デジタル
パソコン
2023/6/12 10:30

パナソニック「レッツノート」に新機種「QR」が登場。モバイルワーカーを支える軽量・頑丈・長時間の2in1

パナソニック コネクトは6月6日、モバイルノートパソコン「レッツノート」の新モデル「QR」シリーズを発表。6月16日から順次発売する。同製品はPCとタブレットの機能を1台に集約した2in1モデルとして展開予定。店頭での予想実勢価格は34万円(税込)、パナソニック ストア プラスにおける販売価格は34万3200円(税込)から。同サイトでは6月6日から予約受付が開始されている。

 

第13世代インテルCPU搭載の高性能ノートパソコン

↑6月16日から順次発売を開始する、新モデル「QR」シリーズ

 

QRシリーズは12.4型液晶ディスプレーを搭載、製品サイズを大きくすることなく従来の12.0型QVシリーズから大型化した。また、3:2の縦長ディスプレーを採用することで、16:9比率のディスプレーに比べて、縦に2cm表示領域が拡大している。通常のノートパソコンスタイルに加えて、ディスプレー部分を折り曲げるとタブレットタイプとして使用することが可能だ。

↑バッテリーは着脱式で連続稼働時間は約16時間、QVシリーズと比較して約1.5倍へと高まった。標準バッテリー装着時の本体重量は約1.029kg

 

性能強化のために採用されたのは、第13世代インテルCoreプロセッサーだ。第11世代インテルCoreプロセッサーを搭載した「QV1」シリーズと比べて、処理能力を約1.3倍に向上。

↑第13世代インテルCoreプロセッサー搭載で高い処理速度を実現した

 

同社の独自技術「Maxperformer」を採用したCPU制御と放熱設計により、作業中にも高い処理能力を保てるため、Web会議中の資料編集や表示などもスムーズに対応することができる。また、LAN環境のない現場においても、ネットワークに常時接続可能な5G/LTEモデルもラインアップ予定とのこと。

↑新設計の冷却ファンは風量約20%アップ

 

頑丈性確保のためには、逆ドーム型ボンネット構造を考案、採用した。この構造は、天板の内側に補強リブを追加することで頑丈性を確保するというものだ。さらに、液晶画面を下にした状態で76cmの高さから落下試験を行った結果、故障することのない頑丈設計を実現させた。

 

Web会議時の音声を聞き取りやすくする「COMFORTALK」機能も搭載。「ボックス型スピーカー」を採用したことで高い音圧で、雑音が入り込みやすい外出先でもスムーズなコミュニケーションを図ることができる。セキュリティサポートとしては、従来のモデルと同様に、AIセンサーによる「離席時ロック」と「着席時ロック解除」、「のぞき見注意」の機能が備わっているほか、盗難・紛失・廃棄時にパソコンの電源がオフでもデータを遠隔消去できる「TRUST DELETE Biz」も装備されている。さらに、ユーザーが画面から視線を外した「よそ見」時に画面をオフにする省電力機能も新たに追加された。

↑ノートパソコンの持ち歩き時でも安心のセキュリティサポート機能

 

使用環境に左右されない「頑丈・軽量・長時間」を追求

今回の新モデル開発の背景には、コロナ禍を経て変化したモバイルワーカーの働き方に対応していく、という考え方があるそうだ。従来では会社に申請して持ち出し・返却をしていたパソコンを、今では1人1台持ち歩くことが当たり前となった。そのために、移動先での紛失や故障のリスクも深刻化しているという。

 

パナソニック コネクトの執行役員 ヴァイス・プレジデント モバイルソリューションズ事業部 マネージングダイレクター 山本清高氏は、「新しい働き方となったモバイルワーカーを支えるために、『丈夫で軽くて長時間使える』というレッツノート従来の特徴をより一層研ぎ澄ますことを考えました」と語る。

↑パナソニック コネクトの執行役員 ヴァイス・プレジデント モバイルソリューションズ事業部マネージングダイレクター 山本清高氏

また、レッツノート全体のビジネスモデルは生産台数を追うものではないが、QRシリーズの生産台数目標は4年間で13万~14万台を目指していくとのこと。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】