今年秋の「iPhone 15」シリーズについての噂が次々と届けられていますが、新たに有機ELドライバーチップの改善によりバッテリー持ちがさらに良くなる可能性が浮上しています。
台湾メディアの経済日報によれば、iPhone 15シリーズには電力効率が高い有機ELドライバーチップが採用されるとのこと。このチップはプロセッサーと有機ELパネルの間にあり、発光素子のオンオフを制御する不可欠のパーツです。
iPhone 15シリーズ用の有機ELドライバーチップは、これまでの40nmプロセスから28nmプロセスへと強化。ここでいう「○○nm」とは半導体の回路線幅のことであり、一般的には小さくなるほど処理能力が向上し、電力効率が上がる傾向があります。この新型チップでも消費電力がさらに削減され、バッテリー持ちが良くなると伝えられています。
「iPhone 15 Pro」モデルに搭載される「A17 Bionic」チップは、台湾TSMCの3nm製造ラインで作られるとの予想が有力です。iPhone 14 Pro搭載のA16 Bionicは4nmプロセスであり、そこからプロセスを微細化することで、処理能力と省電力性の向上が期待されています。
実際にTSMCの会長は、同社の3nm技術が4nmよりも電力効率が35%も改善すると述べていました。iPhone 15は全モデルともバッテリー持ちが長くなり、特にProモデルはスタミナが強化されることになりそうです。