家電
2016/11/17 22:14

「ほんやくコンニャク」への第一歩? 翻訳機「メガホンヤク」を使ったパナソニックのサービスが本格始動!

アニメ「ドラえもん」のひみつ道具、「ほんやくコンニャク」をご存じでしょうか。これを食べると、あらゆる言語が自動で翻訳されて母国語のように理解でき、こちらの言葉も自動で翻訳されて相手に伝わるという夢のアイテムです。今回、そこまでの性能ではありませんが、将来は同様の機能が実現できるのでは? との可能性を感じさせるサービスが開始されます。

 

 

翻訳できるメガホンを使った多言語音声翻訳サービスがスタート

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パナソニックは、メガホン型翻訳機を利用した多言語音声翻訳サービス「メガホンヤク」の提供を、企業や公共機関向けに12月20日から開始します。36か月契約で、価格はオープン。

 

本サービスは、日本語音声を英語、中国語、韓国語に翻訳して再生できるメガホンを使ったサービスです。このメガホン型翻訳機には、交通機関、イベントホールやスタジアム、テーマパークや観光地などで使われる特有の案内文を基本定型文として、あらかじめ約300の定型文が登録されています。また、ワード選択機能を搭載しており、単語の組み合わせにより全体で約1800のパターンの文章が利用可能。定型文の追加(別料金)やソフトウェアのアップデートはクラウド経由で行えます。

↑アップデート
↑クラウド経由でアップデートが可能です

 

使い方は、メガホン型翻訳機本体のボタンを押しながら拡声したい文章を音声入力すると、瞬時に音声照合・翻訳を行います。その後、拡声ボタンを押すだけで日本語、英語、中国語、韓国語の順番(言語と順番の選択も可)で音声が出力。誘導や非常時のアナウンスをより的確に行えるように、簡単な操作性を実現しています。

 

サービス開始に向け、2015年12月から空港やイベントなど約30もの実証実験を実施。要望が多かった機能やサービスを盛り込んで、今回本格サービスが開始されることになりました。今後、空港や駅、展示会、スタジアム、観光地などでの活用が見込まれています。

 

とはいえ、翻訳するメガホンだから、「メガホンヤク」とはシャレが利いています。この点も「ほんやくコンニャク」との共通点が感じられてほほえましいですね。ただし、その実態はシャレではなく、開発はあのパナソニックで、多くの実証実験も重ねてきたとのこと。実用性は大いに期待できます。2020年の東京オリンピックでは、「メガホンヤク」が当たり前のように使われているのかもしれません。