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2022/7/18 21:00

NHKの朝ドラ脚本執筆で多忙な50歳を迎えるも、家族に祝われずすねる映画監督の日常

「足立 紳 後ろ向きで進む」第27回

 

結婚20年。妻には殴られ罵られ、ふたりの子どもたちに翻弄され、他人の成功に嫉妬する日々——それでも、夫として父として男として生きていかねばならない!

 

『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞、『喜劇 愛妻物語』で東京国際映画祭最優秀脚本賞を受賞。いま、監督・脚本家として大注目の足立 紳の哀しくもおかしい日常。

 

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6月2日(木)

録音部の臼井さんと、アフレコ・効果音などの打ち合わせ。効果音を担当している方とはリモートで。普段は沖縄にお住まいで、仕事のときに各現場に行かれるとのこと。羨ましい……。そういう生き方に憧れているがなかなか一歩が踏み出せない。子どもの環境に配慮しつつ、夏は北、冬は南、みたいな遊牧民生活をしたい。リモートが普及したおかげで地方にいても仕事をやりやすい環境になったのだが、私の腰の重さだと「まぁ、そのうちね」と言っているうちに人生が終わるのだろう。そう言えば演劇をやるやるといいながら「まぁ、そのうち……」と言っている間に50歳が目の前になってしまったが、こちらは52歳までには絶対にしたい。

 

6月5日(日)

今日は娘の野球の試合があったため、朝の6時半から妻と娘不在。息子は毎週日曜日の午前中、レンタル先生(今は家庭教師のことをこう言ったりもする)が来てくれるので、その間に少しでも溜まっている仕事をこなそうとしたが、積読していた西村賢太の遺作「雨滴は続く」をこのタイミングで開いてしまい没頭してしまう。やらなくてはならないことが山積みの時の西村賢太はまた格別に良くて、ついでに「本の雑誌」や「文学界」の西村賢太追悼号まで読み始めてしまって、心は物凄く焦っているのに仕事にはまったく手が付けられない。

 

夜に頑張ろうと思っていたが、心が逃げているこのような時は無駄なことをしてしまう。夜は夜で25年前の妻と付き合い始めたころのアルバムなんぞを見始めてしまい、これまた止まらなくなり、ついでに昔の手紙やらプレゼントやらの思い出の品なども引っ張り出してきて眺めては色々思い出して胸が痛くなったりしてとても疲れてしまって、やはり何もできなかった……。

 

思い出の品の中でも一番心が痛くなったのは、仕事がなさすぎて二人で夫婦漫画家になろうとして応募した4コマ漫画の原稿だ。私が話を考えて妻が絵を担当したのだがよくもまあこれを応募したものだ。男に誘われたOLがトイレで下着チェックして、パンツにうんこがついてるという話。これの何を面白いと思っていたのかが分からない。というかこの流れにもう一つ何かネタを乗せていたような気もするのだが……。これじゃあまりに酷すぎる。

 

しかしまあ、試験前とか試合前とか、子どものころからやらなければならないことが目の前に迫ってくると、どうしてもそのための準備をする気になれず別のことに逃げていたのだが、この性分は一生変わらないのだろう。

 

↑その漫画の下書きです。確かにひどい……。この時はどうにか仕事に結び付けたいと必死にもがいておりました。なけなしのお金を持って世界堂で画材を買って、旦那の書くマンガのネタが面白いと思ってしまっていた……。今、そのころのことを思い出して猛烈に気分が落ち込んでいます。夫婦ともども病んでたんだな……。(BY 妻)

 

6月7日(火)

朝一番で大阪にドラマの脚本打ち合わせに向かう。

 

吟味した駅弁を購入し、新幹線の改札を通ろうと思ったら切符がない。服、鞄、ズボンすべてのポケットにもない。慌てて妻に連絡すると、妻は「なんであたしに連絡してくるんだよ、バカか? バカだなお前は。まず駅員さんとこ行って来い」と言われる。そう言われると思ったが、なぜか妻に連絡していた。こういう私の依存体質に妻は疲れ切っているのだろう。

 

駅員さんに事情を話したが、もうどうしようもないと言われる。見つかれば払い戻すと言われ、慌てて代わりの切符を買う。落ち込んだ。
(※2月の小豆島の時はバカでかいスーツケースを電車の中にポイ置きしてきました:BY妻)。

 

新幹線の中でやろうと思っていたメールの返信や読まなければならない資料などが頭の中でグルグル回っていたが、回っていただけで何もせず。切符を落としたのがショック過ぎた。

 

6月9日(木)

名古屋にてアフレコ。繁華街のホテルに泊まり、その繁華街を夜中に一人でウロウロする。ウロウロするだけで何もしないのだが、ウロウロせずにいられない。何かを期待しているし、何かしたいと思うのだが、いつも何もしない。一人で地方の繁華街に来ると、私はほぼ必ずこういう行動をしてしまう。

 

6月10日(金)

今日は私の50回目の誕生日だ。まさか自分が50歳になる日が来るとは思いもしなかったし、まだ実感はない。50歳にはなりたくなかったが、なってしまったものはもうどうにもならない。とにかく50歳というのは問答無用に「大人」であると思う。(今さら何を言っているのか……)。もう言い訳は出来ない年齢だと思うのだ(昔の人が聞いたら呆れて泡吹くだろうな)。

 

毎年、誕生日には説教のたっぷり書かれたバースデーカードを妻がくれるのだが、今年はない。妻に「パパに書いてやれ。すねるから」と言われ、子どもたちも毎年面倒くさそうに書いてくれていたが、それもない。

 

朝、妻に「カードは?」と言うと、「50にもなってもういらねーだろ」とのこと。いや欲しい。50になったからこそ余計に欲しい。まだ大丈夫だと励ましてほしいし、なんなら抱きしめてもほしい。そんなようなことを妻のケツを追い回しながらグジグジと言っていると、舌打ち一発しぶしぶカードを書いてくれたので、キッチンに貼った。

 

カードには書き殴った文字で「これ以上私に嫌われたら、お前死ぬぞ」と書いてあった。私には友達もいないし、妻のことを唯一の友達だと思っているので、確かに妻に嫌われたら死ぬしかない。

 

6月11日(土)

息子が4年生になってから初めての学校公開日。息子のクラスは大変静かで落ち着いていた(3年生までは大声私語も、うろつきも何でもありだった)。何が違うんだろうと思っていたら、先生の声のボリュームと話し方だった。先生の声が穏やかでとても小さい。そして子どもたちに対して敬語だ。今までの先生は子どもがうるさいと、それに負けないほどの大声を張り上げるし、子どもに命令形か、友達口調だった。先生が静かだと、子どもも静かになるのだろうか? 新鮮な光景だった。

 

その後、近所にある娘の中学校へ行き、進路説明会に参加。東京は高校が多く、志望校を考えるのが本当に大変なことを実感していることは先月書いたが、私立に関しては単願推薦とか併願推薦とかよくわからない方法もあり、聞いているだけで頭が痛くなってくる。

 

その後、42歳くらいまでアルバイトをしていた近所のスーパーに夕飯のおかずを買い行く。このスーパーには「お客様からの声」なる紙が貼り出されており、お客さんからの文句や苦情に社員が回答するのだが、アルバイトしていたころからこの紙を見るのが私は大好きであった。

 

「レジが遅い」「目を見て挨拶しない」など、ただのストレス解消のイチャモンも多い。私もこのスーパーではないが、かつて百円コンビニでアルバイトしていた時に、レジでよく文句を言われた。若いチンピラに「お前、釣りの渡し方が悪い。手のひらに落とすな。手を握って渡せ。俺の手が汚ねえってのか!」と文句を言われた時はマジで命の危険を感じたし、若い女性客のレジ袋に商品を入れた後に、その女性が深いため息一発無言ですべての商品を袋から出して、アゴでやり直しを命じられたときも命の危険を感じた。深夜のコンビニのレジはマジで命がけだった。

 

それにしてもクレームをつける人というのは、明らかに相手を選んでクレームをつけていると思う。私などどう見ても柔道の有段者には見えないだろうし、総合格闘家にも見えないだろうし、ならず者にも見えないだろう。こいつならクレームをつけてもひれ伏して謝るとみられているのだ。現にひれ伏して謝っていたし。だが、「もしかしてこいつ、ものすごく強い奴だったら……」という想像力がちっとは働かないものだろうか。

 

クレームをつけてケンカを売って来た相手を、返り討ちにする妄想はとても楽しかったな。バイト中はたいていその妄想で時間をつぶしていた。

 

夕方、Wさんの自宅で美味しいもつ鍋を振舞っていただいた。仕事とは無関係の食事は格別に楽しかった。

 

6月12日(日)

仕事の資料探しのため、朝からちょっと遠めの図書館へ妻と共に自転車で行く。図書館のカウンターでもモーレツに怒鳴っている人がいた。検索が出来ないとかで。言い方が大変高圧的で恐ろしかったが、私を含めその場の全員が見て見ぬふり……。それだけはやめようと何年も前から誓っていたはずなのに、足が動かなった……。

 

6月16日(木)

午前中、健康診断の経過観察で妻と保健師さんと面談。私は体重も落ち、脚の筋肉量もアップしていて褒められた。妻も筋肉量は増えていたが、体重が変わっていなかったので禁酒と有酸素運動をすすめられる。私が「週に2回禁酒しろ、ここで誓え」などやいのやいの口を挟んだら案の定、その場でキレた。その後、グレーディング作業(画面の色や色調のトーンを作っていく作業)をしているスタジオへ行く。

 

6月17日(金)

息子の担任の先生と面談。毎年進級したらすぐに担任の先生と面談を取り付けるのだが、映画の撮影や仕上げ作業などがあり、面談がこの時期までずれ込んでしまった。

 

学校側には息子のトリセツと言うか特性を新担任に引き継ぎして頂くよう頼んでいたのだが、新担任は全然聞いていなかったらしく、「そんな事があったのですか」と驚いていた。今年度、校長が変わったとは言え、学校において情報を連携するのはなかなかに難しい。でも新担任の先生が息子の様子を大変気にしてくれて「毎日大勢の教室で6時間勉強しているだけで偉い。宿題も無理しなくてよいし、疲れたら学校を休んでよい」と明確にしてくれたので、こちらも一安心した。息子も今のところ、4年生になってから一度も休んでいない(行き渋りはあるが)。

 

ところで、最近、この日記を読んでいる読者の方から「子どものことを書いていいのか? 子どもに許可を得ているのか?」と聞かれた。西原理恵子さんの娘さん問題が浮上しているので、私も大丈夫か?ということだろう。

 

正直に言うと、子どもに許可は得ていない。日記に「君たちのことも書いている」とは言っているが、「いいよ」とも「ダメだ」とも言われていない(「全く興味ないから」と冷たく言われただけだ)。ならば書くべきではないと思う人もいるだろう。描いていらした西原さんはきっと描くことでいろいろある子育ての苦しみからも逃れられていたのだと思う。そのことで周囲の誰かが傷ついたとしたら、咎めることが出来るのは傷ついた本人だけだと今までの私は思っていたが、書き手の意識の変化だけでなく、読み手の意識も単に受け身ではいけない時代になったということだろう。バランスが大切なのだとは思うが、いつか娘や息子がこの日記を目にすることがあった場合、傷つくことを書くのはよくない。

 

ただ、読み手が書き手を咎める時に、「自分はどうなのだ?」という視点だけは忘れてはならないのではないか。たいていの人は自分のことは棚に上げるものだ。近ごろは棚に上げた自分のことには気づいていなくて、自分以外の人に異様に厳しい世の中になっている。自分を棚に上げている視点さえ忘れなければ、少しは優しい世の中でいられるはずだ。というのは書き手の甘えだろうか。

 

この潔癖で厳しい世の中の行きつく先は、「人類全員が人格者」なのかもしれないが(嫌味半分)、そうなった時の「面白いもの」というものがなんなのか? 生きているうちには見られないだろう。

 

西原理恵子さんの「毎日かあさん」に励まされ、勇気づけられた子育て中の人は(子育て中でなくとも)とても多かっただろうと思う。その陰で娘さんが傷ついていたことに、励まされていた読者の方は傷つくかもしれないが、励まされたことは事実だし、傷ついたことも事実なのだし、読者の方はそれで騙されたとは思わずに、「娘さん、傷ついていたのか……でも、私、励まされてしまったよな……」と苦しみながら、それでも励まされるしかないと思う。

 

6月22日(水)

大阪へ向かう。今日から1週間家に戻れない。大阪に2泊、静岡に1泊、その後また大阪に1泊してから香川に2泊して東京に戻る予定だ。

 

大阪にて夜までドラマの脚本打ち合わせ。少ない脳みそをフルに使ったせいかホテルに戻った後、眠れなくなり、YouTubeを見ていたら、世間的に知名度の高い大人たちがアホなことをアホな口調でしゃべっていた。なんだか酔っぱらっているようにも見えた。SNSは顔の見えないことをいいことに、人間の嫌な本性を丸出しにした場所だと思っていたが、YouTubeは顔を丸出しにして、なおかつ嫌な本性も丸出しにする場所にもなりつつある気がする(もちろん一方では大変面白いものもあるが)。

 

これじゃあ、世の中が極端なクリーン思考に走るのも分からないでもない。そうでもしないと人間はとことん醜いということを、「だってしょうがないじゃん、それが人間なんだから」といつか開き直るような世の中になってしまうだろう。

 

6月23日(木)

今日も大阪にて朝から夕方まで打ち合わせ。

 

6月24日(金)

大阪から静岡に移動。今日は静岡市鷹匠の「HIBARI BOOKS」という書店でトークイベントがあるのだ。

 

静岡に向かっている最中、来秋放映予定の朝ドラの発表があり、知り合いからLINEやらメールがたくさんきた。正直こんなに反響があるとは思わなかったからちょっとビビった。どうにか面白い作品にしたいと思う。

NHK 連続テレビ小説『ブギウギ』

 

14時、バスで到着した妻と合流。朝からソフトクリームしか食べていない私はお腹が減り過ぎて、「何か美味しいもの食べたい! 静岡に来たのだから寿司を食いたい! イベント終了時間を確認して食べログ3.5以上の寿司屋を予約して!」とまくしたてたところ、妻がみるみる不機嫌に。

 

「イベント終わるの夜の9時だぞ! そんな時間に寿司など食べたくない、今の時間にちゃんと食べて夜はつまむだけにしたい!」「いや、イベント終わった後に食べたいんだ! ほっと一息の寿司が食べたい!」と大ゲンカに。

 

結局お腹が減り過ぎて、街を彷徨うも15時過ぎだと空いている店もなく、限界を通り越してしまったため、汗だくの妻はコンビニで酒を買って飲み始めた。私は歩き生クリームどら焼きをして、もうなんかどうでもよくなって、アーケード街にあるラーメン屋に入店。普段ラーメンを食べない妻は、ビールと餃子とかの小皿を頼もうと思っていたらしいが、ものの見事にラーメンしかないこだわりのお店で、妻の不機嫌はさらに上昇。私は思わず「ザマミロ、バーカ」と心の中で舌を出した。

 

酒が飲めなくて、でも私にあたることもできず不機嫌な妻を見て、俄然気分が良くなり、私は煮干しラーメン大盛り(チャーシューと玉ねぎも大盛り)を完食。大変美味しかった。

 

妻は無言でラーメンをすすっていた。「喜劇 愛妻物語」のワンシーンみたいだったので思わず笑ってしまったら、妻が凄まじい目つきで睨んで来て、完全に映画と同じシーンになったので、そう言ったら「は? あんなつまんねー映画忘れたわ」と言った。

 

ラーメン完食後、裏通りを歩いていると、お茶専門店やワインバーなど小じゃれたお店をたくさん発見。鷹匠は静岡の代官山と聞いた。こういう店に入りたかった……。

 

寝不足のせいか、暑さのせいか、頭がぼうっとして眩暈がしてきたので、近くにあったかき氷屋で宇治金時ミルクをテイクアウト。大変美味しかったのだが、時間はもう18時。これをすべて食べたら18時半からのトークイベント中に絶対、ウンコを漏らすと思ったので、半分残した。妻に食ってくれと言っても、妻は冷たいものを頑なに食べない(酒なら冷たいものもガンガン飲むのに)。無残にも超美味な宇治金時ミルクはトイレに流されてしまった。

 

 

18時半からのトークイベントにはたくさんのお客さんに来て頂いた。主催の鈴木さんには2年前にも「水曜文庫」さんという書店で「それでも俺は、妻としたい」のトークイベントを仕切って頂いたのだが、今回はお客さんも増えてくれてなんとか鈴木さんの顔をたてられた。質問も沢山頂いた。2時間あると色んな話が中途半端にならずちゃんと話せるから、こちらとしてもとても楽しかった。

 

↑オーナーさんのご配慮で、足立が大ファンの西村賢太氏の著作の近くに足立の本を並べて頂き、本人大変感激しておりました。今回のイベントには、夫の本を読んでない方も沢山来てくださったのですが、どうして来てくれたのでしょう……。映画を見て頂いていたのかしら。それをお聞きすればよかったなーと思いました。皆さま、帰りに本を買って帰ってくださってとてもうれしかったです。(BY妻)

 

6月25日(土)

朝6時半に静岡のホテルを出発し再び大阪へ向かう。脚本で参加した映画「嘘八百 なにわ夢の陣」の陣中見舞いだ。

嘘八百 なにわ夢の陣 公式サイト

 

大阪で女性車両に乗ってしまった。30秒ほどで異様な空気に気づいたのだが、金縛りにあったように動けなくなってしまい、一駅分、微動だにせずずっと俯いていた(大阪は通勤ラッシュ時だけでなく、一日中女性車両があるようだ)。

 

夜は坂田聡さんの出演されているお芝居「奇人たちの晩餐会」を見た。大阪でお芝居を見るのは初めての経験だったので、なんだか新鮮だった。芝居もとても面白かった。晩餐会のお芝居を観た後に、鶴橋で晩餐会。Sプロデューサーに焼き肉をご馳走していただいた。とても美味しかった。

 

6月26日(日)

早朝高松に向かう。3年前、「喜劇 愛妻物語」の撮影で小豆島、高松に3週間ほど滞在していたから、とても懐かしい。今回はまた別作品のシナハンと取材だが、「喜劇 愛妻物語」撮影中に足しげく通った「しるの店」に絶対に行こうと思っていたのに、閉店していた。ショックだった……。

 

 

この日、仕事はなかったので、日中は温泉に行き、夜はまたウロウロウロウロと街を彷徨いに彷徨い、ちょっとばかり怖い目にあったのだが、ここに書くといろいろとお叱りを受けそうなので書かない。というようなもったいつけた言い方が普段は大嫌いなのだが……しょうがない。

 

今日からドラマ「拾われた男」の放送と配信も始まった。とても面白いドラマになっていますので、ご覧いただけたら嬉しです。

拾われた男 公式サイト

 

6月27日(月)

朝からシナハンと取材。「喜劇 愛妻物語」の撮影で散々お世話になった香川フィルムコミッションのKさんに再会。Kさんはものすごく頼りになる女性で、私は頼りになる方には思いっきり甘えるタイプなので、今回も大いに甘えようと思う。

 

6月28日(火)

この日は取材をして夕方の電車で東京に戻る。岡山でビールを一口飲んだ瞬間に寝てしまい、起きたら小田原あたりだった。

 

6月29日(水)

昨日まで一週間の旅だったが、思った以上に身体にダメージが残っていて、使い物にならない一日だった。やはり、年だな……。

 

 

【妻の1枚】

 

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【プロフィール】

足立 紳(あだち・しん)

1972年鳥取県生まれ。日本映画学校卒業後、相米慎二監督に師事。助監督、演劇活動を経てシナリオを書き始め、第1回「松田優作賞」受賞作「百円の恋」が2014年映画化される。同作にて、第17回シナリオ作家協会「菊島隆三賞」、第39回日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。ほか脚本担当作品として第38回創作テレビドラマ大賞受賞作品「佐知とマユ」(第4回「市川森一脚本賞」受賞)「嘘八百」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」「こどもしょくどう」など多数。『14の夜』で映画監督デビューも果たす。監督、原作、脚本を手がける『喜劇 愛妻物語』が東京国際映画祭最優秀脚本賞。現在、新作の準備中。著書に『喜劇 愛妻物語』『14の夜』『弱虫日記』などがある。最新刊は『したいとか、したくないとかの話じゃない』(双葉社・刊)。