ライフスタイル
2016/10/23 20:00

まるでラスベガス! マカオに行くなら絶対泊まりたいゴージャスホテル3選

旧宗主国ポルトガルから中国に返還されて17年が経ち、いまや「マカオ」は中華人民共和国の特別行政区の一つとして、大人から子供まで誰もが楽しめる世界有数のエンターテイメントシティへと変貌を遂げている。東西文化の交差点となった歴史を味わいつつ、高級ホテルやエンターテイメント系施設も相次いで建設されているマカオがいま注目を集めている。今回は、マカオに続々誕生しているゴージャスなホテルと、その周辺の観光スポットをご案内していこう。

↑マカオのシンボル「マカオタワー」。高さは338m
↑マカオのシンボル「マカオタワー」。高さは338m

 

埋め立て地区にはゴージャスなホテルが続々オープン

マカオ半島と3つの橋で結ばれているタイパ、いまなお昔ながらの漁村の風景が残るコロアンは、元々は独立した島だったが、1970年代から進められた埋め立てによって今ではひとつの島のようになっている。特に中国に返還されて以降、21世紀に入ってからは埋め立てが急ピッチに進み、埋め立てられてできたコタイ地区には巨大でゴージャスなホテルを続々とオープンしている。

↑マンダリン・オリエント・マカオ・ホテルからの風景。3本の橋のうち2本が見えた
↑マンダリン・オリエント・マカオ・ホテルからの風景。3本の橋のうち2本が見えた

 

アジアの“ラスベガス”ともいうべきゴージャスなホテルが続々オープン

リゾート施設も立て続けにオープンしており、これらがマカオを世界有数のレジャーエリアへと変貌させたのだ。特に近年はラスベガスのようにテーマを持ったホテルが続々と誕生。イタリアのヴェネチアンをテーマにした「ザ・ヴェネチアン・マカオ」、この9月にはフランスのパリをテーマとしてエッフェル塔やパリの街並みまで再現した「ザ・パリジャン・マカオ」もオープンした。

↑9月にオープンした「ザ・パリジャン・マカオ」。オープニングセレモニーには盛大な花火が打ち上がった
↑9月にオープンした「ザ・パリジャン・マカオ」

 

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↑オープニングセレモニーには盛大な花火が打ち上がった

 

今年8月には、花をテーマとしたホテル「ウィン・パレス」がオープン。ホテル内は優雅な内装を誇る1706室の客室やスイート、ビラを擁し、壮観で大規模な花のディスプレー、レアアートがどこでも見ることができる。特に印象的だったのは期間限定で準備された花のメリーゴーランド。レストランとしては、伝統を受け継ぐ正統派ながら大胆なかつモダンな日本料理を提供する「泓(ミズミ)」も注目だ。

↑8月には半島部の「ウィン・マカオ」とは別に五つ星ホテル「ウィン・パレス」がオープン
↑8月には半島部の「ウィン・マカオ」とは別に五つ星ホテル「ウィン・パレス」がオープン

 

↑花をテーマとしているだけにホテル内のすべてが美しい
↑花をテーマとしているだけにホテル内のすべてが美しい

 

↑客室にはマッサージルームもあり、その充実ぶりは際立っていた
↑客室にはマッサージルームもあり、その充実ぶりは際立っていた

 

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↑「ウイン・パレス」にはミシュランが実力を認めた3人のシェフが料理を提供する日本料理店「泓(ミズミ)」がオープンした

 

ウイン・パレスではアトラクションとして音楽に合わせた噴水ショーが毎日行われており、そのショーは「スカイキャブ」と呼ばれるゴンドラからも望むことができる。オススメは噴水ショーにライトが照らされる夜で、金色に輝くウイン・パレスを背景に一段と幻想的に光り輝く。ゴンドラは有料だが、噴水ショーは宿泊者以外でも無料で見ることができるので、ぜひ見ておくといい。忘れられない夜のワンシーンとなることは間違いない。

 

今回マカオ観光で宿泊した「JWマリオット・ホテル・マカオ」もこのコタイ地区にある。世界有数のエンターテイメント&レジャー施設として数えられるギャラクシー・マカオ内にあり、その規模はアジア最大。5つ星の洗練さを備えた客室は、スイートと合わせて1015室あり、 無料のWi-Fiアクセスなど充実のアメニティを用意する。中でもマカオ国際空港からクルマで10分で到着できるロケーションの良さはほかのホテルにはない魅力といっていい。

↑コタイ地区にある「JWマリオット・ホテル・マカオ」
↑コタイ地区にある「JWマリオット・ホテル・マカオ」

 

ギャラクシー・マカオの一角にあり、エンターテイメント&レジャー施設の規模は世界有数を誇る
ギャラクシー・マカオの一角にあり、エンターテイメント&レジャー施設の規模は世界有数を誇る

 

↑スパからキッズ向け施設まであらゆる層が存分に楽しめる設備が揃う
↑スパからキッズ向け施設まであらゆる層が存分に楽しめる設備が揃う

 

時間のとまったような静かな街並み

これに対して、コロアン付近には今もなおポルトガル植民地時代から続いているゆったりとした漁村の風景が今も残っている。その大部分は緑豊かな山林だが、村の中心にはパステルカラーで壁を塗った家が並び、ほとんど人通りもなく周囲はとにかく静か。たまに通過するクルマの走行音が時折響くぐらいだ。

↑のどかな昔ながらの街並みが軒を連ねるコロアン界隈
↑のどかな昔ながらの街並みが軒を連ねるコロアン界隈

 

↑豪華なホテル街とは打って変わり、時の流れがピタッと止まったような雰囲気すら感じる
↑豪華なホテル街とは打って変わり、時の流れがピタッと止まったような雰囲気すら感じる

 

↑船で対岸に渡ればそこは中国・珠海市だ
↑船で対岸に渡ればそこは中国・珠海市だ

 

あのザビエルを祀った教会も

そんな街を歩いて気づくのが「聖フランシスコ・ザビエル教会」だ。2階部分には小さな鐘楼があり、黄色の壁面を白い輪郭で象ったこぢんまりとした教会。イエズス会の宣教師として1549年に来日して布教活動を行ったザビエルを祀るために作られた。教会に入ると祭壇は爽やかな青い配色が施され、白いのは雲なのか波なのか。その辺りは不明だが、天井が高くてステンドグラスが飾られる半島部の教会とはどこか違う。

↑海に面した小さな広場には「聖フランシスコ・ザビエル教会」がある
↑海に面した小さな広場には「聖フランシスコ・ザビエル教会」がある

 

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↑資料室ではザビエルがアジアに布教活動に及んだ歴史がわかる
↑資料室ではザビエルがアジアに布教活動に及んだ歴史がわかる

 

人気のパンダが見られる「マカオパンダ館」

コロアンには人気のパンダをじっくり見られる「マカオパンダ館」もある。石排灣郊野公園内にある有料施設(パンダ館のみ入場料10パタカ:130円前後)で、公園自体の入場料は無料。ここの魅力は入場者が少なく、パンダをじっくりと観察できること。日本だとこうはいかない。パンダをどうしても独り占めするのにオススメの施設に違いない。

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↑マカオパンダ館

 

↑どこへ行っても“別格”扱いのパンダ。ここでもほかの動物を見るのは無料でもパンダだけは有料。建物も専用で、中は空調が効いていてとても涼しい
↑どこへ行っても“別格”扱いのパンダ。ここでもほかの動物を見るのは無料でもパンダだけは有料。建物も専用で、中は空調が効いていてとても涼しい

 

食べておきたい人気スイーツ「エッグタルト」

そしてこのエリアでぜひ食べて欲しいのが、「ロード・ストウズ・ベーカリー」が提供するマカオの人気スイーツ「エッグタルト」。同店がマカオ・オリジナルのエッグタルト発祥の店として知られ、現在は販売のみの本店のほか、本店から徒歩1分のコロアンビレッジ内にあるカフェ形式の系列店など3店舗展開中だ。ほかにもしっとり食感のオリジナルのカステラ(?)もあり、これと合わせて温かいうちに食したい。

↑マカオ・オリジナルのエッグタルト発祥の店「ロード・ストウズ・ベーカリー」
↑マカオ・オリジナルのエッグタルト発祥の店「ロード・ストウズ・ベーカリー」

 

↑エッグタルトはさくさくとした食感の中にクリーミーな味わいがたまらなく美味しい
↑エッグタルトはさくさくとした食感の中にクリーミーな味わいがたまらなく美味しい

 

↑本店のほど近い場所にあるカフェ形式の系列店
↑本店のほど近い場所にあるカフェ形式の系列店

 

東洋と西洋が溶け合って独特の文化が薫るマカオ。今回の旅を通じて、日本人との意外な関わり合いも見つけることができた。そんなマカオで世界遺産に触れる旅とするとのもよし、ゴージャスなホテルを満喫するのもよし。はたまたマカオでしか味わえないアクティビティを楽しむのもいいだろう。マカオを訪問すれば、これまでの海外旅行では体験できなかった新たな発見が見つかるかもしれない。

 

マカオへは日本からの直行便として「マカオ航空」が飛んでいる。2007年に大阪/関西線を皮切りに、2010年には成田線も毎日就航。2016年3月に就航した福岡線は10月末から週5便(火・土以外)のスケジュールとなる。1番遠い成田からでも5時間ほどでマカオに到着できるわけで、無駄のないスケジュールが組むには最適なフライトだ。

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↑マカオ航空

 

日本からわずか数時間のフライトで、最新のエンターテイメントと歴史ある観光スポットの数々が楽しめ、週末や3連休を利用した海外旅行にも最適なマカオ。これから海外旅行をお考えの方は、ぜひ一度検討してみてはいかがだろうか。

 

【取材協力:マカオ観光局】