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2018/2/9 16:30

35周年を迎えた日本のモノづくりのシンボル「G-SHOCK」を完全網羅

G-SHOCKといえば、カシオが作っている腕時計のブランドです。床に落としても壊れないタフさ、そしてカラーやデザインのバリエーションが豊富でファッション性が高いということもあって、幅広い世代に支持されています。

 

電車に乗っていると、G-SHOCKを見ない日はまずありません。日本が生んだ究極のベストセラー腕時計なのです。

 

 

高級G-SHOCKを知っていますか?

さて、最近は1000円台で買える“チープカシオ(チプカシ)”が流行し、リーズナブルで高機能な腕時計が話題を呼んでいます。一方、G-SHOCKも1万円台からあります。手を出しやすい価格ながら、高機能である。カシオはそういう製品をつくるのがとても上手です。

 

ところが、なんと、最近はG-SHOCKに異変が。なんと、80万円超えのG-SHOCKが発売されているのだとか。「MRG-G2000HT-1AJR」というモデルは、甲冑や銅器などに使われる鎚起(ついき)という技法が使われた、プレミアムな造りで、お値段なんと86万4000円!

 

まさに高級腕時計に相応しい作りなのですが、もちろん耐衝撃性をクリア。カシオの技術力に脱帽です。

 

 

ビジネスマンにも人気爆発!

先ほどの80万円超えのG-SHOCKは、MR-Gというプレミアムなシリーズ。30万円前後で買える人気モデルなのだとか。

 

G-SHOCKは若者向けの腕時計というイメージがありましたが、MR-Gはビジネスマンにも好評。世界中で常に正確な時刻を表示してくれる、GPSハイブリット電波ソーラーを搭載しているので、時刻合わせや電池交換も必要ありません。

 

それでいて、かっこよくてタフときたら、売れないはずがありません。最近は、「日本製のいい時計を欲しい」というこだわり派に、積極的に選ばれているそうです。

 

 

アメリカで人気に火が付いた

そんな歴代モデルが2500本掲載されている一冊が、「G-SHOCK 35th ANNIVERSARY Perfect BIBLE」(ウオッチナビ編集部・編/学研プラス・刊)です。

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初代G-SHOCKが発売されたのは1983年のこと。今から35年前です。当時、腕時計はまだまだ貴重品で、しかも壊れやすいというのが常識でした。そこで、カシオの技術者たちは「壊れない腕時計をつくろう!」と思い立ち、2年の試作の末に誕生したのです。

 

さて、その魅力を最初に身抜いたのは、日本人ではなく、アメリカ人でした。アメリカで放送されたテレビCMで、アイスホッケー選手がG-SHOCKをパック替わりに使い、タフさをPRするものでした。これに、誇大広告だとクレームがついたのです。

 

ところが、ニュース番組がこのCMを再現して検証したところ、やはり壊れなかったのです。これがG-SHOCK人気に火が付く要因になったのです。

 

 

日本のモノづくりのシンボルだ

80年代はまだまだ日本では知名度が低かったG-SHOCKですが、90年代に入ると、ファッションアイテムとして人気が集まり、空前のブームが巻き起こります。ミュージシャンや業界人の間で愛用者が増え、人気モデルはプレミア価格で取引されるようになりました。

 

ブームがひと段落した今でも、G-SHOCKはコレクターズアイテムとして大人気! 本誌にも、約1200個を所有する日本屈指のコレクターの方が登場しています。今でも、定価を超える価格で取引される品が珍しくないそうです。

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さて、誕生以来売れに売れ、ついに1億本を突破したG-SHOCK。2018年で誕生35年を迎えます。腕時計の常識を覆したG-SHOCKは、手軽に手に入る世界の時計史に残る逸品であり、日本のモノづくりの象徴といえるのです。

 

【著書紹介】

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G-SHOCK 35th ANNIVERSARY Perfect BIBLE

著者:ウオッチナビ編集部
出版社:学研プラス

累計出荷本数1億本突破!日本が世界に誇るG-SHOCK35周年を記念した公式本。2000本超の名機を一覧できる、完全網羅カタログに加え、”G”の最新事情が把握できる特集も満載。初代DW5000進化の歴史など、G-SHOCKのすべてがわかる。

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