AV
カメラ
2016/4/11 11:25

【比較】GWの家族旅行に最適! アクティブファミリー向けミラーレス一眼3選

この春のミラーレス一眼は、画質と操作性を両立した、各メーカーを代表するシリーズの新作がズラリ。高速連写や手ブレ補正に優れ、動く被写体に強いアクティブなモデルの実力をチェックしました。プロカメラマン・高原マサキさんが採点します。

 

20万円クラスの高級機ながら初心者にこそオススメしたい

小型・軽量モデルの多いミラーレス一眼は、ハンドリング性に優れるのが利点。一方で、従来モデルはAFや連写性能がいまひとつで、思うような写真が撮れない機種も多かったものです。しかし、これらの課題を克服した新作が続々と登場。屋外で、子どもなどをアクティブに撮るのに最適なモデルが揃いました。

「富士フイルムのX-Pro2は、8コマ/秒の連写に対応。また、像面位相差AFの採用により、AFの速度・精度ともに秀逸です。オリンパスのPEN-Fは、ピントが最初に合わせた位置に固定されてしまうものの、10コマ/秒の超高速連写が可能なのは魅力。手ブレ補正も強力でした」(高原さん)

また、パナソニックのGX8は、4K動画機能を生かした「4Kフォト」が実践的で、評価が高まっています。
「実質820万画素相当で30コマ/秒連写できるのはスゴい。写真の写りも上々ですね!」(高原さん)

それぞれ独自の操作性や機能を備えますが、使い勝手は3機種とも良好。20万円クラスの高級機ながら、初心者にもオススメします。

 

光学式と電子式を選択できる独自のファインダーが秀逸!

1604026_10

富士フイルム
X-Pro2
実売価格20万60円(ボディ)

【ファインダー 光学式&電子式(236万ドット)】
【ISO感度 100~51200】
【連写 8コマ/秒】
【動画 フルHD/60p】

ファインダーに光学式(OVF)と電子式(EVF)を兼ね備えた「アドバンストハイブリッドファインダー」を搭載。画面の40%に「像面位相差方式」を採用し、速く正確にピント合わせができます。連写も8コマ/秒と高速。

【SPEC】
撮像素子:23.6×15.6mm2430万画素X-TransCMOS III
マウント:富士フイルムX
液晶:3型162万ドット
サイズ/質量(ボディ):約W140.5×H82.8×D45.9mm/約495g

 

1604026_11

SDカードのデュアルスロットをミラーレス機として初採用。スロット1は高速書き込みが可能なUHS-Ⅱに対応します。

 

1604026_12

OVF時は、レンズの画角に応じた枠(ブライトフレーム)が表示。画面右下にピント位置の拡大表示もできます。

 

1604026_14

作例写真。「AF精度が高く、動き回る子どもの撮影でもピンボケ写真になりにくいです。3機種中でセンサーサイズが最も大きく、背景のボケ描写が秀逸でした」(高原さん)

 

【プロの5項目採点)

自然な写りと高精度なAFに感心した

写り:18
連写:16
AF:17
操作性:16
コスパ:15
合計82点

「連写が8コマ/秒と速く、AFも高精度。ダイヤル中心の操作系統は視認性が良好です。高価ですが、ボディの質感やファインダーのギミックを考えても妥当」(高原さん)

1604026_13

AF測距点は77点。測距点選択はレバーで素速く行えます。

 

強力な手ブレ補正と10コマ連写で小型ボディながら“ 動きモノ”に強い

1604026_20

オリンパス
PEN-F
実売予想価格15万1000円(ボディ)

【ファインダー 電子式(236万ドット)】
【ISO感度 80~25600】
【連写 10コマ/秒】
【動画 フルHD/60p】

マグネシウム合金製ボディにアルミ削り出しのダイヤルを備えるなど、高級感のある仕上がり。10コマ/秒連写や1/8000秒シャッターを搭載するほか、世界最高性能の「5軸手ブレ補正」を装備し、動きモノの撮影に最適です。

【SPEC】
撮像素子:4/3型2030万画素LiveMos
マウント:マイクロフォーサーズ
液晶:3型104万ドットタッチ
サイズ/質量(ボディ):約W124.8×H72.1×D37.3mm/約373g

 

1604026_21

前面にアートフィルターや「カラープロファイルコントロール」などを配置した「クリエイティブダイヤル」を搭載。手軽に個性的な表現ができます。

 

1604026_23

作例写真。「シャッターボタンを押したときの手応えがしっかりしていて、レスポンスも良好。子どもの一瞬の表情を狙って撮る場合などに力を発揮します」(高原さん)

 

【プロの5項目採点】

好みの色や写りに調整できて、操作性も高い

写り:17
連写:16
AF:15
操作性:18
コスパ:16
合計82点

「クリエイティブダイヤルを操ることで、手軽に好みの色や写りにできる点が面白い。連写は最高10コマ/秒ですが、AFを作動させると5コマ/秒となるのが惜しいです」(高原さん)

1604026_22

薄型ボディに2ダイヤルを配置。撮影設定の調整も快適に行えます。

 

進化した「4Kフォト」と2つの手ブレ補正で高画質を実現

1604026_30

パナソニック
LUMIX DMC-GX8
実売価格11万4980円(ボディ)

【ファインダー 電子式(236万ドット)】
【ISO感度 100~25600】
【連写 8コマ/秒】
【動画 4K/60p】

レンズ内とボディ内の2つの手ブレ補正を併用する「Dual I.S.」を採用。画面内すべての被写体との距離を計算し、高速かつ正確なAFが行えます。4K動画や「4Kフォト」対応で、高精細な動画撮影や超高速連写が楽しめるのも魅力。

【SPEC】
撮像素子:4/3型2030万画素LiveMos
マウント:マイクロフォーサーズ
液晶:3型104万ドットタッチ
サイズ/質量(ボディ):約W133.2×H77.9×D63.1mm/約487g

 

1604026_31

チルト式EVFを搭載。子どもの目線の高さで撮りたい場合なども、無理のない姿勢で撮影できるのが魅力です。

 

1604026_32

フォーカスセレクト」に対応。ピント位置を変えながらの連続撮影後に任意でピント位置が選べます。

 

1604026_34

作例写真。「最高8コマ/秒で、AFを作動させながらでも6コマ/秒。「4Kフォト」なら30コマ/秒で撮影できます。動き回る被写体子を撮るのに最適です」(高原さん)

 

【プロの5項目採点】

多機能のため初心者でも使いやすい

写り:17
連写:19
AF:16
操作性:18
コスパ:17
合計87点

「可動式液晶&EVFにより撮影アングルが自在で、フルオート機能も優秀。初心者でも手軽に扱えます。『4Kフォト』と高速なAFでチャンスに強いです」(高原さん)

1604026_33

3機種で唯一4K動画撮影に対応。録音もクリアです。

 

【URL】

富士フイルム X-Pro2 http://fujifilm.jp/personal/digitalcamera/x/fujifilm_x_pro2/
オリンパス PEN-F https://olympus-imaging.jp/product/dslr/penf/
パナソニック LUMIX DMC-GX8 http://panasonic.jp/dc/g_series/gx8/