家電
掃除機
2017/3/4 16:12

【動画あり】雑誌「ちゃお」のふろくがロボット掃除機…だと? 斬新すぎて悔しいので家電担当がレビューしてみた

GetNavi本誌(紙媒体)の家電担当、青木から筆者あてにメールが届きました。文面は「レビューしてほしいです!」。いつもはクールな青木が何を興奮しているのか? 貼り付けられたリンク先をクリックしてみると、何と、少女マンガ雑誌「ちゃお」が史上初、ふろくにロボット掃除機をつけるというのです!

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「ロボット掃除機のふろく」…これこそ家電を紹介して久しい弊誌GetNaviがやるべき企画ではなかったのか。く、悔しい……。悔しいが、いったいどのくらいの完成度なのか、GetNavi webの家電担当としては、興味を禁じ得ない……。というわけで、早速購入して使ってみました!

↑ラスト1冊を運よく購入できました
↑ラスト1冊を運よく購入できました。ふろく込みでなんと580円!

 

ふろくなのに落下防止センサーが付いている!

ロボット掃除機の名は「プリちぃおそうじロボ CHI-01」。「ちゃお」誌に掲載されている「プリプリちぃちゃん!!」のキャラクターをモチーフとし、主に机上の消しゴムのカスを除去するロボット掃除機です。こちらはマンガに登場する宇宙人の「うっちゃん」が開発したという設定で、これに地底人の「ちぃちゃん」がライドオンしている形になります。本機のすごい点は、落下防止センサーが付いていること。例えば、机のはしっこに到達すると、落ちないように自動的に方向転換するといいます。それが本当なら凄すぎる! 期待は高まります。

↑こちらが話題のふろく
↑こちらが話題のふろく

 

↑開発者「うっちゃん」のコメント付き
↑開発者「うっちゃん」のコメント付き

 

開けてみると予想以上にメカメカしている

では、早速開けてみましょう。パッケージを開けてみると、予想に反してメカメカしていました。組立ては若干手間取る印象。特にてこずったのは、モーターから伸びているコードを本体に固定する作業。また、慣れないうちは「すいこみ口パーツ」の取り付けに手間取ると思いますが、左右ある突起の一方を穴にはめてから、もう一方の突起を押し込むようにするといいでしょう。

 

なお、本機を動かす際は、単4形乾電池が2本必要となるので、注意が必要です。

↑ファンシーな想像をしていると期待を裏切られます
↑パッケージの中身。予想を裏切る無骨さです

 

↑組み立て。
↑組み立て。青とオレンジのコードを本体にキレイに収納するのに手間取りました

 

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↑完成! 超かわいいです

 

↑大きさはCDよりひと回り小さい程度
↑大きさはCDよりひと回り小さい程度

 

机の端まで行っても本当に落ちない!

では、いよいよ机上で動かしてみます! 本当に机から落っこちることはないのか? 断崖絶壁へとひた走る CHI-01をハラハラして見ていましたが、端まで行くと、本体の3分の1ほどが中空に出たあたりで、180°くるりと方向転換。崖とは反対の方向へ進んでいくではないですか! モノにぶつかったときも同様、しっかり方向転換し、新たなスペースへ進んでくれます。このあたりの一連の動きは、一般的なロボット掃除機によく似ていてビックリ。恐るべしCHI-01。

↑危ない! と思っても
↑危ない! でも大丈夫

 

動画はコチラ

 

ゴミは見た目よりは取れている印象

さて、肝心のゴミ収集力のほうはというと、こちらは一定の効果がありました。見た目にはただ本機が消しゴムのカス(以下消しクズ)に乗り上げているだけのように見えるのですが、通ったあとはわずかに消しクズが減って道のようになっています。実際、「すいこみ口パーツ」を外して中を見てみると、意外なほど消しクズが入っていて驚きました。よく見ると、うっすらと綿ゴミも取れているようです。

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とはいえ、すべての消しクズを完璧に吸引、というわけにはいきません。本当にキレイにするのであれば、自分の手で仕上げたほうがいいでしょう。

↑こちらが
↑こちらがダストボックス部分。思ったよりゴミが取れています。中央の羽根がモーターで回転することで、吸引力を生み出すしくみ

 

静音性は完全に割り切っている

今回、使ってみて気になったのが、運転音です。本体の脇にある電源スイッチを入れたとたん、「ウイイイイ」という結構なモーター音が。また、運転中は前面にある腕のような突起が振動するので、こちらの音もかなりのものです。静音性は割り切っているようですので、図書館や張り詰めた雰囲気のオフィスなどでは使わないほうがいいでしょう。

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↑こちらが運転中に振動する前面の突起。接地しているときはこの突起が上がった状態になり、宙に浮いたとき=机の端から落ちそうなときは下に下がるので、これが落下防止センサーの役割を果たしていると考えられます

 

段差には若干弱い

もうひとつ惜しいのが、若干段差に弱い点。たとえば、マウスの細いコードに乗り上げて動けなくなったほか、幅1mmほどのミゾを乗り越えることができず、ハマってしまうことがありました。とはいえ、そんな小さな障害物にハマってウーウーいっている姿を見るのも楽しいものです。

↑机と机の間の溝にハマって動けなくなっている
↑机と机の間の溝にハマって動けなくなっているCHI-01

 

結論として、本機にはそこまでの実用性はありませんが、一人で煮詰まったときの気分転換に、耐え難い眠気に襲われたときに、異性との話題作りに使うなど、日常にアクセントを加えたいときに利用してはいかがでしょうか。

 

また、一方で、本機が子どもの探求心を刺激するのは間違いありません。私も落下防止センサーの仕組みについて考えさせられましたし、その答えにたどり着いたときは、なるほど! とうれしく思いました。その意味で、親ごさんがお子さんにプレゼントするモノとしても最適ですね。

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↑右に見えている「ちゃお」のボリュームもかなりのもの。今回の「プリプリちぃちゃん!!」は、主人公が演劇部に入部してくれるよう、新入生をモノで釣るというおはなし。ふろくで釣るという今号のコンセプトとシンクロさせている点も見事です

 

「史上初」を実現した編集部に敬意を表したい

そして最後に、このふろくを実現した「ちゃお」編集部の企画・実行力に敬意を表したいです。なにせ「ふろく史上初のおそうじロボット」なんて、聞いただけで楽しく、驚きがあるではないですか。本機をほほえましく見守っていた弊誌の編集部員も全員、心のなかでは「このふろく、ヤベエ」と危機感を覚えたことでしょう。

 

我々はここまで斬新なふろくを発想することができるのか……そんな意味も含めて、CHI-01は衝撃のモデルでした。この出会いを神に感謝し、今後はCHI-01以上のモノが作れるよう、精進していく所存です。

↑行け、どこまでも!
↑行け、どこまでも!