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2021/6/23 11:40

コロナ禍がYouTubeのトレンドを変えた、ライブ配信や素を見せる動画が人気に

YouTubeの動画コンテンツやフォーマットのトレンドを紹介する「YouTube カルチャー & トレンドレポート 2021」が公開されました。2020年のYouTubeにおける人気動画の傾向や、公開された動画のトレンドがわかる内容となっています。

 

まずレポートでは、2020年から続く新型コロナウイルスがYouTubeのトレンドにも影響を与えたとしています。やりたいことやできることが制限される中でも、動画を使ってクリエイティブな方法で、人々や世界とつながろうとしていることがわかったというのです。

 

そして、トレンドのキーワードとして「リアルタイム性」「インフォーマル感」「没入体験」の3つを挙げています。

 

ライブ配信や長時間のチャレンジ企画がトレンド

YouTubeにおけるリアルタイム性は、ライブ配信や長時間にわたる「チャレンジ企画」を指すようです。ライブ配信は、外出自粛により多くの音楽ライブやイベントが中止になり、活用事例が増えました。これにともない、日本では過去12ヵ月の間で、64%の人がライブ配信を視聴したといいます。大きな事例としては、18万人以上の同時視聴者数を記録した、まふまふさんの東京ドーム無観客ライブ配信が挙げられます。

 

また、長時間にわたるチャレンジ企画は、東海オンエアによる「リレー形式で48時間耐久ウォーキング!」や、サンシャイン池崎さんによる「【登録者10万人突破SP企画】感謝のジャスティスを10000回!繰り出し続けられるか!?」が、多くの視聴者との一体感を生み出したとしています。

 

配信者が「素」を見せる動画も人気

続くインフォーマル感については、配信者が「素」を見せることが、YouTubeでよりネイティブな表現になっているとしています。

 

例えば、「一発撮りで、音楽と向き合う。」をコンセプトにしたコラボ企画チャンネル「THE FIRST TAKE 」は、一発撮りによってアーティストの素の姿や、オーセンティックな音楽を届けています。これにより、チャンネル総視聴回数は10億回を超えるなど人気を博しているのです。

 

また、指原莉乃さんの「【超解説】すっぴんからゴリゴリメイクします」や、かしわせチャンネルさんの「夫が障害者になった妻の壮絶な1日ルーティーン」など、クリエイターのありのままを見せた自己表現が、たくさんの視聴者の心をつかんだとのこと。

 

好きな世界に深く浸れる動画も人気に

最後の没入体験については、川の流れや波の音などの、自然の音や映像の視聴が増加したとしています。また、ゲームコンテンツにおいては、 参加するプレイヤーごとに異なる視点の動画が生まれ、ひとつのイベントでもより多角的に、深く楽しむ事例が出てきているそうです。その一例が、さまざまなオンライン大会が開催されてきた 「Apex Legends」に関連する動画において、2020年の平均視聴回数は2019年と比べて350%増加したことを挙げています。

 

こうした視聴者が知りたい、好きな世界に深く浸りたいときに見ることができる、没入体験できる動画がトレンドなのだそうです。

 

なお、レポートの全容はWebサイトに掲載されています。今後人気が出そうな動画ジャンルを予想するときや、今のトレンドを抑えたいという人はチェックしてみるといいでしょう。