仕事の効率化ツールとして、完全に定番となった生成AI。本稿では、メジャーなアプリ・デバイスに直結した生成AIが、どのようにして生産性を上げるのか、サービスごとに詳説する。今回は、Microsoft Copilot。
Microsoft Copilotはココがウリ!
●ビジネスのアシストに特化して開発されているため、生産性向上に直結する。業務に不可欠なツール内で機能するので、日常的に利用できる。
●作成した書類などが各種のOfficeアプリにそのまま反映される。外部の生成AIを使って作業すると、成果をOfficeアプリに転記する必要があるが、その手間が不要。
●ビジネス利用を前提に設計されたAIであるため、セキュリティが堅牢。入力されたデータやプロンプトが、AIモデルの学習に利用されない。
ビジネスに特化した仕事ツール直結のAI
多くのビジネスマンが使う、Microsoft 365。このなかに搭載されているAI機能が、Microsoft 365 Copilotだ。Copilotには、Windows OSやブラウザーのEdgeなどに内蔵されている無料版に加え、有料版が存在するが、後者を契約するとMicrosoft 365 Copilotが使えるようになる。
このAIは、Officeアプリ内でさまざまな操作をアシストしてくれる。たとえばWordでは、文章の校正や要約を依頼できる。十分な情報を与えれば、作成を任せることも可能だ。
Excelなら、関数の入力や条件付き書式の設定、表やグラフの作成といった作業を代替してもらえる。使い慣れていない関数を使う際に、AIからアドバイスを受けることもできる。
1.Excelのグラフや数式を自動で作成
ExcelにおけるCopilotの活用は、既存の表をベースにして、新たな関数の入力やグラフなどの作成を依頼することがメインだ。たとえばグラフの場合、自分の手で作るといちいち細かな設定をしなければならないが、AIなら、短文のプロンプトでも十分なものを作ってくれる。AIが作ったものを、自分の手で修正することも可能だ。


2.Word文書の要約や推敲、書き換え
資料作成をしているとき、誤字脱字がないか心配になったり、もっとわかりやすい表現がないか迷ったりすることは少なくない。そんなとき、AIに推敲や書き換えを依頼すれば、どこをどう直せばいいのか、ピンポイントで教えてくれる。AIは資料の要約もお手のもの。いずれの場合も、与えるプロンプトは簡素なものでOKだ。


3.WordのデータからPowerPointの資料を作成
Microsoft 365 Copilotは、複数のアプリを横断して使うこともできる。たとえばWordの資料をベースにして、PowerPointのスライドを作ってもらえる。スライドのデザインもある程度は整えてもらえるし、最初のたたき台を作る感覚で使える。人の手でゼロから作成するより、手間は格段に軽くなる。



4.Outlookでメールの要約や下書きを作成
溜まってしまったメールの処理もAIに任せられる。たとえば、新たに届いたメールの内容をひとつひとつ分析し、返信が必要なものをピックアップしてもらったうえで、それを執筆させることが可能だ。返信の内容を指定したい場合は、大まかに指示すればOK。長文のメールに対しては、要約を作ってもらうのも良いだろう。


5.画像生成で企画のビジュアル案を作成
Copilotは、画像生成にも対応している。ゼロから画像を生み出すことはもちろん、既存の画像に手を加えることも可能だ。簡単なデザイン業務であれば十分にこなせるので、デザインツールの利用やデザイナーへの依頼が不要になる。画像生成にかかる時間は長くないので、とりあえずAIを試してみるのが有効だ。



6.Teamsで会議内容の要約とタスクの抽出
Microsoft 365 Businessを契約し、Teams Premiumをアドオンすると、TeamsでもAIが使えるようになる。この機能を使えば、話者区別に対応したリアルタイム文字起こしに加え、会議の内容を要約して議事録を残せるほか、参加者のタスクを抽出してリスト化できる。導入のハードルこそ高いが、便利な機能だ。


|
|
※「GetNavi」2026年4月号に掲載された記事を再編集したものです。
※この記事のリンクから商品を購⼊すると、売上の⼀部が販売プラットフォームからGetNavi webに還元されることがあります。
※価格などの表示内容は掲載時点のものです。在庫切れなどによって変更の可能性もありますので、詳細は商品ページを確認してください。