ライフスタイル
2022/10/24 18:45

どれも愛に溢れてます。東京スカイツリー 開業10周年を記念した特別ライティングが幻想的

2022年5月22日で開業10周年を迎えた東京スカイツリー。現在、それを記念した特別ライティングが行われています。

 

特別ライティングのデザインは、一般から公募された10作品。761点の応募作品から選ばれたよりすぐりの10作品には「これまでの10年とこれからの10年」をテーマにした、様々な思いが込められています。その10点のデザインのなかから最優秀賞を受賞した作品を、高さ634mの巨大な塔に灯す点灯式が10月20日に行われました。

↑点灯式の様子。最優秀賞を受賞者の鎌倉さん(写真中央)が点灯ボタンを押した瞬間、それまで消灯されていた東京スカイツリーの照明がまばゆく光り輝きました

 

“スカイツリー愛”あふれる作品が最優秀賞を受賞

最優秀賞を受賞したデザイン「to the SKY, like a TREE」を描いたのは、浜松市在住の会社員、鎌倉綾賀(あやか)さん。黄から青、そして緑に変化する光が、らせん状に天へと伸びていくそのデザインは、スカイツリーを大きな木に見立て、成長していくさまを表したものです。鎌倉さんによれば、スカイツリーが「この先もずっと多くの人に愛され、たくさんの想いを乗せて空に向かって大きく伸びていく存在であり続けてほしい」という想いを込めているといいます。

↑鎌倉さんが描いたデザインイラストと、実際の照明。光がらせんを描いて天に昇る様子が、LED照明によって見事に再現されています

 

鎌倉さんはスカイツリーから離れた静岡県浜松市に住んでいますが「展望台などの高いところが好きで、スカイツリーにも何度も遊びに来ていた」そう。この特別ライティングを通して「スカイツリーが好きという想いが伝われば嬉しい」と語る彼女には、点灯式にゲストとして招かれたお笑いコンビの錦鯉の2人も「愛が違う!」と感嘆した様子でした。

 

↑錦鯉の2人に挟まれる鎌倉さん。開業10周年のスカイツリーと同様、錦鯉もコンビ結成10周年を迎えました。この2人は、2021年M-1グランプリの王者に輝いて以降、いまをときめくお笑い芸人になりましたが、それまでは苦労も多かったそう。今回の特別ライティング募集のテーマである「これまでの10年とこれからの10年」を体現するような存在です

 

また、この点灯式では、優秀賞の9点も併せて発表されました。そのなかでも、小原一葉さんによる作品「十人十色」は、東京スカイツリーの照明を提供したパナソニックによる特別賞を受賞。「10周年にちなんだ」というこのデザインは、10種類の色で、個性や多様性が混ざり合い、それぞれが尊重される様を表現しています。

 

ちなみに、小原さんにはデザインなどの経験はなく、訪れたスカイツリーに貼られていた特別ライティングデザイン募集のポスターを見て応募してみたのだそう。受賞を果たしたという事実に驚きつつも、喜びにあふれる小原さんの表情が印象的でした。

↑小原一葉さん(右)に賞を贈る、パナソニック エレクトリックワークス社の橋本 喜代治さん。橋本さんは受賞理由について「パナソニックが目指す多様性のイメージと、小原さんがデザインに込めた想いが重なった」と語っています

 

↑小原さんのが描いた「十人十色」のイラストと、実際の照明。色の境界線の光が混ざって見える様子が多様性を表現しています

 

今回の受賞者発表・点灯式に登壇した受賞者の2人。その2人とも口にしていた感想が「自分が描いたものよりも、実際の照明はもっと綺麗」ということ。カラフルに光る東京スカイツリーを間近で見た筆者も「肉眼で見ないと分からない美しさがある」と感じました。

 

2人による作品を含む、受賞10作品の特別ライティングは、11月8日まで、日や時間帯によって切り替わりながら、東京の夜空を照らします。都内の各所から見えるスカイツリー。この秋、未来への様々な思いが込められた光の彩に、目を向けてみてはいかがでしょうか。

 

ⒸTOKYO-SKYTREE