」は、歌手・宇多田ヒカルのプロモーションビデオや、ペットボトルのパッケージにも使用されたもの。若冲の名を知らずとも、その独特の世界感は一度見たらなかなか忘れることができません。今回は、そんな若冲が京都・相国寺に寄進した「釈迦三尊像」3幅や、宮内庁が所蔵する「動植綵絵」30幅など、普段なかなかお目にかかることのできない”幻”の作品が集結。展覧会の見どころを、少しだけご紹介しましょう。
解像度は4Kのさらに4倍! 8Kスーパーハイビジョン作品「若冲」を限定上映!
展示室入り口付近に設置されたテレビでは、映像作品「若冲」を上映中です。本作品は、現在放送されているハイビジョン放送の16倍(4Kの4倍)の解像度を誇る「8Kスーパーハイビジョン」技術を採用。写生や模写を幾度も繰り返して完成させた傑作「動植綵絵」を、まるで若冲の眼で見ているような3300万画素の超高精細映像で堪能できます。5月8日(日)までの期間限定公開となっていますのでお見逃しなく!
会場でしか手に入らない”ナノブロック若冲”も登場!
若冲の世界感は、持ち帰ることも可能です。展示の出口付近では、ポストカードや図録のほか、会場限定のオリジナルグッズを販売中。個数限定の商品もあるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
「生誕300年記念 若冲展」
●会期:4月22日(金)~5月24日(火)
●於:東京都美術館 企画棟 企画展示室
●休室日:4月25日(月)、5月9日(月)
●開室時間:9:30~17:30、金曜日は~20:00(入室は閉室の30分前まで)
●料金(当日券):一般1600円、学生1300円、高校生800円、65歳以上1000円、中学生以下は無料
※価格はすべて税込みです
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