グルメ
2018/7/29 17:00

本場の「BBQ」はただ楽しむものじゃない! 日本のお父さんがアメリカから学ぶべきこと

夏突入! バーベキュー(以下BBQ)の季節となりました。BBQの本場といえばアメリカ。筆者は在米4年になりますが、アメリカに住んでみて初めて知ったことがいくつかあります。渡米してからこの国ではBBQが生活の一部になっていることが皮膚感覚でわかるようになりましたが、そのなかでは日本と共通している文化も発見しました。本稿では、そんなアメリカ流の楽しみ方とBBQで使える便利グッズを個人的なエピソードを交えながらご紹介します。

 

アメリカBBQの特徴

アメリカでは、シーズン関係なく年中BBQを楽しみます。日本ではBBQといえば「夏」というイメージですが、アメリカでは夏に限らず、週末に天気が良ければいたるところでBBQをやっている家庭を見かけます。特に1年のうち「メモリアルデー(5月の最終月曜日)」と「インデペンデンスデー(7月4日)」は、「BBQの日」といっても過言でないほど。どちらの祝日でも家族が集まってBBQをします。

 

一口にBBQといっても、ホットドッグやハンバーガーを焼いて楽しむ「お手軽BBQ」と、前日から塊り肉に下味をつけ、一日かけて焼く「本気BBQ」があります。どちらも日本のように薄切り肉を焼いてすぐ食べるというよりは、時間をかけて焼いて、切りわけたものを「サイドアイテム」とともにテーブルへ並べ、みんなでいっせいに食べるというのが一般的です。

 

アメリカでは、日本でいうところのホットプレートのような感覚で、一家に一台BBQグリルがあります。そして鉄板奉行ならぬ、グリル奉行は「お父さんの仕事」。BBQを仕切る人をアメリカでは「ピットマスター」と言いますが、グリルの設置や火の管理など、熱くて力仕事の多いグリル周りの作業は男の仕事なのです。この点は鍋や鉄板料理をするときの日本の家族と同じでしょう。一方、母親はというと、エアコンの効いたキッチンでコールスローやマカロニチーズなどのサイドアイテムを作ります。肉が焼けるのを待つ間は、ビールを飲みながらチップスやディップなどをつまみます。

 

公園やアパートのコンドミニアム、プールサイドなど、いたるところにBBQグリルとテーブルセットがあるアメリカ。私も同僚たちとプールサイドでBBQをよく行います。事前に要るものリストを作り、そのなかから一人一品ずつ持ち寄り、残ったら持ってきた人、もしくはほしい人が持って帰るというシンプルなスタイル。現地集合・現地解散で、気も遣う、みんなでワイワイ楽しめます。ただ、公共の場所ではアルコールは基本的に禁止。この点は日本と違う点ですね。

 

BBQで食べる料理

アメリカでも主役はやはりお肉! ですが、日本のように海鮮や野菜を焼くことはありません。お手軽バージョンでは、ハンバーガーパティやブルストと呼ばれる大きな生ソーセージを焼いてバンズに挟んで食べます。これらのお肉は下味がついて焼くだけの状態になったものが売られているので、特別な準備もいらず、すぐに食べられます。このお手軽BBQは週末に限らず、ピットマスター(お父さん)が早く帰宅する平日でも行われます。渡米当初は、「え、いまからBBQグリル? 」とさすがにびっくりしましたが、在米4年目になる現在では、パティやブルストを常に冷蔵庫にストックしておき、夫や義父が早めに帰宅した日には「今日は任せたよ」としばしば夕食をお願いしています。

 

本気バージョンでは、前日からお肉の仕込みを行います。お肉は赤身の塊り肉を使用。牛ならブリスケット・リブ。豚ならプルドポーク。鶏肉ならドラムスティック、チキンウィングスなどが定番メニュー。なかでもオススメは、低温でじっくり焼き上げるリブ。粉末シーズニングが売っているので、前日にそれを肉にすり込み、当日に1日かけて焼きます。口に入れるとほろほろと崩れていくような柔らかさで、BBQソースと絡めながらいただきます。

 

そのまま食べても、バンズに挟んでもジューシーでたまりません。BBQソースも家庭によってこだわりがあり、スーパーのBBQソース売り場には50種類を超えるBBQソースが並んでいます。

アメリカの定番サイドメニューは、コールスロー、ポテトサラダ(日本のものよりも甘みが強く、水分が多めでマッシュポテトに近い)、マカロニチーズ、コーンブレッド(トウモロコシ粉で作ったスポンジケーキのようなもの)、ベイクドビーンズ(ネイビービーンズを甘辛く煮たもの)、フライドオクラ(オクラにトウモロコシ粉の衣をつけて揚げたもの)などです。どれも簡単に作れるものばかりで、フライドオクラ以外は、作り置きもできるので主婦にはありがたい限りのメニューです。

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